＼引き込まれる話の「悪魔的な」魅力／#214
「人前で話すときに、冒頭で何を話せばいいか迷います」
こんなご相談を、みなさんからよくいただきます。
実は、冒頭の一言は、話やプレゼン全体の成功を左右するほど大切です。
① 冒頭で使うのは〇〇
冒頭で伝えたいポイントは次の2つ
1.「冒頭の一言にもっと命をかける！」
2.「冒頭で使うと必ず引き込まれる“質問”を取り入れる！」
特に「質問」は、一瞬で相手を巻き込む力があるんです。聞く気がなくても質問されると、「自分ならどうかな？」と無意識に考えちゃいます。
例えば、「自分はこう思います」だけだと、相手は「自分には関係ない話だ」と感じがち。
でも、「あなたはどう思いますか？」と問いかけると、自然と頭の中で答えを出します。
冒頭に質問するだけで、ぐっと相手を引き込むことができるんです。
② 悪い質問の例
ただし、質問の仕方を間違えると逆効果になることも。次のような質問は要注意です。
1.「寒くなってきましたね。夏よりも冬のほうが楽しいイベントが多いと思いませんか？」
（夏が好きな人には共感されない）
2.「クリスマスってすごく楽しいですよね？」
（クリスマスがあんまり好きじゃない人もいる）
3.「寒いと外に出たくない。やる気がなくなりませんか？」
（寒い時期のランニングが好きな人もいる）
こういう質問は決めつけが強いため「いいえ」と答えたくなります。その瞬間、相手は「なんかこの人苦手だな」と感じて、話を聞くのをやめてしまうかもしれません。
せっかくの質問が逆効果にならないよう、決めつけを避けましょう。
③ いい質問の例
一方で良い質問とは、どちらを選んでも次の話にプラスになる質問です。
例えば、
「今日は寒いですね。冬が好き？夏が好き？あなたはどちらのタイプですか？
冬が好きな方、ありがとうございます。元々冬が好きな人はもっと冬が大好きになる。夏が好きな方も、少しだけ冬のことも好きになれる話をしますね。」
1.「今日寒いですね」
これは否定しようがない事実です。
2.「冬が好き、夏が好きって人によって違うよね。あなたはどちらですか？」
と聞いているので、「冬だな」「夏だな」とみんな抵抗なく答えてくれます。
3.「冬が好きっていう人はさらに冬が好きになる。夏が好きっていう人も冬はちょっとだけ好きになれる。そんなお話をします」
これで全員を巻き込んでいけます。
④ 質問のポイント
良い質問をするコツは、
「いいえ」と言わせない工夫。
「どちらを答えても話の展開にプラスになる」ことです。
例えば、
「今はちょっとしんどくても5年後に成功したいですか？それとも、毎日穏やかに幸せに過ごしたいですか？」と聞けば、どちらを選んでも、聞き手は自分の理想を思い浮かべ、ポジティブな気持ちで話を聞けます。
質問で相手の頭に幸せな情景やワクワクする気持ちを浮かばせましょう。
冒頭からしっかり引き込むことができますよ。
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