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グループフィットネスの価値を高めるための3つの注意点
アマンダ・フォーゲル
人間運動学修士。フィットネスインストラクター、プレゼンター、ライターとして活躍している。
かつて、多くのグループフィットネスインストラクターは、生活のために毎日、朝から晩までクラスを指導していました。その生活はインストラクター業に依存していたので、顧客サービスを第一に考えていました。しかし現在では、グループフィットネスの指導は副業か、パートタイムでする仕事だと思われることも少なくありません。
ほとんどのインストラクターは、グループフィットネスの「お客様」(参加者)のニーズや要望を満たすために真摯に仕事をしていますが、特にバーチャルクラスが競争相手となる中、グループフィットネスの予算が縮小されています。私たちは対面のクラスへの期待を超えるためにもっとできることがあるはずです。
時間通りにクラスを開始・終了する、器具の使い方を教える、笑顔で名前を呼んで挨拶するなど、誰もが耳にしたことのある顧客サービスのステップがあります。しかし、正しい考え方でクラスに臨むことも、良い変化をもたらします。グループフィットネスでお客様に提供する価値を高めるために、いくつかの考えるべき注意点をご紹介します。
1 ボスは誰?あなたではありません
インストラクターは、自身が教えるクラスのリーダーですが、だからといって、そのスタジオにいる全員のボスではありません(むしろ逆です)。インストラクターが自分は「ボス」だという認識でスタジオにいることは、参加者を自分に従わせたいという意識の表れだとも考えられます。
グループレッスンをしている人は、参加者が必ずしもあなたの思い通りに動いてくれるとは限らないことを知っているでしょう。例えば、全員が私たちの話を熱心に聞き、遅刻せず、説明中におしゃべりをせず、インストラクターが実演するエクササイズだけを行う、などということがあればいいのですが、そうはいきません。しかし、それはそれで良いのです。
自分が“ボス”であるという考えを捨てる必要があります。参加者こそがボスなのです。私たちのクラスに参加してくれるのは、私たちに好意を寄せてくれているということなのです。
もちろん不適切な行動、他人に迷惑をかける、施設のルールや行動規範に違反するなどではないことを前提として、多少の特異な行動などは目をつぶりましょう。あなたは、参加者に楽しい体験を提供するために存在するのであって、その逆ではないのです。
2 あなたにとって良い日ではなくてもクラスは笑顔で
今日、何か嫌なことがありましたか?いくつかの例外を除いて、参加者には分かりません。参加者の中にも嫌なことがあった人はいるでしょう。彼らはストレスを発散して気分をスッキリさせるためにクラスに来たのです。あなたの仕事は、その手助けをすることです。
お客様へのサービスとして、苦情や言い訳、不満などをクラスに持ち込まないようにしましょう。フィットネスを指導するということは、時には自分の気持ちに関係なく、参加者が期待するサービスや価値を提供できるパフォーマーになることです。コーチ、モチベーター、メンター、リーダーとしてのコミュニケーション能力が高ければ高いほど、参加者が良い気分でクラスを終えられる可能性が高くなるでしょう。
3 謙虚でいること
一般的に、人気のあるインストラクターは、実力も非常に高いものです。そのため、常にクラスが満員になるインストラクターは、自分がスターであると錯覚してしまいがちです。しかし、スーパースターだと自負していると(たとえ多くの参加者が自分を熱狂的に支持していたとしても)お客様が最終的に必要としているものを見失ってしまう危険性があります。
例えば、スーパースターは、常に口コミで評判の良い「ショー」を演出しようとするあまり、一見つまらなく感じる、しかし効果のあるエクササイズを、本当に必要としている人に提供する機会を逃してしまうかもしれません。また、スーパースターの中には、クラスの開始時間ギリギリにスタジオに派手に到着するような人もいます。
言うまでもなく、自分の存在を過度にアピールすることは、ワークアウトに関する質問やアドバイスを必要とする参加者にとって良いこととはいえません。接客の基本は、あなたではなくお客さまのために、です。インストラクターとして成功するためには、参加者から認められ、参加してもらうことが必要です。お客様の満足がなければ、クラスは成立しないのですから。
AFAAブログより
https://blog.afaa.com/when-did-group-fitness-stop-being-about-customer-service