【読書】究極の読書は、本を食べること?
最近わからないんです。
結局、本好き人間は
自分をどうしたいのだろう?
どうなりたいんだろう?
知識を増やしたい、なんてのは、
本好きとは呼べない。
まだ初歩の初歩でしょう。
読んだ本の冊数の凄さ?
特定作家の研究の掘り下げ?
または、読んで感じた事の質?量?
聞こえてきた作者の肉声回数?
ワクワクしたときめきの回数?
どれくらいの数のアンテナ数?
さあ、自分でもわからなく
なってきましたねえ(笑)。
でも、先日、お笑い芸人で、
しかも芥川賞の又吉直樹のエッセイで、 これぞ本好きのあるべき姿だ!という
行為を知りました。
ピース又吉は、
好きな本のページを破って
食べてしまったんだそうです、
どうしてもそのクダリを体内に
取り入れたくなって!
そうエッセイ集『東京百景』に
書いていたのです。
驚きました。
食べると聞いて、
サイコキラーで、人肉を食べる
「ハンニバル」博士を
思い出してしまいました。
でも、さすがに食べてしまいたい、
というほどの熱狂?には
駆られたことはありません。
まだまだ、ですね。
私の場合は、
いつもカバンに
その時その時に読みたい本が
入っていたらそれで十分です。
とはいえ、
この欲望を叶えるには、
每日、10冊以上の本を
カバンに持参していなくては
なりません。
だから肩や腕はいつもこりまくり。
それにしても、
食べて「本を血肉にする」を
実行したいなら、
又吉の発想と行動力は
まことに真摯で正しい行為ですね。
見習わねば?!
そういえば、
昭和時代には
英単語の暗記のため、
辞書を一枚ずつ暗記したら
そのページを食べるという
トンデモ暗記術を
実行した人はいましたが、
最近はないでしょうか。
あれも、英単語を血肉に
するためでした。
さて、小説を血肉にするのは
何のためでしょうか。
漱石のような本が書けるため?
三島みたいな文章が書けるため?
では、一番美味しそうなのは、
最近すっかり薄い紙を
使うようなった角川文庫か
新潮文庫かなあ?
両社の文庫は紙が薄くて
反対側が透けて見えますね。
(笑)
厚さがまだしっかりしてる
文春文庫や講談社文庫、
岩波文庫などは、食すには
向いてないなあ。
仮に食べるとしたら、
何の本がいいかしら?
私は太宰治や芥川の文庫に
しようかしら?
いや、あの、これらは
もちろん、冗談ですよ。
今の本のインクは
多分に薬品を使っているから
体内に取り込むことは
真似してはいけないですね。
ピース又吉直樹は
実際に食べたらしいですが。
又吉おそるべし。