社会正義を考えるnote №5 2020/8/17
第5回目です
前回の終わりに、第5回のトピックは
哲学とソーシャルワークから社会正義を考える
としていました
哲学は中国哲学もあれば西洋哲学もあります
特に西洋思想が前面に打ち出されてきたソーシャルワークの歴史からすれば
当然、西洋哲学がソーシャルワークへ多大な影響を及ぼしています
カント哲学はおそらくもっともポピュラーでしょう
哲学に加えるのなら、
マルクス理論、現象学、ポストモダンなども影響を強く与えてきています
このブログでは主に、カント哲学を主とします
ブログ管理人がカント哲学に傾注してきたからです
また、現在、社会福祉において最も哲学にアプローチしているのは
ブログ管理人が考えるに
・中村剛(関西福祉大学教授:日本社会福祉学会学術賞受賞(2015年)→受賞作)
・衣笠一茂(元大分大学教授:日本ソーシャルワーク学会学術賞受賞(2016年度)→受賞作)
ほかにも影響を与えている方はおられますが、ブログ管理人はこのお二人の著書から学びました。衣笠氏については、残念ながら研究倫理に違反され、現在、社会福祉学界のどこにおられるのか不明です。
また、少なくとも30年は、おそらく40年以上、社会福祉学界で哲学の必要性を強く主張されているのは
・秋山智久(日本社会福祉学会名誉会員、社会福祉の学会・職能団体のほとんどで理事をされてきている)
先月、秋山氏の監訳新著が出版されており、ブログ管理人は直ぐに購入した。内容的にすごく濃厚でレベルの高い本だと思います
さて、
哲学とソーシャルワークが社会正義とどのように関連し、紡ぐのか
これは、理論を信じ、その理論を編んでいく実践をすることで紡ぐことができます
当然ながら、理論を批判的にみる側からは社会正義など紡いでいない、と批判が出るでしょう
社会正義がものでない以上、観念論であることは脱しきれないと思います
つまり、いろいろな観念が対立するのです
社会福祉ではカント哲学がポピュラーな哲学でしたので、
大正、昭和、平成を通して社会福祉の先覚者はカント哲学を応用している
発言を繰り返しています、これは日本だけでなく西洋世界はもちろんです
しかし、実践は理論に支配されずに、実践が様々な理論を実践において編みながら、理論化するものだと思います。この点を主張しているのがこの書ではないかと思います(まだ未読です)
社会正義は多数の哲学理論を編んで、ソーシャルワーク実践を反復することによって成立するのではないか、概観としてはこのように考えます
次回は、カント哲学を概観するか、社会福祉の先覚者とカント哲学について考えたいと思います
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