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【読書】辻村深月と恩田陸と原田マハはどこか似ている?

今、人気、実力ともに
エンタメ文学界を代表する女性作家、
辻村深月、恩田陸、原田マハ。

ご三方は、
青春じわじわ感動小説も、
ざわざわ温かミステリー小説も、
両方、書ける点で、
よく似ている気がするんです。

でも、
文章の味も、
得意な人物も、
取り上げやすいテーマも、
じっくり見たら、やはり違いますね。

これは作者の性格や、
作家としての目標や、
趣味嗜好の違いが原因でしょう。

恩田さんは、
優しげな暗闇に包みれる感覚?

辻村さんは、
痛みや冷たさがどこかに隠れた花壇?

原田さんは、
みずみずしさと苦味のチョコミント?

共通してるのは、
そっかあ、こうして書きながら、
ハッキリわかってきました。
本当なら同居しない対立的な
感情や要素が、
ひとつの作家の世界の中に、
また、ひとつの作品の中に、
対立しないで同居してる不思議さ。

でも、だから、読み応えがあるんです。
ひとすじ縄な、フラットな
厚みのない企画作家ではない
秘訣なんでしょうね。

身の回りの人間でもまた、同じかも。
印象的な人物はたいてい、
優しさと厳しさをあわせ持ち、
繊細さと鈍感さをあわせ持つ場合が。

3人の作家に共通してる、
もう1つは、負けず嫌い?
妥協しないクオリティの
追求者であることは、
これはもう間違いないですね。
はずしがほとんどないんですね。

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