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\苦手な相手こそ、「ねぎらう=労う」こと/#144

労う(ねぎらう)という言葉、とても素敵な言葉なんです。

そして普段当たり前のようにやっていることって、実は当たり前じゃありません。
心の中は不安や不満でいっぱい。

実は苦手な相手にこそ、頑張りを認めて労うと人間関係が上手くいきます。


①私の母

皆さんも、会社や身近な家族にちょっと苦手な相手っていらっしゃいますよね。

私も自分の母がかなり厳しい人で久しぶりに会うと、とにかく私にダメ出しするんです。

「なんでそんなこと言われなきゃいけないの。」
私も言われる度にカチンと来て、若い頃は母の顔を見る度ぶつかっていました。
ところがある時、気が付いたんです。

❶「母を私の力で変えることはできない」

母は変わらないから、私が何か変えるしかないなって、思ったんですね。

❷「母は良かれと思ってやっている」

たとえ私からしたら的外れで迷惑だとしても。。。
「このままだと亜紀は駄目な大人になるから、母親である私が言わないといけない。」

いくら私が大丈夫って言っても、「そんなこと言ってるからあなたはダメなのよ」って言って、平行線なんです。

❸「母はとても頑張っている」

結局1つ1つの嫌味も、母はよかれと思って言っています。
母の頑張ってる気持ちを認めよう、ということに気がつきました。
まさに労う(ねぎらう)です。

②労う(ねぎらう)の語源

「ねぎらう」っていう言葉の漢字を、改めて調べてみました。
パソコンで打って出てきたのは、苦労・労働の「労」に送りがなの「う」と書いて、労う(ねぎらう)。

だから、皆さんが頑張っていることに対して素晴らしいねと言ってあげる。それが労うっていうことなんだなと、腑に落ちました。

ちなみにこの「労う」は元々、「労ぐ(ねぐ)」という古い言葉で、神様の心を鎮めるために祈ること。
今でも残っている「ねぎ(禰宜)」「権禰宜(ごんねぎ)」という言葉があります。
神職の一つ、神社のお祈りをする方のことです。
これがねぐ(労ぐ)っていう言葉。神様に祈りを捧げて、怒りを鎮める。
そこから労うという言葉が発生しています。

声をかけて労いを伝えるだけで、心を鎮めることができる。
昔の人って本当に素晴らしいです。

③みんな労われたい

皆さんも、苦手な相手も、ほとんどの方が労われたい。私もそうです。

普段当たり前のようにやっていることって、実は当たり前じゃない。
なのに誰も気がついてくれないし、労ってくれません。

・朝の満員電車が辛い
・頭痛で車の運転が怖い

それでも毎日会社に行って仕事をしてるって偉いですよね。
私たちって労われることが圧倒的に少ないです。

そして苦手な相手ほど、心の中に「認めてもらってない」っていう不安を抱えています。

・本当に素敵だよ
・頑張っているね

苦労や頑張りに気づいて、それを言葉にして伝えてあげましょう。

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