エピソード大喜利#107 「新総裁の石破茂か!」なにをした?
先生「はぁ〜い、では短冊に願い事を書いてくださ〜い」
毎年うちの保育園で七夕の季節に行われているイベントのひとつ。うちの保育園だけではなく、おそらく全国の保育園、小学校や中学でも行われていることだろう。
年齢が上がっていくと共に書く内容は具体的になっていき、夢と呼ばれるものはどんどん小さくなっていく。
80歳の人たちに短冊に願い事を書いてもらったらなんて書くんだろう、そんな事を考えていたら園児に声を掛けられた。
園児「先生〜、名前を先に書くんですか?それとも後ですか?」
先生「願い事を書いて、空いているところに名前を書けば良いからね」
園児「名前を書くところが無かったら?」
先生「名前を書く場所を開けて願い事を書いてみようか」
園児「はぁ〜い」
静かにササっと短冊に願い事を書く子もいれば、願い事が思いつかないのか、何をして良いのか分からないのか、動かずにじっとしている子もいる。
園児にとってはすべての時間が初めての時間、学びの時間になる。
先生「はぁ〜い、みんなどうかなぁ〜、書けたかなぁ〜」
園児「まだで〜す」
園児「あとちょっと〜」
園児「間違えた〜」
園児にとって時間という概念はあってない様なものだが、締め切りを作って何かをやらせるという事が重要なのだ。世の中は毎日締め切りの連続。時間は有限だ。その事を体で感じてもらう。
時間に縛られずに生きて欲しいと思いつつ、逃げることができないのも時間だ。
園児「先生〜、できた〜」
先生「おっ、早いね、どれどれ〜、なんて書いたのかなぁ〜」
園児「防衛力を高めて日本が安全、安心の国になりますように」
先生「新総裁の石破茂かぁ!」
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