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塾に転職して2ヶ月が経過しました
はじめに
まずはじめに、以下は私個人の意見であり、所属する塾の総意ではないということを断っておきます。
あと、まだ2ヶ月しか経っていないので、大したことは書いていない日記のようなものです。流し読みでも良いので、最後まで読んでいただけると幸いです。
自己紹介・経歴
人となりあっての説得力ということで、箇条書きで簡単に塾に至るまでの経歴や自己紹介をします。
・高校は地元の進学校
高校では周りの生徒のレベルが高くついていけず、勉強ではくすぶり続けました、部活のサッカーが毎日の楽しみでした。
・大学入試
宇宙工学がやりたく、筑波大学を志望していましたが撃沈
結局、MARCH関関同立に照準を絞って、ランクを大きく下げるかたちで工学の道に。
・大学生活
学部のときは鳥人間コンテスト出場を目指し、ろくに講義に出ずにサークルで、飛行機作りに明け暮れる日々を過ごしました。
講義はサボりまくってましたが、卒業研究は没頭して楽しんでいました。
・新卒就職
教職と天秤でしたが、地元の機器製造メーカーでエンジニアとして就職
・やっぱり教職の道へ
高校教諭としてバリバリ働いていたのですが、過労により倒れ退職
・社会復帰に向けてリハビリの日々
心身ともに壊れていたので、しばらくは寝てばかりで、食事すらままならない日々を過ごしました。
・半ニート試行錯誤の日々
頭のリハビリと思い、カードゲームを始めたところハマり、最終的にはゲーミングチームに所属して活動するまでに。
ゲームライター、眼鏡工場、テレビ局などなどと、職を転々と食いつなぐ。
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ふとしたきっかけ
ゲーミングチーム所属時代に家庭教師登録をしたところ、そこの社長さんから直接の電話折り返しが!
その時は県外に出ていたため家庭教師はその地域での登録でした。話を聞くと「家庭教師だけでなく地元で塾も展開しているということで、今後地元に戻るようならぜひ連絡してほしい!」とのお話を受けました。
それから数ヶ月後、やりこんでいたゲームがオワコンになったので、それを機に3年以上力を注いできたゲーミングチームをすっぱり脱退し、帰省。
脱退を心に決めてすぐに、お話をいただいていた塾について下調べをして、連絡しました。
社長さんと面談したところ、意気投合し、正規社員雇用していただけることに。少しの準備期間を挟んで4月から塾の世界へ。
塾はサービス業
学習塾は、経済産業省がサービス産業として位置づけており、文部科学省の管轄外です。文部省は当初、通塾は私的領域に属する事柄で教育行政活動の対象外であるという認識から、学習塾を管轄下には置いていませんでした。
塾は営利団体であるため、教育内容に関して政府の指導は受けません。しかし、塾業界と国の思惑を背景に、塾講師の検定を「国家検定」にする準備が進んでいます。塾検は、2008年に業界独自の検定として始まりましたが、指導力を保証して信頼性を高めたい塾業界と、サービス業の質を上げたい国の思惑を背景に、国家検定にする準備が進んでいます。
意外に思うかもしれませんが、塾は国の立ち位置としては経済産業省管轄のサービス業です。そのため、学校とは一線を画す形になっています。
そのため、生徒が来るまでの間、出勤後のまずやる仕事は、トイレをはじめとした掃除です。
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個別指導塾
いま私が働いているのは、塾の中では個別指導型の塾に分類されます。
全国的にみると、教室数的にも「明光義塾」とかが有名でしょうか?
