【原爆】『はだしのゲン』殿堂入りと、原爆の語り部育成研修
『はだしのゲン』の作者
中沢啓治さんが、
漫画界のアカデミー賞とされる
アメリカの漫画業界賞で
殿堂入りを果たしたそう。
先に殿堂入をした日本人は
手塚治虫や大友克洋、萩尾望都ら。
中沢啓治さんは8人めになる。
というニュースをさっき観て
つくづくアメリカは分からないと
思いましたね。
アメリカは良い面もしっかりある。
悪い面もまたしっかりある。
アメリカが落とした原爆の悲劇を
描いたコミックに栄誉を与えるとは。
天国にいる中沢啓治さんは
どんなお気持ちだろうか?
やっと原爆の悲劇がアメリカにも
伝わってきたのか?と
お喜びになるかもしれませんね。
ところで、
広島市では、新しく、
原爆の悲劇の語り部を
求めているそうです。
原爆平和記念資料館で、
たくさんの入館者に
解説をしている方々です。
あれは、原爆の体験者や
ご家族の被爆二世、三世が
やっておられるのだろうと、
思ってました。
でも、数年前、
元TBSアナウンサーの久保田智子さんが
その語り部になるよう
資格?を取ろうとしていると
テレビで知りました。
え!
久保田さんは被爆二世?
疑問に思った私は調べてみました。
すると、今、語り部の人材不足で
被爆者やご家族ではなくても、
他府県の人でも、
語り部になるよう
2年間の研修を受け、
認められたら、語り部になれる
と書いてあったんです!
私もこれ、やりたいな!
資格は、5年以上活動ができる人、
という条件だけでした。
ただ、大変お恥ずかしながら、
私はある認識ちがいをしていました。
それは、平和資料記念館で
原爆の語り部として、
入館者たちにお話をして、
手当てはどれくらいあるか?
疑問だったのです。
それで、色々、ネットで見ていたら、
語り部は、全て、
無料のボランティアだったんです!
そりゃそうだろ!
と思った方は賢明です。
ええ?ボランティア?と
ビックリした私は
平和活動の本質について、まるで
わかっていなかったんですね(汗)。
平和のためなら、
みんな手弁当で参加し、活動する。
それが当たり前なんですね。
平和資料記念館で、語り部、
今から貯金をきちんとして、
生活費を確保していれば、
それなら、やれるかもしれない。
60歳過ぎたら何をしようか
ずっと考えてきた中で、
ヒロシマ原爆の語り部になりたい!
というのは、
いちばん強いものかもしれない。
元アナウンサーの久保田智子さんは
とても聡明な方で、
アナウンサーを辞めてからは
アメリカの大学で、
オーラルヒストリー(口頭伝承)について
研究していたそうです。
非被爆体験者が
果たして語り部になり得るのか?
自問自答していたらしい。
様々な伝承やエピソードを
記憶しなくてはならない。
どれだけ大変な「仕事」なんだろう。
まずは、好きな文学を通して
ヒロシマ原爆の歴史を
腰を据えて研究してみよう。
井伏鱒二『黒い雨』や
原民喜『夏の花』や
それから漫画『はだしのゲン』など
もっともっと読み込んでおこう。
きっと、語り部になるための
研修を受ける際に、
大いに約に立つにちがいありません。