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植物性食品を食事に取り入れるには?
Katrina Pilkington(カトリーナ・ピルキントン)
植物由来の栄養は、メディアでも多く取り上げられ話題になっています。私たち自身やクライアントも含めた一般の人々は、たくさんの情報が得られる今、改めて健康やウェルビーイング全般を向上させるための食事について、知りたいことが多いのではないでしょうか。
1 植物性食品とは?
植物性食品とは、主に植物から作られた食品で構成されています。ナチュラルで加工度の低いホールフーズや植物性食品を中心とした食品を摂取することで、クライアントの栄養ニーズを満たすことができます。植物性食品をベースにしながら例えば肉類や、蜂蜜を摂取する、また「ヴィーガン」や「ベジタリアン」などのバリエーションも多くあります。
・ ヴィーガンは、肉、牛乳、蜂蜜、卵などの動物性食材を含まない食品を摂取する食事法です。
・ベジタリアンとは、動物性の肉や魚は摂らず、乳製品(牛乳、バター、チーズなど)のような動物性の副製物の摂取は許容する食事法と定義されています。
2 植物性食品ベースの食事にはどのような効果があるか?
研究によると、植物性食品の食事は費用対効果が高く、肥満度、血圧、HbA1C(糖尿病の改善)、コレステロール値を下げる可能性が期待できるリスクの少ない治療法と言えます。また、慢性疾患の治療に必要な薬の数が減り、心臓病での死亡率が下がる可能性もあります。
さらに、血糖値の調整や腸内環境の改善による健康増進も期待できます。また調査によると、センテナリアン(100歳以上の高齢者)の長寿と健康の増進にも関連すると示されています。
3 植物性食品に切り替える準備
クライアントの食生活をサポートする際、その人が変化の道のりのどの段階にいるのかを意識して、その人の成長段階に合わせて適切なアドバイスをしなければなりません。
1)計画前の段階:6ヶ月間くらいで始めたいと思っているが、まずは色々な情報が知りたいと思っているクライアント
2)具体的に考えている段階: 6ヶ月以内に始めたいと思っているクライアント
3)準備の段階 : 1ヶ月以内に始めようと思っているクライアント
4)行動の段階-:6ヶ月以内に食生活の変更を始めたクライアント
5)継続の段階 -:変更したそれまでの食生活の継続を希望するクライアント
植物性食品を食事に取り入れる簡単な方法があります。植物性食品をダイエットの流行やトレンドとしてとらえるのではなく、小さなステップを一段一段踏み、徐々に全体的な植物性食品を取り入れた食事に変えていくことが目標です。植物性食品を食事に取り入れることは、健康に良い影響を与え、それが日常生活に浸透していくことで、クライアントの健康と幸福のためのサービスを提供することができるのです。
4 新しい小さな習慣を取り入れる
◎週に1度、「ミートレス(肉なし)・マンデー」や、1日1回の植物性食品のみの食事、などを試してみる
◎視点を "制限されたもの "から "無限に広がるもの"に変える
◎ゴールは "all or nothing (1か0か)"ではないことを忘れない
◎レインボーカラーの食品を取り入れる
5 様々な生活習慣を取り入れる
◎小さな一歩でも、継続することで大きな変化をもたらします。
◎「ミートレス・マンデー」はどうでしたか?何か感じられましたか?
◎新しい習慣を取り入れた後、どのような改善が見られましたか?
植物性食品を取り入れると、食生活の変化から生活習慣の変化へと相乗効果が得られます。このライフスタイルの基本を理解し、なぜ植物を多く取り入れた食生活にしたいのかを考え、植物性食品をより多く取り入れるための小さな一歩を踏み出せば、この効果的な食生活への移行を成功させることができるでしょう。
※注記:私は植物性食品を中心とした食生活を実践しており、植物性食品を中心とした食生活に興味のあるお客様の健康と幸福をサポートする仕事をしています。この記事は、エビデンスに基づく栄養科学と行動変更の推奨事項を、クライアントの行動変容を簡素化するための実用的なツールに変換することを目的としています。
この情報は教育目的のみであり、独立した専門家の判断や、広範な科学文献の体系的かつ批判的なレビューに取って代わるものではありません。もしあなたが栄養に関する何らかのライセンスを持っていない場合、個々のクライアントに対応する際には実践の範囲を考慮する必要があります。
AFAAブログ記事より
https://blog.afaa.com/plant-based-eating