「先生1:生徒2~3」で90分前後のコマを取ってもらっての指導になります。
そのほか、学校のような板書ベースの「集団一斉授業型」、授業は行わない「自学自習型」があります。
ターゲット
様々な経済状況や学力の子どもをカバーするというのが会社のコンセプトなので、いわゆる進学塾とはターゲット層が違います。
生徒は学校での中位層からそれ以下の生徒が多いので、まずは彼らとともに楽しみながら普段の定期テストでの点数上昇、そして身の丈にあった志望校の合格を目指します。
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いまの一日の主な仕事
・体験授業の希望といった連絡がないかメールチェック
・トイレ、玄関、床、机を中心に徹底的に磨く
・いろいろ雑務
・講師のアルバイトの方々に混じっての指導 or 机間巡視
・不定期で「体験授業」&「面談」
オプションでやっているプログラミング教室ですが、6回の体験授業をこの2ヶ月で担当しました。
教室を管理する上で大切だと思う3つのこと
1️⃣掃除
まだ特定の教室を担当していないので、様々な県内の教室を飛び回っているのですが、まず思ったのが「掃除が行き渡っていない」ということ。
ちょうど私と入れ替わる形で辞めてしまった教室長が担当していた教室が一番汚かったので、それだけで相当仕事ができなかったんだろうな、ということが容易に想像できました。
特に入口とトイレが少しでも汚れているのは、大きな問題だと思いました。
当面の目標は
「その日行った教室をできるだけ磨くこと」
それに尽きるぐらい、子どもたちが勉強する環境を整備することが大事だと感じています。
2️⃣机間巡視
今は特定の教室の担当をしていませんが、特定の教室を持つと授業を持たないことが多くなります。
そんな時に、いちばん大事なのは、生徒や先生の学習の様子を徹底的に観察し、時にはコミュニケーションをとることだと思います。
また、机間巡視は教室の全体や生徒を担当する講師への引き締めにも繋がります。
3️⃣親御さんとの情報共有
いろんな教室を見ていると、もっと親御さんに電話連絡をしてもいいのではないかと感じています。机間巡視を徹底して、その情報をこまめに親御さんにフィードバックする流れが大事だなと。
いざ定期的にある直接の面談の時に、事前に普段から電話で情報共有しておけばとてもスムーズにことが運ぶと思います。
逆にここに力を入れるのは違うなと思うところ
1️⃣教材研究
私が勤める塾では、個別指導用の専用テキストを使用しています。
そこの強みを生かさないのは、かなり時間の無駄だと個人的に感じています。
これは、学校での教職時代でもそうだったのですが、教材研究に傾倒しすぎる先生は総じて良い先生ではないということです。
特に、専用テキストを採用している塾で、オリジナルのプリントを作成しているのをみると「わかってないなぁ」思ってしまいます。
専用テキストの良いところは
①先人の経験と失敗により、ブラッシュアップされた内容
②自分での教材研究による試行錯誤がないので、別の業務に時間を回せる
③成績アップに再現性が見込める
これらを捨ててまで、オリジナルプリント作成に力を入れるのは違うなぁと。そんなにオリジナル教材を使いたいなら、自分で個人塾起業するか、教員を志せばいいと思います。
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2️⃣自分がやるべきではない事務作業
事務の社員がいるにも関わらず、なぜか降ってくる不要な事務作業。
やんわり断っています。もっと自分がすべきことがあります。
個別指導における教えるということ
これは、すべてのアルバイト講師に言えることですが「教えすぎ」です。
教えすぎず、テンポを重視したほうが頭に入りますし、演習にも時間を回せる。また残りの担当生徒が放置気味にならないといった、いいことしかありません。
意外な盲点ですが、個別指導で最も大切なのは
「教えすぎないこと」
だと思います。
私が良く言っているのは「教える」というよりかは「レールにそっと乗せてやる」という感覚を持ってほしいということです。
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生徒が自習に来ないのは教室長の責任
良く「自習に来ていいよ」と声掛けしているのもか関わらず、自習に来ない生徒が多くてけしからん!みたいなことを聞きます。
厳しいことをいいますが、子どもたちが自習に来るだけの教室環境を整えていない教室長に全責任があると私は考えます。
学校と塾の最も大きな違い
先にも触れましたが、塾は営利団体のサービス業です。
利益を追求しないと潰れます。もっと貪欲に利益を追求・意識した教室運営をするとよいと思います。
案外それがわかっていない。学校感覚あるいは自己満足で働く人が多い感じを受けます。塾が潰れたら、一番不幸なのはその時に在籍している生徒です。
まとめ
まだたった2ヶ月のヒヨッコなので、至らない部分もあったかと思いますが、塾で働き始めて今の思いをまとめました。
また半年たったぐらいで、加筆か新たにまとめ直そうかと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!