ZeroPlusの今までとこれからを綴る。
年1でブログを更新するブロガーですどうも。
去年同様に年末の暇な30分で書きます。途中で5000字消し飛んだこともあり、3時間かかりました。
今年僕たちTOMAPは6期目に差し掛かり、「第2創業期」として様々な変化が会社の中でありました。2024年は会社としても、事業としても、そして人としても大きな挑戦をしていく年になるなーと思い、今のうちに過去を振り返っておこうと思ってのログです。
僕らTOMAPは創業からずっとプログラミングスクールZeroPlusとともにあったので、会社の歴史を振り返る= ZeroPlusの歴史を振り返るということになります。
あと僕はそんなに記憶力いい方じゃないんで、この記事で書かれることは僕の主観から見た上で印象的なことです。公式のやつは弊社の広報がちゃんと出してくれると信じています。
※一旦書き終わって見直しましたが、全く伝えたいことのわからない、雑多な文章になってます。
ZeroPlusという名前
サービス名が生まれたのは池袋の小さい貸し会議室での話し合いです。
当時、大学生だった僕らは「ゼロイチ」という言葉にハマってました。生徒さんにも自分の理想を追い求めて欲しい。社会に対して受動的であるのではなく、自分の力で掴んで欲しい。そんな想いから「ゼロイチ」のニュアンスを入れたいと話していました。ただ、世の中にはすでに「ゼロイチ」「ゼロワン」みたいな名前の社名・サービス名は溢れていました。僕は0.5秒悩んだ末に言いました。「別に1で終わる必要なくね?どこまでも積み上げりゃいいじゃん。」と、いうことで「Zeroから自分で好きなだけPlusしていく」という意味で「ZeroPlus」になりました。以上です。僕の屁理屈で決まりました。会議の時間も1時間くらいでした。
正直「tech」とか「code」とかもっとプログラミングスクールっぽい名前にすればよかったかもと思う時もありましたが、まぁみんなが気に入ってくれればいいや。
なぜフリーランス特化型にしたのか
これについては僕はみんなに言ってますが、「フリーランス最高!おすすめ!」なんて意味では一切ないです。僕を含む、創業者たちが学生の時に「自分で道を選択できる自由」を手に入れることが幸せにつながる、と考えていたことがきっかけです。僕らのバックグラウンドはそれぞれでしたが、「会社に就職して働くべきである」という考えに疑問を持っていたことは共通していました。
企業に属さず、1人でお金を稼ぐことはとても難しい。ただ、逆に言えば、それができればどんな道でも選択ができるんじゃないか、そう考えて「フリーランスレベルのスキルを身につけられるプログラミングスクール」を立ち上げました。
正確に話すならTOMAPが掲げている「すべての人に選択の自由を」というMISSIONから説明すべきですが、長くなりそうなので割愛しました。
立ち上げ期から急成長した話
2018年9月、第1期生の授業がスタートしました。
第1期生は9人、ほとんど大学生でした。当時はオフィスもなかったため、貸し会議室で授業を行ってました。
まず、当時実績も何もなかった僕たちを、人への信用だけで入会を決断してくれた9人にはとても感謝をしています。
彼らは一緒にZeroPlusを創ってくれました。僕たちは彼らの期待にも応えるため、常にフィードバックを求め、改善したり、要望されたものを企画したりしました。彼らも積極的に学習やその他の活動に協力してくれて、後輩ができた時には先輩風吹かして若干ドヤ顔しながらも後輩の学習を手伝ってあげたり。思い返せば、今もZeroPlusが届けている価値のコアな部分は彼らと一緒に築いてきたものでもありますね。
1期生は卒業後にフリーランスチームを結成し、大手企業のWebサイトの制作を手掛けたり、たくさんの実績を残しました。彼らをとても誇りに思っています。
それから半年で生徒数は50名以上、メンバーも20名以上となり、急成長をしていくことになります。
今「ZeroPlusの成功要因は?」と聞かれたら「集客戦略」「競合優位性」なんて言葉で答えることもあるかもしれませんが、すべての成長のベースとなった要因は「生徒さんとの関係値」だと思います。
とにかく、良い声も悪い声も、直接言われないことも察して、すべて真正面から受け止めて必ず回答する。改善する。どこの企業も掲げていそうな当たり前のことですが、どれだけ真剣にこれをやっている企業がありますか。
当然、企業の規模が大きくなるほどにマイノリティの声を拾うことは難しくなっていきます。
それでも、「仕方ない」で終わらせる度に自分たちの価値を減らしていくことになるんです。
100%の人が納得して満足するプロダクトを作ろうという話でもないです。不可能です。
でも自分たちのコアな価値を限りなく100%に近い人に届けるための努力は無限にできると思います。
生徒さんの数が累計1500名を超えた今においても、やることはあまり変わりません。
コミュニティができた話
「ZeroPlusといえば、コミュニティ」
今ではみんなそんな認識を持っていると思います。実際、弊社の新人研修でも、入会を検討されてるお客様にもそう伝えています。
でも、コミュニティってできたの偶然なんです。
まぁ振り返ると必然でもあるのですが、少なくとも最初から「コミュニティ作ろう!競合優位になる!」とか思ってませんでした。とういうかそこまで賢くもありません。
僕の記憶ですが、最初の動機は「ノリ」です。
たしか
・勉強嫌いの俺でも友達がいたらできるのでは。(受験期に頑なに勉強しない俺を根気強くカフェに誘ってくれた友達がいて、一緒に勉強しました。と言っても俺はほとんど彼の前で突っ伏して寝てて、本当に申し訳ないと思っています。)
・無知な学生だった僕らがビジネスをやっていく上で、様々な人の協力が不可欠だった。
・シンプルに楽しい場所提供できたら俺らも楽しくね?
