【言語】日本語は難しいって本当?
日本語は難しいのか?
私は大学時代、
日本語教師ボランティアを
していたので、
未だにこのテーマ、
つまり日本語は難しい、
という考えには、
納得がいきません。
それから、
日本語は特別な言葉だ、
という感性論も、
納得がいきません。
変に自分だけが凄いと
言わんばかりで…。
なぜ、日本語は困難だ、
という迷信が生まれやすいか?
英語やフランス語を基準に
しているからではないかしら?
また、英語やフランス語を
母国語とする外国人から
そう難しいと言われてきたから。
あ、母国語ではなく、
正しくは「母語」ですね。
アイヌの人や在日の人々、
また、ローラやトリンドルなど
活躍するハーフの人々のことを
考えると、
日本は生まれた国に過ぎなくて、
「母国」ではないですからね。
さて、話が逸れました(笑)。
学生時代、
韓国語を1年、勉強してました。
学生時代は他にも、
スペイン語、イタリア語などの
カルチャー教室に通いましたが、
ものに出来たのは、
韓国語だけでした。
では、韓国語はなぜ、
覚えたり使うのが容易だったか?
それは、
日本語と同じ仕組み、構造
だったからです。
日本語や韓国語は
膠着語と呼ばれます。
他にも、トルコ語、ハンガリー語、
モンゴル語がそうです。
名詞の単語に助詞の「てにをは」を
くっつける、膠着させるから
膠着語、です。
また、動詞が文章の一番最後に
出てくるのも、膠着語の特徴です。
最初の方で、時制に合わせた動詞を
持ってくる必要がありません。
日本語がまさにそれ。
一方、英語やフランス語、
スペイン語、ラテン語は
屈折語と呼ばれ、
まるで構造が違います。
だから、インドヨーロッパ語族の
人々から、
日本語は難しいと言われても、
それは、パソコンのOSが
違ってるんだから、
仕方がないんです。
かわりに、
韓国人やモンゴル人は
日本語を比較的に早く
修得していきます。
OSが同じだから
使い方もすぐわかるからです。
日本語で外国人に
本当に手こずらせる要因が
あるとしたら、
表記と語彙が多すぎることですね。
漢字、ひらがな、片仮名。
漢字がまた似たものが多すぎる。
ところが、
語彙さえ記憶が進めば、
日本語はいっぺんに
理解がしやすくなります。
日本語の日常会話には、
400語以上の語彙が
必要と言われます。
アメリカ語は200語で
日常会話ができる、、、
そんな国からきた人々には
日本語は覚えるのが大変ですが、
それはアメリカ語がまた
平易過ぎるんです。
おそらく移民のるつぼだった
アメリカは日常会話に
doやtakeやgoやhaveの
過去形や進行形で
どんどんコミュニケーション
できるようになっていったの
ではないでしょうか?
語彙は少なく少なくしよう、と。
そうして、アメリカ語は
少ない語彙でいいなあ、と
アメリカを基準にするのではなく、
日本語を基準にしても
いいのではないかしら!
語彙と表記は大変、
でも、そこを一度覚えたら、
発音や文法はいたってシンプル。
それが日本語では
ないでしょうか!
母音は基本、大雑把に言うと、
「あいうえお」の
5種類しかない言葉なんて、
そうそうありません(笑)。
日本語を、特殊な言葉だと
右翼的な人々も
海外文化を中心に考える人々も
思いがちですが、
そんなことは、全然ない、
いいところもあれば
面倒くさいところもある、、、
なんだか、言葉も
人間みたいな感じですね。