【ライティング】人はみなnoteで夢を見る?
日本人は真面目で何より学ぶことが好きです。
Instagramをやるにしても、
映える撮影スキルや、
フォロワーを増やすノウハウまで
色んな講座があり、
みんなよく学んでいます。
テレビのニュース番組を見ても、
弁護士や医師だけでなく、
芸人の伊集院光やタレントの壇蜜も
専門家にひけをとらないレベルの
コメントをするのには感心してしまう。
みんな本当によく学んでるなあ。
お笑い芸人も、
どんなに必死で努力してるか?
ブレイク前の苦労話を聞くと、
ストイックなエピソードが多い。
料理人しかり、予備校先生しかり、
ダンサーしかり、みなよく学ぶ。
漫画の編集をしてた時も、
漫画家の「学び」の貪欲さには
いつも敬服させられてきた。
もともと絵が上手くて、話が作れ、
学校時代は文化祭りの絵を
いつも頼まれていたような才人がいて、
いざプロの漫画家を目指したら、
周りは自分のレベル以上ばかりで、
そこから勝ち上がっていくしかなかい。
最初からの天才は1割くらいでしょうか。
巨匠に弟子入りせず、漫画学校にも入らず、
ヒット作が書けてしまう作家がいました。
冒頭のネームの単語や文章を
ちょっと読ませてもらうだけで
鳥肌が立つような神みたいな人が…。
でも残り9割の作家はそうではなかった。
努力して努力して、
ヒットの法則や感動の方程式を
何百案も駆使し総動員して、
最上級の物語を作っていきます。
そうやって作家や漫画家になれる人は
やっぱり凄い人たちで、
作家業や漫画の道だけでは食べられず、
他のアルバイトやアシスタントで、
しのいでいる人たちが更に山ほどいる。
出版社で20年以上働いて、
そうした「現実」は知ってました。
それでも自分で何かを
書き始めてみたら、バカですね、
身の丈知らずな希望が心のどこかに
うっすら湧いてくる。
もしかして、文章がどんどん
うまくなるんじゃないか?
ある日、急に神様が降りてきて、
人に鳥肌を立たせるような、
魂に訴えるような文章が書ける時が
来るんじゃないか?と…。
奇妙な夢が浮かんでくる。
でも、現実はしっかり現実です。
自分を鳥肌立たせるような文章は
なかなか書けやしない。
きっと文章で食べていく人にはなれない。
最初からわかっていますよ…はい。
でも、不思議。
書くって作業には、もしかしたら、
いつかある日、突然、自分でも、
人の魂を揺さぶる文章やエッセイが書ける
日が来るかもしれない…かもしれない。
まるで競馬好きの人が
いつか本当に当たることを
自分勝手に「確信」してるように、
書くという行為には、どこか
夢をみてしまう「魔力」があるかな?
だからですかね、
人は何かを書きたがり
自分の本を出したがる!!
歌や漫画には特別な
歌唱力や描写力が必要で、
そう誰もが目指したりしないけど、
文章の世界は、文字を書ける人なら
みな「有資格者」ですからね?
さんざん、編集として
作家の苦しみを見てきた挙げ句に、
自分でnoteを始めちゃったのは、
正直いって自分でもわからない(笑)。
「書く」とは、自分をもそそのかす
魔法のような行為かもしれないな。