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恋と愛の違い

今日は暖かい秋の一日、気持ちが良いですね。家の片づけや物の処分がサクサクと捗りそうですね。

昨日は横浜に映画を見に行きました。METライブビューイングです。NYの
メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラがすぐに映画となり、世界中に配信されています。今シーズンは見たい演目が並んでいますので楽しみにしています。

昨日見たのは「ホフマン物語」、詩人ホフマンの三つの失恋物語とプロローグ、エピローグの五場、3幕のオペラで、2回の休憩を含めて4時間でした。

飲み物はいつも家から持参していますが、昨日初めて気が付いたこと。飲食物の持ち込みはご遠慮くださいと、映画の初めの画面に文字で明記されていて・・・本当に驚きました。映画館でのヘルシーな飲み物って水くらいでしょう。飲食物持ち込みに対しての罰金はないようでちょっと安心しています。

METライブビューイングを観ているのはシルバーヘアーの方がほとんどで、みなさん飲食物を持参していらっしゃいます。映画館では好みのものを見つけるのは難しいですよね。昨日の4時間は短い方で、5時間くらいが普通の上映時間です。

METライブビューイングの面白いところは、休憩時間にバックステージが上映されることです。幕間の舞台装置、小道具の設置具合などを覗けること。そして主役歌手のインタビューがあり、インタビューする人も主役級の歌手なのです。

昨日は主要の役を演じた歌手5名、指揮者、演出者、衣装、美術の方々のお話があり、楽しめました。昨日の映画は音量が大き過ぎでしたが、ホフマン役のフランス人テノールは良かったですね。彼はパリオリンピックの閉会式でも歌い、ニュースターだそうです。

指揮者はMETで500回目の指揮がホフマン物語に当たるそうで、「トスカニーニを超えましたね」とインタビュアーに冷やかされていました。1920年代の退廃的な時代背景の中ストーリーは展開しますが、演出、衣装、美術の方々のお話は興味深いものでした。舞台装置として大きな美しい蛇が天井から降りてきたとき「ここでも蛇なの?」と思いましたが、美術の方のお話では蛇は良い意味で登場させたそうです。インタビューの面白いところは、ほんの少しの言葉でもその人柄が出ることですね。


インタビューでは、このオリンピアを演じたエリン・モーリーは、ピアノを弾きながらこの歌を再現するという動画で登場(前に撮ったのでしょう)
サービス精神旺盛な方でした。ハイGの音、美しくて凄いですね。


終わりのコーラスでは、
「人は恋によって大きくなり、涙によってさらに大きくなる」と映画の画面の訳にはそう出ていました。
帰りの電車の中で、スマホでホフマン物語の他のサイトを見るとそこには、
「人は愛によって大きくなり、涙によってさらに大きくなる」と訳されています。

恋と愛の違い。
言葉の違いだけで、その受け取り方は、その含みやニュアンスは微妙に違ってきて、そこがまた面白いですね。どちらもありでしょう、お好み次第です。
そして、ホフマン物語の訳としてはどちらが相応しいでしょう・・・これもまたお好みでしょうね。

見出しは今日の夕陽です。陽射しは弱めでしたね。黄砂でしょうか?

お読みいただきありがとうございます。

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