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【書く人】作家やライターに必要なもの、それは博愛?親切心?

本を書く人にとって、
どんな分野であれ、
最低限必要なものは何か?
こっ恥ずかしいですが、
ズバリ「愛」です。
それも博愛、人類愛、
というのが言い過ぎなら、
それは、親切心です(笑)。
なぜでしょうか?

私も20年以上、編集として
数々の作家やライターに
合ってお仕事してきましたが、
共通しているのは、
「自分と考えがちがう人の
気持ち」をイメージする機会、
イメージしなくてはいけない
機会がとても多いんです。

自分と考えがちがう人にも
楽しいと思って読んで欲しい。
そう願っているからです。

小説、漫画、料理レシピ、旅エッセイ
スポーツ、歴史本、自己啓発、
ビジネス、美術解説、落語論、
どんな分野の作者でも、これは
共通しているようでした。

自分と同じ価値観やセンスの
人だけにわかって貰えたら
私はもう充分ですわ、と
最初から思ってる人は、
そもそも、公共に何かを
発信することには向いて
いないかもしれません。

まあ、今はオンラインサロン
みたいに同じ価値観の人間が
集まるグループもありますが、
そっちの方がよほど私には、
恥ずかしいです。

私が尊敬していた漫画家は
みな総じて、博愛に満ちてました。

こう書いたら?
こう見せたら?
色々な考えの人に、
読んでもらえるかもしれない。
という試行錯誤を何度も
やりますし、脳内でもやります。

というなら、それは
単に利益に関心が行ってるように
思われるかもしれません。

でも、こう書いたら、
自分とはちがう考えの人を
傷つけてしまうかもしれない?
という角度からの発想も
常にしているんです。

100%誰にも傷つけない、
なんて表現は不可能かも
しれませんが、
傷つける可能性を
可能な限り低くするよう
気を配る。心を配る。

私はまだ根っこでは
自分と価値観が合わない人にまで
読んで欲しいとか、
同感して欲しいとまでは
覚悟を極めていないので、
全然甘いのですが、
プロ作家、プロ漫画家、
プロ解説者はみんな凄い博愛です、
親切心がたっぷりです。

なぜなら、考えがちがう人にも
共感してもらいたい。
理解してもらいたいから。

作家に最も必要なのは、
博愛、または親切心です、
きっと。

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