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「ただの作業じゃない!雪かきの隠れた運動効果」

 今回は、今までのテイストと少し違いますが、この時期ならではの記事を書いていきたいと思います!


 暖冬で降雪量も少ないと思っていましたが、北陸でもようやくしっかりと雪が積りました。
 全国的に気温も下がり、大雪となっている地域もある今日この頃ですが、私の住んでいる地域でも雪が振り積もり、久しぶりの雪すかしをしました☃

北陸地方では雪かきのことを雪すかしと言います。

県外の人から初めて指摘されて、方言だと気づいた時に田舎者だと実感しました…www

 余談はさておき、  

 日頃からジムでの筋トレ・ランニングなども行っており、体力はそれなりにある方と思っていますが、雪かきでの疲労感はやはりあります。 
 雪かきをしない人にとっては、あまりなじみがないかもしれませんが、雪かきは意外にも全身運動として効果的です。

この記事では、健康効果を中心に注意点も踏まえながら紹介出来ればと思います。

雪かき


 スコップやシャベル、スノーダンプなどを使用して、歩道や車道などから除雪する作業です。冬ならではの、季節的な雑務と見なされることが多いですが、雪かきには意外にも健康上の利点があります。
 雪かきをしたことがある人は、わかると思いますが、腕、脚、背中、体幹など、全身の筋肉を使う作業となり、途中で腕が疲れたり、腰が痛くなった経験があるのではないでしょうか。

身体的効果 

 筋力はもちろん、持久力・心血管機能にも関与しています。持続的な作業は有酸素運動としての効果もあり、高いカロリーが消費されます。

 スポーツ科学ジャーナルに掲載された研究によると、30分間雪かきをすると最大200カロリーを消費できることが判明しており、これはジョギングやサイクリングなどの他の運動に匹敵するものとなり、ダイエット効果も期待
されます。
  
 また、アメリカスポーツ医学会の評価によれば、雪かきの運動強度は6メッツ(安静時の6倍の酸素摂取量)とされ、これは平地での普通歩行の約2倍に相当し、ダブルステニスや健康運動としての水泳などに匹敵します。

 筋力については、先ほど前述した通り、腕、脚、背中、体幹など複数の筋群が活性化され、全身的な筋力と持久力の向上が見込まれます。
ある報告では、スコップとスノーダンプを使った除雪作業での筋電図では、

スコップでは、上腕二頭筋・三角筋前部・脊柱起立筋などがよく働き、

スノーダンプでは、前腕筋群・上腕筋群・大胸筋・脊柱起立筋、下肢筋群


などが負荷がかかりやすいとなっています。確かに、作業後の筋疲労を感じやすい部位は、前腕部や上腕部・腰部が特に感じやすいです。

 このように雪かきは、多くの身体的メリットがある優れた冬の運動といえます。腕、脚、背中、体幹など、複数の筋群が鍛えられ、全体的な筋力と持久力の向上に役立ちます。さらに、心血管運動としても効果的で、心拍数と血流量が増加します。
 さらに、身体活動により代謝を促進し、カロリー消費も促され、体重管理にも役立ちます。


 しかし、雪かきがもたらす身体的負担やさまざまなリスクに関しては注意が必要です。

 心臓への負担

  • 寒冷環境下の作業: 低温により血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなります。

  • 作業強度の高さ: 除雪作業では上肢の静的な筋力発揮が求められ、血流阻害と胸腔内圧の上昇が心臓に大きな負担をかけます。

  • 急性の血圧上昇リスク: 血圧の急上昇は心血管疾患の発症リスクを高めます。

腰背部への負担

  • 腰痛や筋肉の疲労: 重い雪を持ち上げたり押したりする動作が繰り返されることで、腰背部への負担が増大します。

  • けがのリスク: 無理な姿勢や急な動作による腰椎や筋肉の損傷のリスクも指摘されています。

高齢者や低体力者への影響

  • 心血管疾患や腰痛のリスクがもともと高い高齢者や低体力者にとって、除雪作業は重大な健康障害を引き起こす可能性があります。

  •  これら以外にも、屋根雪の落下溝への転落等々、不良の事故も散見されており危険が伴っています。

対策

・適切な装備: 防寒着や滑りにくい靴を着用することで安全性を向上させる。

・正しい作業姿勢の指導: 腰を曲げず、膝を使って持ち上げる姿勢が推奨されます。全身を使って作業をすることで過度な負担を軽減できます。

・こまめな休憩: 長時間作業を避け、適度な水分補給と休憩をとる。

・地域の協力:近所の方々と協力して行う。

 昨今の「ご近所付き合い」では、近隣住民が協力しあってというのは、難しくなってしまっているのかもしれませんが、万が一の場合には早期発見や早急な対応が必要となります。そのため一人で作業をするのではなく、なるべく、家族や近所の人と雪かきをすることが望ましいと言えます。

 これらに注意をしながら、雪かきを通じて運動効果を実感できればよいですね。


           今回はここまでです。
 閲覧いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
※この内容は個人の解釈が含まれています。



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