見出し画像

毎日執筆チャレンジ@40日目

お姉さんに「待ってて」と言われ、はや数分。

秋の寒さが、文字通り痛みとなって身に染みていた。
 
「サッッッッム………」
 
風の当たる両腕や顔に、ナイフで滅多刺しにされているような、ロープで縛りつけられるような痛みが走る。ベランダの隅に身を寄せて風を凌ごうとするも、身体の震えは止まらなかった。

この寒いと身体が震える現象は『ジバリング』というらしい。つい最近保健の授業で習った。

そんな知識を持っていたところで、対策なんてしようが無いんだけど。

さっきまではクマを抱いていたから幾らかマシだった、という事に、あいつが向こうに行ってから気付かされた。

もしかしてボクは、ここで凍えて終わるのだろうか。そんな事さえ思ってしまう。

目の前に家があるのに。暖かい空間が広がっているだろうに。


~ 続く ~

.


いいなと思ったら応援しよう!

はぷにんがー
ありがとぉーーー!みんなありがとぉーーー!!! (訳:頂いたチップは、はぷにんがーの生活費と執筆時のコーヒー代に使わせて頂きます。ありがとうございます)