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ハイパー性善説 〜Googleの強さの秘訣〜
皆さんこんにちは!じぇいです!
今日も僕の記事にアクセスしていただきありがとうございます!
今回は尾原和啓さんの著書「どこでも誰とでも働ける」から面白かったポイントをピックアップしていきます。
・仕事をスピーディにこなしたい
・前向きな議論をしたい
・仕事におけるストレスを減らしたい
そう考えている方におすすめの記事となっております!
尾原さんは楽天やリクルート、マッキンゼー、Googleなど名だたる企業でキャリアを築いてきたスーパーな人物です。よければ本書もぜひお手に取っていただければと思います。
ではいきましょう!
ハイパー性善説とは
ハイパー性善説とは、著者の尾原さんが述べているGoogleで働く上での大切な価値観の1つのことです。その部分を本書から引用します。
だから、相手がグーグルの価値観を共有している限り、その人を信じることが前提となっています。これをぼくは「ハイパー性善説」と呼んでいます。
つまり、Googleで働いている人たちとはお互いに完全に信じ合うということです。
なぜハイパー性善説が仕事においてとても効果的なのか?
なぜGoogleにおいてこの考え方が大切にされているのか?
それは3つの悩みを解決・軽減することができるからです。
その3つの悩みというのが
・仕事が遅くなる
・議論がネガティブになる
・仕事におけるストレスを減らしたい
です。
それではまず、それぞれの原因から見ていきましょう。
仕事が遅くなる・議論がネガティブになる原因と解決
最初の2つの悩み、「仕事が遅くなる」「議論がネガティブになる」原因には多くの要因があります。その1つが確認と修正に時間がかかりすぎるということです。
往々にして僕たちの仕事は1人では成り立たないことが多く、複数人で関わり合いながら進めていきます。
すると、メンバー間で確認をした時に「これは良くない」「あれは難しい」などと多くの修正点が出てくることでしょう。
これを修正し、また確認して、また修正する・・・。間違いなくネガティブな議論ですよね。
これを繰り返すうちにリリースするタイミングを逃してしまう、なんて最悪の事態にもなりかねません。
このように確認と修正に時間がかかるというのは仕事が遅くなる・議論がネガティブになる大きな原因なわけです。
もちろん、そのフィードバックを早くもらえるよう工夫をしたり、そもそも修正の必要がないものを作ったりすればいいのでしょう。
しかし、それこそなかなか難しいものです。
多くの人が多くの仕事を抱えている中ではあまり現実的ではありません。
そこで、ハイパー性善説を全員が取り入れるとどうでしょう?
お互いがお互いのことを完全に信頼していれば、最初の提案の時点で「それで行こう!」というスタンスを持つことができます。
そのスタンスがあれば実現に向けて前向きなフィードバックをする・得ることができます。つまりポジティブな議論になるわけです。
また、実現に向けて動いていくわけなので当然そのリリースも早くなるでしょう。
リリースしてから修正していくという方法も取ることがこのスタンスならできるはずです。
そんなことはリスクが大きいと思われるかもしれません。
しかし、アプリを例にとればそうとは言い切れません。
アプリはアップデートを繰り返し行いますよね?
