【結末】アンハッピーエンドはお嫌いですか?
ハッピーエンド。
個人的にはハッピーエンドより
アンハッピーエンドな
小説や映画がなぜか好き。
殺人鬼のレクター博士の
『羊たちの沈黙』や
『ハンニパル』
それから、
デビッド・フィンチャー監督の
『セブン』『ゾディアック』は
なぜだか、年に2、3回は観たくなる。
ハッピーエンド好きには
かなり観たくない映画なはず(笑)。
恋愛映画でも、
ラストが切ない
アンハッピーエンドが
心に来るんですよね。
『エターナル・サンシャイン』や
『タイタニック』みたいな。。。
病気なんだろうか?私は?
とも思いますが、
まあ実際、うつ病か(笑)。
でも、通常は、アンハッピーより
ハッピーエンドが期待され、
好まれるものです。
なぜハッピーエンドが
こんなに求められるのかなあ?
もちろん、大事なお金や時間を
使わせてしまうんですから、
本の中くらいは 幸せをちょうだいよ、
幸せな気分にさせてちょうだいよ、
本の中くらい幸せでいたいから。
というのも分かります。
でも本の幸せと
果たしてリアル人生の幸せは、
関連があるでしょうか?
ホラーや怪奇ものなど、
アンハッピーにしたって
快楽を得る人もそれなりにいる
じゃあないですか?
「でも、アンハッピーエンドなんて、
なんの生産性もないやん?」
と言われたら、そうだけど、
アンハッピーエンドが
もたらす余韻や感慨は、
複雑で不安定な現実を
圧倒して吹き飛ばしてくれる場合も。
読書や観客の想像を超えるからか。
私の想像の範囲内に落ち着くなら、
大したことないよな?
と、考えてしまうから?
そういえば、
夏目漱石は
初期の、猫、坊っちゃん、草枕は
別にしたら、他の作品は
ほとんどがアンハッピーエンドだ。
三四郎、それから、門、彼岸過迄、
行人、心、明暗、、、。
アンハッピーエンドは
夏目漱石が考えに考えて
登場人物を動かすにあたり、
アンハッピーが
ふさわしいと考えたからでしょうか?
アンハッピーエンドは
読者へのホスピタリティが
足らないんじゃないか?
作家自身には真摯でも、
読者には思いやりが欠けてるのでは?
うーん、どうでしょうか?
その辺りは?
最近、本屋大賞に選ばれるのは、
中年向けのラノベみたいだ。
ハッピーエンドがほとんど。
読者へのホスピタリティが
作家としての自己追求より
優先されている気がする。
ハッピーエンドも面白いですよ、
でもどこか、
読者の都合に合わせた感じがする。
ウケるため、
喜ばれるため、
売れるため、
という面が貴重視されてる。
作家個人の深層心理より
優先されている。
ハッピーとアンハッピーは
あくまで偏り、バランスの
問題かもしれないですね。
ひとつの作品で、
悲喜こもごもが
描かれていれば、
それで十分かもしれない。
それにしても、
人はなぜこんなにハッピーエンドが
好きなんだろう?