こんな理由があった気がします。
てことで2期生も入学した2018年10月、ジャストアイディアでZeroPlus初の交流会をやってみました。
頑張って安く、綺麗めなレンタルスペースを探して、自分たちで食べ物や飲み物を用意し、特に企画もなかったのでただの「飲み会」でした。
正直準備が足りてないところもあったり、鏡月を一気飲みして笑いが止まらなくなった生徒さんがいたり。笑 反省点はたくさんありました。この交流会がどう生徒さんの学習に影響を与えるかもわからないし、売上に繋がるかなんてのもわからないから良し悪しは評価できませんでした。
でも生徒さんが「楽しかった。またやりたい。」と言ってくれたこと。以後、今に至るまで、毎月欠かさず行ってきた理由はこれでしかないです。
交流会以外にも、クラスの中のコミュニケーションを円滑にするために生徒さんに役割を与えてみたり、もっと広くいつでも繋がるためにTwitterを活用し始めたり、1年目は男女比が9:1だったこともあり、女子会を企画してみたり、たくさん工夫をしてきました。
毎月の交流会の人数は増え続け、新入生も卒業生も、趣味の話でも仕事の話でも、いろいろなつながりが生まれていきました。5年前に卒業した生徒さんがいまだにオフィスに遊びにきてくれたり、一緒に仕事をしたりしていることをとても幸せに感じています。
そしてコロナ後、オンラインコースに一本化した影響で全国に生徒さんがいる状態になりました。
これは大きな転換期だったと思います。今までオフラインでのつながりだからこそ発揮してきた価値を、オンラインでも再現できるのか、という問いに立ち向かいました。結論、100%再現することは難しかった。でも気づいたことは、オンラインだからこそのつながりに価値もあるということ。新たなオンラインコミュニティではみんながいつでもどこでも繋がれるようになったために、細かいコミュニケーションを取れるようになったように感じます。
さらに、地方各地で生徒さんが主催する交流会が開かれるようになってきたことは非常に驚きました。
僕の社会人として初めての出張は大阪で行われた初めての交流会でした。
始発で空港から飛び立ち、日中リモートワークをし、交流会に参加した後、二次会以降朝まで飲み明かして、翌日も6時の便で帰りました。まじきつかった。死ぬかと思った。でもとても充実していました。今までやってきたオフラインの交流会とは少し違い、普段画面越しに接してきた人たちと初めてオフラインで会う機会だからこその楽しさや発見がたくさんありました。
以降も規模の大小を問わず、各地でオフラインでのつながりもでき始め、またZeroPlusという居場所は進化していきました。
そして2023年5月、東京で1年ぶりにオフライン交流会を開催しました。
たった3時間の飲み会ですよ。皆さんは普段飲み会にどんなモチベで参加しますか。
北は北海道から、南は沖縄から、運営も併せて総勢120名の方が参加する超大規模イベントになりました。
ここまでこの記事をパーっと書いてきましたが、ここで言葉に詰まってます。言葉が出ません。
5年間、僕らの小さな「生徒さんの居場所を作ろう」という想いからバトンを繋げてきて、ある種の集大成。でも5年前、こんなことまったく想像してなかった。
交流会ではなるべく多くの人と話そうと思って駆け回ってたのでクタクタになりましたが。どの場面を切り取っても、感動していました。
来年もなんかやるぜ。
ZeroPlusのコミュニティは一言で綴ると「カオス」です。
高校で同じクラスだったら仲良くならないであろう人、普通に生きてたら会わないであろう人、そんな人たちが「プログラミング学習を通してキャリアアップをする」この目的の下に集まり、互いを受け入れ、切磋琢磨できる。こんなわけわからんコミュニティ、日本に唯一ですよ。日本で一番だとも思います。
これからもみんなと、このコミュニティで起こることや得られる学びを楽しんでいきたいです。
5年間で感じたZeroPlusの課題の話
まぁ企業の課題って世間に公表するものなのかわかりませんが。いろんな意見がくるかもしれませんが、正直に言いますよ。
「フリーランスになりたい」という人が実際にフリーランスになれるかどうかは生徒さんの動機に依存する。です。
考えれば当たり前の話ですが、どうしてもこの認識をスクール運営側と生徒さんとで揃えるのが難しい。他のスクールを見てても「通えばできるようになる」という考えで入ってくる人が多いんです。
