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冬至は一年のスタートです

 我が家は、秋冬に限りますが、夕陽が見えますので、つかの間のそのひと時を、オレンジ色の柔らかな夕陽を全身に浴びて、美しい夕陽が沈んでいく様子を眺めています。


毎日のように夕陽を眺めていると、夕日が沈む位置がだんだんと動いていくのに気が付き、それは毎日ちょうど太陽の幅一個分、ずれていくのです。夕陽の背景となる山並みや手前の景色がその動きに気づかせてくれました。

そうして眺めていてわかったことは、上の写真で言えば、日没の位置はだんだんと左(南)にずれていき、冬至の日が最も左寄り(南寄り)の日没であるということ。冬至の次の日からは日没は右(北)に動いていくのです。


冬至の日が最も南寄りの日没であり、夏至の日は最も北寄りの日没であること。日没の位置が冬至と夏至の間を行ったり来たりしていると分かった時、それは科学どころか理科の知識さえない私にとっては、一大発見でした。


そういえば、風水では冬至は陰の極みであり、この日から土の中では新しい生命活動が始まると言われています。寒さはこれから厳しくなるというのに、土の中では根っこが生命活動をスタートさせるのがこの冬至の日なのです。


一方、夏至は陽の極みであると言われていて、生命力真っ盛りで葉が青々と茂っているこの日を境に、植物は結実の準備に入ります。生命力のピークが夏至であり、まさに陽の極みの日で、次の日からエネルギーが転換して結実へと向かっていきます。


冬至で根っこが生命活動をスタートさせ、春分で芽吹きが始まり葉が茂り始め、生命力真っ盛りの夏至を迎えますが、夏至になると舵を結実に切り替え、そして秋分ですね。収穫になります。


地球は太陽系の中にあり、太陽のおかげで地球上の生き物は生きていくことができるのは明らかなことで、私は野菜作りを始めて5年ですが、太陽の
有難さを身に染みて感じています。太陽があってこそ野菜は育つことができ、私たちも太陽のおかげで健康を保って生きていくことができるのです。

地球にとってなくてはならない存在の太陽を、地球と太陽の関係として見た場合、地球の北半球においては、一年のスタートはやはり冬至であると言わざるを得ません。


冬至は太陽が出ている時間が最も短く、この冬至の日から太陽の力は増していくのです。太陽の力が増していくということは、新しいサイクルがスタートするということ。新しい生命活動が地球上で始まっていくこのときこそ
一年のスタートであると言えるでしょう。


自然界で冬至がスタートであることは、夕日を眺め、野菜を作っている日々の私の暮らしの中で感じたことです。野菜が育っていく中で、太陽の恵みと大地の恵みを両方受け取り、それを食する私たちは、野菜をいただくことで太陽の恵みと大地の恵みを両方身体に取り込むことが出来ます。太陽を拝みたくもなりますね。


人間界には人間社会の都合というものがあり、自然界の事象を常に優先できるわけではありません。それでも、冬至、春分、夏至、秋分という太陽と地球の関係を端的に教えてくれるこの大切な日を忘れてはならないと思うのです。


1月1日はカレンダー上の人間社会のスタートであり、人間という生き物を含め自然界のスタートは冬至です。それが、40年以上毎日夕陽を眺めて感じたこと、そして5年畑で野菜を作って感じたことであります。自然界は見えないところで進んでいます。

もうじき冬至ですね。そのような気持ちで冬至の日を過ごそうと思います。

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