noteで書いて伝えるを3年間続けていたら、話して伝える仕事にも出逢えた
3年前にnoteを始めたのは運命だった。
テレビドラマ【恋です!~ヤンキー君と白杖ガール】の放映と同時に、私は自分の障害について記事を書くことにした。書き始めた時は、伝えたいことが沢山あって、書きたいことが次から次へと文章となって湧き出てきた。
私の視覚障害(弱視)と聴覚障害(難聴)のこと、どんな子ども時代を過ごしてどんな風に大人になってきたのか、子育てのこと、今思っていることなど。書けば書くほど、自分の人生の輪郭のようなものが見えてきて、未来に繋がる道しるべが見えてくる感覚があった。
それからしばらくして、私は障害福祉の仕事に出逢った。自分もお世話になった障害福祉の仕事を知り、スタッフとして当事者として、どちらの側からも福祉を考えるようになり、当事者だからこそできることは何でもやりたいと思うようになっていった。
そのためにも、しっかりと仕事をしながら、しっかりと学ぶことが必要だと考えた。そう考えていた時、今の会社を紹介してもらった。今の会社に出逢って、皆さんの応援や後押しのおかげで、会社の仕事(事務職)以外にも、学びの機会と時間を得ることができた。
今年2月、小学校で障害理解の授業をするための障害当事者講師としての研修を受け登録。そして先週、当事者講師の録画会に参加し、私が学校でお話する予定の内容で無事に講義・録画をすることができた。これを観て、依頼があればその都度依頼がくることになる。
まだまだ練習を重ねる必要はあるけれど、あと少しで子どもたちの前で話せるところまできたのだ。
さらにその数日後。会社の研修で講師を務めた。
小学校向けの録画会と研修の講義の準備。仕事をしながら、家事と子育てをしながら、そして現在勉強中の資格取得の勉強をしながらだったので、とても大変で不安も大きかった。
話す内容の要点や原稿、スライドを何度も作り直し、毎日毎日隙間時間を見つけては声に出して練習した。小学校向けも会社向けも30分の長さ。内容が異なる二つの講義内容を、同時に練習し、当日スラスラと言葉が出てくるように練習を重ねた。
母に少し弱音を吐いたとき、「俳優さんは大量のセリフを覚えるじゃない!よく子育てしながら、時間見つけて覚えましたって聞くよね、杏ちゃんとか、双子ちゃん育てながらよ。あなたもできる!」と熱弁してくれた。
そうね!
憧れの杏ちゃんになったつもりで(?)やろう!
自分の頬をボンっと叩いて、準備を続けた。それでも、へこたれそうになったときは、友人のMとか気の置けない友人に話す内容を見てもらって、ちょっとおだててもらって、やる気を出した。Mありがとう!
息子たちの前でも毎日講義の練習。テレビを観ているそばで、ぶつぶつと、次第に熱を込めてしゃべっている母…息子、我慢してくれてありがとう!
直前に練習していたら、「いいじゃん、すごくよくなったねぇ✊」と褒めてもくれた。ちょっと上から。でも優しく。あの言葉のおかげで、私は自信をもって本番に挑めたのだ。
私の出番は会のスタートから2時間後だった。
やはり、初の講師の仕事ということもあり、それなりに緊張はしていたのだが、始まってみると緊張よりも話して伝えることの楽しさを感じることができて、自分でも驚いた。
それは、目が見えにくくても感じる、皆さんの真剣に聞き入ってくださる雰囲気の暖かさのおかげだろう。
その暖かさのおかげで、私は最後まで伝えたいことを全て話すことができた。
そして、終了後。数人の方々が話しかけにきてくださった。嬉しい言葉もいただき、無事に終わったことに安堵した。
私はこれから、いくつもの種類の異なる仕事や活動を続けていく。会社での事務の仕事、学校や企業での講師活動の仕事、そして、資格を無事に取得できたら、来年からはもう一つ本格的に取り組みたい活動がある。(資格に関してはタイミングを見て書きたいと思っている)
それは全て、noteで書くことによって、少しずつ時間をかけて見えてきた、わたしのやるべき仕事や活動だ。
人より見えにくくて、人より聞こえにくいからこそ、書いて伝えたり、話して伝えることに力を注ぎたい。人との対話を重視していきたい。
あのときnoteに出逢ったから。
あのときあの人に出逢ったから。
一つ一つの出逢いが、全て今や未来に繋がっていくのを感じている。
今の出逢いも選択も、きっとなりたい未来、叶えたい未来に繋がっていくと信じて、前に進んでいきたい。
今後は、講師活動にも力を入れていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます♩ おすすめやサポートいただけたら、大変励みになります😉 いつも、スキヤコメントありがとうございます!