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NHK再生と島桂次さんと僕の関係

元NHK会長だった島桂次(俗称シマゲジ)さんが居なかったら本来とっくにNHKは消滅している筈だ。功罪半ばするシマゲジだが酷い経営のNHKが今も残っているのはシマゲジの天才的な先見性の遺産があるからだ。僕はひょんなことからシマゲジの知己を得て様々な政界、マスコミ界の裏側を教えてもらった。僕の命に係わる事は伏せるが今後のマスコミ再生の為に開陳する。

CNN(ケーブルテレビネットワーク)創設者テッドタナーがシマゲジ会長時代のNHKに創業資金1000万ドル(当時のドル換算で12億円)を肩代わりしてほしいと申し込んできた。シマゲジはNHKがアメリカ進出出来る事とケーブルテレビビジネスが日本でも伸長する可能性を考えてNHK評議員会に上申したが、頑迷な評議員達の反対で却下された。シマゲジは大慨嘆した。

今でこそCNNはオールドメデイアと堕落してしまったがあの時出資していたら投資金額は500倍の6000億円位には化けていた筈だ。そこでシマゲジは
GNN(グローバルニュースネットワーク)を創設しようと母体会社㈱島メデイア研究所を興し僕は主任研究員になった。ニュースグループのマードック。イタリアのベルスコーニ。欧州のマックスウエル。ナベツネにもシマゲジは声掛けして、事業化を進めていたが途中でシマゲジは夭折し頓挫した。

また受信料の値上げもシマゲジが常務委員時代に敢行した。これはBBC等が受信料収入が悪化の一途(現在NHKは国民の60%。BBCは30%)をたどっている事から先手を打って収入強化を図った。またNBA、NBC等のアメリカプロスポーツの日本での放映権をアメリカスポーツのプロモーションをしてあげるという名目で相場の10分の一位の適宜放映権で獲得した。
今はかなり値上がりしてしまったがシマゲジの慧眼は驚くべきものだった。

さて、NHKの受信料収入はNHK党の立花孝志代表のネガテイブキャンペーンの影響もあり激減している筈だ。この対策としてシマゲジはNHK独自のコンテンツをBBCと同じ様に外販するべく動いたがコスト意識の殆どない賄賂と利権にまみれたNHKデイレクター達では今でも到底無理だろう。
シマゲジ退局の原因となったオリンピック放映権のマスコミ共同権ジャパンプール10~20億円の使途不明金問題も民放を含めた取り巻きの放漫にある。

シマゲジとは良く朝まで語り合った。政界の裏話。細川政権誕生の経緯。話せばキリがなかった。さて僕がアメリカで行っていたパイロットスクールをシマゲジの提案で売却した事は今でも感謝しきれない。シマゲジは『GNN構想を進める上で、いつ墜落事故を起こすかも知れないパイロットスクールはすぐにやめろ。さもなければ主任研究員は首だ』と強硬に主張した。

僕はシマゲジの夢実現に向けて不本意ながらパイロットスクール(ヘリ、飛行機計10機程度所有。日本人生徒100名主体で運営 僕もしょっちゅう操縦)地元のハイウエイパトロールOBに売却した。そして売却後2か月に大事故が起きた。日本人生徒2名がヘリ操縦中に高速道路405にまたがる高圧電線に激突し爆〇したのだ。原因は何故か深夜に飲酒した生徒が操縦した405を低空飛行していたヘリが高圧電線に衝突して機体と〇体は周辺一面に散乱し405は半日閉鎖。周辺の残骸回収には1週間以上を要する大惨事となった。

原因究明は行われたが、パイロットスクールの管理不十分で生徒が無断でヘリコプターを持出して事故に至ったと結論付けられた。何故か現経営者の元ハイウエイパトロール員はお咎めなしだった。2人の事故〇には保険適用も無しという。アメリカの陪審員制度の不条理と外人差別がそこにもあった。
トランプの裁判でも陪審員次第で恣意的に有罪になる恐ろしいお国柄だ。

仮に僕が社長のままだったら損害賠償100億円以上で刑務所30年留置という事で、今も臭い飯を食っていたか、既に〇亡した筈だ。シマゲジには感謝しきれない。法的責任はなかったがマスコミ対応や遺族対応を僕が自分の意思で行った。会社を売却した事で生徒が自暴自棄になった上に、新経営陣の機体管理が杜撰になり起こった事故とも言えた。遺族の顔を思い出すと辛い。

現下のNHKを始めとするオールドメデイアの凋落には眼を覆いたくなる。しかしシマゲジの先見力については僕もそして事務所に出入りしていた高野さん、ホリエモンや月岡先生も充分承知している。日本から世界に発信する、リードするコンテンツを生み出そうでは無いか。社会正義の為にすることは山盛りだ。シマゲジに助けられた僕の人生。シマゲジが〇の床で長谷川!と叫び続けていた話を聞くたびに、何か御奉公をしなければと考えてしまう。



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