ちょっと強めに言いますが、スクール側がその考えを正さずセールスして、結果、そこそこの使い物にならない技術を身につけてなんちゃってエンジニアとして業界に入る人が多いんです。その行為に何の価値があるんだろうと思ってしまうんです。強いて言えば「今すぐ職場を離れたい」というニーズには応えているのかなと。だったらエージェントでも使って即転職の方がいいやろとも思ってしまいますが。
でもこれはスクールだけが悪いんじゃない。顧客にも責任はある。だって自分の人生なのに、大切なターニングポイントなのになんでそんな人任せなん?って思う部分があります。特にフリーランスってなったら、自分の人生に責任を果たせない人が、社会や相手方に対しての責任なんか果たせるわけがない。
本来は、顧客が「ワイの人生こうしたいんや!そのために頑張るモチベはある!でもやり方とかわからんから教えてや!」って言って、教育機関が「任せてや!必要なものは全部揃える!なんでも頼れ!そんで頑張れ!」っていう関係が良いんじゃないでしょうか。
でも生徒さんの認識フェーズは人によって様々だから、僕たちはどう生徒さんのステージを引き上げるか、ということを科学しなければならない。
技術学習や案件獲得、転職の仕方のノウハウなんていくらでも提供できるんです。最近は案件獲得のサポートは1on1でやるとかっていう破格のサポートも展開しています。でも本質的に、生徒さんが自分の人生に責任を持ち、覚悟を持ってくれていないと続かないんです。
だから僕たちの考える課題は、
生徒さんが自分の人生に答えなんてものがないということを認識し、「なりたい」を引き出し、それを叶えようと覚悟を決める。このステージにいかに引き上げるか。
ということです。だからもうプログラミングスクール云々じゃないんですよね。今の時代を代表する教育機関として、人に向き合っていきたいと5年間考え続けたし、これからも考えていきます。
来年のZeroPlusの話
来年のZeroPlusのことを語る上で、少し業界の話も入れます。
年末、あるニュースがありました。
業界で大手である、Techcampが買収されたと。
Techcampの財務諸表を見ましたが、社長がもはや株をほとんど保持していなく、デッドもエクイティもどちらの調達も難しい状況まで追い込まれてたんだと思います。
これにより大手のプログラミングスクールは全て、買収をされたことになります。そしてほとんどのスクールが買収された理由は「資金難」にあると思います。
つまりこれによって引き起こされる事象は、「プログラミングスクールは儲からないビジネスである」とマーケットが認識をし始める、です。まぁ儲かってないのは知ってましたし、僕らも儲かってるとは言えません。笑
5年前に立ち上げた時は、それこそ池袋でも他のスクールがひしめきあって台頭していて、そこを生き延びてきました。なのに今度は大手が買収されまくり、業界には今逆風が吹いています。
真っ向勝負しても資金面で勝てないし、今から大手に立ち向かうために資金集めなんてリスクでしかありません。もうぴえんって感じです。
嘘です。
逆風は事実ですが、そんな悲観してません。
なぜなら、そもそも僕たちはプログラミングスクールがやりたかったわけではないからです。
「すべての人に選択の自由を」このMISSIONを達成することが目的で、プログラミング学習はそのための手段の一つです。TOMAPの観点は、「プログラミングを身につけること」ではなく、そもそも「教育とは」というところからです。
そこに向き合ってきたが故の、他社にはない武器もたくさんあります。この武器をさらにアップデートし、自分たちの提供すべき価値を定義し続け、2024年、大きい挑戦をしていきます。
詳しいことは特に記すことができませんが、前年と同じような年を過ごすつもりはありません。成功するかどうかもわからないし、成功する方法も分かってません。でも、挑戦はします。
これを読んでくれた方がもし、TOMAPやZeroPlusの考え方等に共感していただけてるのであれば、僕たちが次に創っていく世界を見ていてほしいなと思います。できたら一緒に手伝ってください。笑
2024年、挑戦したいと考えている人へ
苦しいこともあるでしょうけど、挑戦した以上、必ず何かしらの成果につながると思います。ぜひ、自分の考えや気持ちを周りの人や僕たちにシェアして、みんなで応援し合いながら頑張れる2024年にしたいと思います。
2023年、お疲れ様でした。
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