【読書】脳を錆びさせない読書とは!?
歳はとる。
仕方がない。
髪も減るし、
歯も弱る。
シワも増えた。
それはいい。
肉体の加齢は気にしない。
でもメンタルは老けたくない。
特に、読書脳は、いつまでも
若くありたい。
というか、錆びたくない。
とはいえ、
ついつい昭和時代の作家の本に
手が伸びる。伸びてしまう。
古い作家を好んでしまう。
若い新人の作家には手が伸びない。
もはや、半ばは諦めよう。
やはり、20代くらいの書き手が
書いた作品を見ても、
あ、これは、司馬遼に深く影響を
受けた作品だな、など、
どうしてもデジャブ感がする。
誰と誰から作家的な養分をもらったか
透けて見えてしまう。
でも、半ばは、
読書脳の錆びつきの波に
抵抗したい。対抗したい。
そのため、心がけていることがあります。
あまり、センチメンタルな本は
読まないようにしています。
ノスタルジック過ぎたり、
美談過ぎたりする本ばかり
読んでいると、
やはり、メンタルの柱が
グラグラ、ぼろくなる…。
それは良くない。
センチメンタルになるのはやはり弱さだ。
そう勝手に信じているんです。
たとえば、
近年はやりの時代小説。
義理と人情が生きる美しい世界。
厳然とした男の誇り。
そうした、
現代小説には到底、存在しない御伽話。
それはやはり感傷的な現実逃避だろう。
タフなメンタルをお持ちなら
そうした作品を楽しめますね。
でも、センチメンタルで
すぐ感傷的になる私みたいな軟弱者は、
ついつい現実逃避に溺れてしまう。
そんな現実逃避のために
読書をするのは、なんだか不本意だ。
もう歳月にも限りある年になると
もっともっと、
自己陶冶のための読書をせねば
時間がもったいない、、、
それから、おじさん雑誌も
極力読まないようにしてます。
週刊文春やら
週刊ポストやら。
なぜなら、
谷崎潤一郎、
三島由紀夫、
大江健三郎、
柄谷行人、
サリンジャー、
カフカ、
ジェームズ・ジョイス、
マルセル・プルースト、、、、
登りたい山や、
再登頂したい山もまだまだいっぱい。
ただでさえセンチメンタルな
私みたいな人間には、
やはり人情時代小説に、
手を出す余裕はもうないんです。
いやあ、
時代小説好きな方々、
ごめんなさいね。
あくまで私は、、、、という
個人的な見解です。
脳は錆びつかないでいたい。
とはいえ、やはり、
読書脳も徐々に加齢しつつある。
誰も時間には敵わない。
時間に勝てる生き物はいない。
それがとても悲しい。
だから、なるべく
20代の青年青女に会うと、
好きな作品を尋ねるようにしてます。
読書脳を錆びつかせないために。