そのアップデートのうち99%以上の中には「バグの修正」が含まれています。
リリースする前から全てのバグやミス、欠陥を取り除くのは非常に困難なんです。
だからこそ、まずは最速でリリースしてから修正していくというのが素早い仕事になるわけです。それを実現するのがハイパー性善説です。
仕事におけるストレスの原因と解決
仕事におけるストレスの原因の1つとして、自分の取り組んだことにケチをつけられることがあると思います。
頑張って作って提案したものの「それはお金の面で実現できないよ」とか「ふつうそんなやり方しないよ」のような言葉をかけられると、ストレスが生まれてしまいます。
もちろんその提案自体に抜け漏れがあるのかもしれません。
確かに実現が難しいのかもしれません。
それでも、自分が「これだ!」と思えるような提案をしたのに、開口一番でケチをつけられたら誰もがイラッとするはずです。
そんな時もハイパー性善説の考えを共有していればこの問題は解消されます。
なぜかと言うと、その提案に対して肯定的に受け止める姿勢が生まれるからです。
そうすれば必然的にストレスが減る、それどころか自己肯定感が上がります。
当たり前のことですが、提案に対してきちんとロジックがあり、説明責任をきちんと果たせることが大前提です。
「なぜ」
「何のために」
「誰のために」
「どのように」
などのことをきちんと詰めていることは最低条件です。
ですが、説明さえきちんとできるのであればポジティブなフィードバックをもらえるのがこのハイパー性善説です。
ポジティブなフィードバックがもらえるのなら、自分にもやりがいが生まれやすくストレスの解決に大きく貢献できます。
ハイパー性善説を取り入れる
とはいえ「明日からみんなでハイパー性善説を取り入れよう!」と言っても、まず実現は不可能です。
これはGoogleで全員が同じ価値観を共有していることが条件の上で行われているからです。そんなに簡単に実践できるものではありません。
じゃあ諦めて日々のストレスに耐えるしかないのか?というとそれも違うと思います。
ここで僕がオススメしたいのは、セルフハイパー性善説をすることです。
まず前提として僕たちは他人を変えることなど決してできません。
だからこそハイパー性善説を伝えても、それを実践させることはできません。
その行動を選択するのは本人にしか決められませんので。
ただし、他人を変えることはできなくても、他人を変えるきっかけを与えることはできます。
そこでセルフハイパー性善説、つまり自分だけでもハイパー性善説の考えに乗っ取り行動するのです。
・無条件に相手を信じる
・肯定的なフィードバックをする
・言ってくれた言葉に対して肯定的に受け止める
このようなことを実践していくことが他人を変えるきっかけを与えることになります。
なぜかと言うと、人には返報性の原理というものがあるからです。
返報性の原理とは、人から何かしてもらったらそれに対してお返しをしないと申し訳なく感じる人間の心理のことです。
スーパーの試食をしたら「何か買ってあげようかな!」と思うあの気持ちのことです。これを日常生活に応用するのです。
つまりハイパー性善説で相手をどんな時でもどんなことでも一度は受け容れてあげる。ポジティブなリアクションをしてあげる。
それを繰り返していくことで、次第に相手も自分に対してポジティブな行動を起こしてくれるかもしれません。
それがつながりにつながっていけばより大きなハイパー性善説の組織になっていくかもしれません。
もちろんここまでうまくいくようなものでも、簡単なものでもないのは承知しています。
それでもせっかくここで学んだハイパー性善説の考え方を生かさない方がデメリットが大きいと思います。
自分を受け容れてくれる存在は誰にとってもありがたいものです。
まずは自分がそんな存在になる。それが全てのスタートです。
それが少しずつ少しずつ広がっていけばラッキーだな!という程度で行動していきましょう。
あくまでセルフハイパー性善説です。相手に強要してはいけません。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
ハイパー性善説という馴染みのない言葉でしたが、お分かりいただけましたか??
では今回も振り返りをしていきましょう!
ハイパー性善説とは
お互いに完全に信じ合うことで、よりスピーディに建設的に物事を進めていくこと。
仕事が遅くなる・議論がネガティブになる原因と解決
互いに信頼し合っていれば、ポジティブなフィードバックをどんどん重ねることができ、素早い仕事が可能になる。
加えてポジティブなフィードバックだからこそ議論も前向きなものになる。
仕事におけるストレスの原因と解決
ここでもポジティブフィードバックによってストレスの軽減がなされ、むしろ自己肯定感が上がる。
ハイパー性善説を取り入れる
他人にこの考え方は強要できないものの、自分から広げていくことができる。
まずはセルフハイパー性善説で行動していこう!
今回の記事があなたの生活向上の一助となれば幸いです!
ではまた!