ウサギと亀、そしてスーパーウサギ?
子どもとの食事は一筋縄ではいかない。日々そう感じます。
もちろん、自分で食べれるようになればある程度目を離せるのでだいぶ楽にはなりますが、それでも食べることに集中しなかったり、眠たくなったり、ふざけだしたりと親はなかなか困ってしまいますよね。
そして、食べさせてあげないといけない時期はもちろん大変!自分も食べないといけないし、食べささないといけない。でもちゃんと食べてくれなかったり、こちらもテンションが上がって遊びだしたり、立ったりとただご飯をあげる、食べるだけなのになかなかの大仕事ですよね。
とは言え、食べささないといけない子=まだ小さい子で叱ったりしてもあまり効果はないですし、出来れば楽しく食べたいですよね。そういう時は食べ物の形や味を変えたりするのがいいかもしれませんね。
さて、そんな時期を越えた子は食べてくれる時は食べてくれるし、食べてくれない時は全然食べてくれません。
もちろん体調不良だったり、眠たいといったコンディション不良もありますが、それでも本来はちゃんと食べられる、食べきる力を大人は知っているだけに食べてくれなかったら結構イライラしてしまいますよね。
小さい子同様に形を変えたり、お皿を変えてみたり色々試しますが、知恵のついた子どもにそう何度も通じませんよね。かと言って、怒ってばっかりっていうのもやっぱり大人も嫌なものです。とは言いつつついつい「早く食べなさい!」といってしまいがちです。
でも、やっぱりご飯の時ぐらい楽しく食べたい!特に今はなかなか給食とかで喋りながら食べたりしていないみたいですし、喋りすぎは良くないけど、家でまで黙って食べる必要もないと思います。
なので、我が家では昔話の「ウサギと亀」をお借りして、早く食べれるように促しています。
ウサギと亀というお話は亀とウサギが競争をして、ウサギが先に行きますが、そこで余裕を見せたウサギが眠ってしまい、最後に亀が勝つといういわば「コツコツ頑張ってやれば、どんな強敵にも勝る。そして、どんなに強くても油断したら負ける」といった感じの話です。
なので私は娘がお喋りばっかりで食べるの遅いなーって思うと「今日はみんなウサギかな?それとも亀かな?それともスーパーウサギかな?」と聞いてみます。
「スーパーウサギ??何それ?」そうですよね、ウサギと亀に「スーパーウサギ」なんていないですもんね。
スーパーウサギと言うのは早く食べて欲しい、頑張って食べて欲しいの一心で作った「亀をぶっちぎって油断せずに最後まで早いウサギ」の事を言います。
要はめちゃくちゃ頑張って食べきった子。ということです。集中もし、適度に喋り、そしてペースが落ちることなく食べきれた子に与えられる称号です。
その称号が欲しい時、子どもは頑張って食べてくれます。でも、いまいち調子が上がらなかった時は「亀」の称号を与えます。
「亀」は速さはちょっと足りなかったけど、最後まで頑張って食べた時にあげます。子どもにとって最後まで食べるというのは結構大変な事ですよね。
「ウサギ」の称号はなるべく与えません。よっぽど遅かったり、よっぽどふざけた時にはあげますが、基本的に「ウサギと亀」の話では「負け」ということになってしまいますので。それにこの「ウサギと亀」の最後は二人で仲良く丘を降りるので決して喧嘩とかしておらず、仲良しな関係なので明るいほうがいいので、「遅いけど食べた」「かなり時間がかかったけど食べた」「食べきれなかったけど、自分の食べれるベストを尽くした」ときなんかは「亀」の称号をあげてください。
「早く食べる」のは大事です。時間は永遠ではないので、でも子どもが食べる為に何を頑張ったか。苦手なものを食べれた、最後は頑張って食べた、味を変えたり、見た目を変えたりして食べた。お腹いっぱいだったけど、食べれるところまで頑張った。そういう子どもの頑張りに目を向けて何か「称号」つまり頑張った時のご褒美があると大人も子どもも楽しいかもしれませんね。