部屋の隅にずっと鎮座していた缶の中身は封印した過去だった


こんにちは、百華です。



部屋の隅に、ここ5年ほど開けていない大きなクッキーの缶があります。

何度も捨ててしまおうと思いました。
それでもなぜか、ずっとそのまま置いている。
引っ越しをしても、部屋の隅に鎮座している。

そんな缶です。


今年は過去の棚卸しの年。
1年の最後に、この缶の中身も陽の光にさらしてみようか。

そう思い立って、固い蓋に手をかけました。
大したものはありませんでしたが、出てきたものを書き記しておきます。



ルーズリーフの束


当時していた創作活動のメモ書きでした。
プロットやキャラクターの履歴書のようなものなど、ちょっと読むには楽しいものたち。


ただ、ほとんどがアイデア段階で止まっていました。
ここにある物語を書き上げた記憶はありません。

躁のときに高まる創作意欲ですが、実際に物語を書き上げられるのはフラットに近いときに考えたものです。
アイデアばかりがポンポンと出てくるだけだったり、とりあえず勢いのまま書き始めて形にならないまま終わったり。

サイトに投稿して、書きかけになった作品は数知れず。
読んでくださる方をなめ腐った活動をしていた時期の産物です。
最高傑作なのに読んでくれないと、勝手に怒り出すことも多かったと記憶しています。


書いている私が絶対だと自負するのはやめなさい。
心を落ち着けて活動できる時期に、この束の中に記されたアイデアを咀嚼して、形にできたらと思います。



大量のファイル

ペラペラのクリアファイル、ポケットがたくさんあって仕分けできるタイプのファイル、穴開けて閉じるタイプのファイル、ルーズリーフのファイル。
多種多様なファイルが大量に入っていました。

中身は何も入っていないものがほとんど。
どうしてこんなに大量にあるのかわかりません。

上がったときに必要以上に買ったのかな?
使っていたけど、中身をすべて捨て去ったのかな?
なぜ残していたのかもふくめて、真相は闇の中です。



塗り絵と色鉛筆

落ちていた時に、近所の本屋で見つけたディズニーの塗り絵です。
本で買ったんですけど、塗りやすいように綴じてある部分を解体して、1枚ずつにしていました。

何もすることがなかった休学期間に、無心で色をつけていた記憶があります。
まだすべて塗り終わっていないようなので、いつか再挑戦しようかな。



古いタブレット

学生時代に購入したタブレット。
すでに通信契約は解除されています。

5年も放置していたので、過放電状態なのか充電がなかなかできません。
でも何かネタが見つかるかもしれないので、しばらく頑張ってみようと思います。
パンドラの箱ではないことを願って。


このタブレットは、自分ではない自分を思い出すキーアイテムです。

躁状態のとき、このタブレットを使って、さまざまなSNSで大量のアカウントをつくっていました。
これらのアカウントは削除したつもりですが、どのアドレスで登録したかわからなくて入れなくなったり、登録したこと自体を忘れているものもあると思うので、まだいくつか残っていると思うと背筋が寒くなります。


自分を見てほしい、自分を語りたい、誰でもいいから相手してほしい。
今考えたら本当に迷惑だと思いますが、DMで突撃したり、コメントリプをしまくったり、害悪な利用者でした。

ライブ配信をして興味をもってくれた人とつながったり、電話したり、会おうと言われれば何の抵抗もなく会っていました。

幸い犯罪などに発展したことはありませんが、危険な行為をしていたということは肝に銘じておこうと思います。
もう二度と、そんなことはしない。したくない。



こうやって開けてみると、負の産物の掃きだめみたいな缶でした。

もちろん、友人とテーマパークやライブを楽しんでいる写真なんかも入っていて、思い出に浸ることもできましたが、見たくないものの方が多かったかもしれません。

でも、こんなこともあったと冷静に振り返っている自分は、病気と向き合えているんだなと実感しました。



さて、中身のなくなった缶本体はどう使おうかな。



百華


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