- 運営しているクリエイター
2024年8月の記事一覧
【ロック名盤100】#52 George Harrison - All Things Must Pass
今回紹介するのは、ジョージ・ハリスンが1970年11月にリリースした「All Things Must Pass」だ。電子音楽への挑戦をみせたサウンドトラックアルバムを除けば、これが彼のビートルズ解散から初めてのソロアルバムである。そしてこれは彼のキャリアでも最高傑作とされている名盤だ。
世にも珍しい3枚組アルバム。なぜ3枚組アルバムが出せるほど曲があったのかといえば、ビートルズ時代ジョン・レノ
【ロック名盤100】#51 Allman Brothers Band - At Fillmore East
今回紹介するのは、オールマン・ブラザーズ・バンドが1971年7月にリリースしたライヴアルバム「At Fillmore East」だ。僕が執筆しているnoteのマガジンであるこの「ロック名盤100」の#51———シリーズの後半戦の最初の記事を飾るのはシリーズ唯一のライヴアルバム。まず評価がとてつもなく高いのもあるし、名盤のなかでライヴアルバムを紹介するならジャムや即興演奏が魅力のバンドを取り上げる
もっとみる【ロック名盤100】#49 Neil Young - After the Gold Rush
今回紹介するのは、ニール・ヤングが1970年9月にリリースした「After the Gold Rush」だ。彼のバックバンド、クレイジー・ホースとともにレコーディングが行われ、結果的にニール・ヤングの最高傑作のひとつとも言われるほどの名盤が出来上がった。
バッファロー・スプリングフィールド、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとキャリアを積み上げていって迎えたソロの3作目。ソングライティン
【ロック名盤100】#48 Creedence Clearwater Revival - Willy and the Poor Boys
今回紹介するのは、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルが1969年10月にリリースした「Willy and the Poor Boys」だ。ルーツ・ロック系でも特に人気、影響共に絶大なバンドである彼らは略称「CCR」として今も多くのリスナーに親しまれている。
CCRはスワンプ・ロックというジャンルを発展させたアーティストとして評価された。抽象化させればロカビリーやルーツ・ミュージック
【ロック名盤100】#47 The Band - Music from Big Pink
今回紹介するのは、ザ・バンドが1968年7月にリリースした彼らの1stアルバム「Music from Big Pink」だ。もともとボブ・ディランのバックバンドとして活動していたグループは、ザ・バンドとしてデビューしルーツ・ロック、カントリー・ロック路線で活躍。1968年半ばに発表という、サイケ/ヒッピー・ムーヴメントが続く中で他のバンドよりやや早くルーツ路線に乗り出している。
アメリカのルー
【ロック名盤100】#46 Van Morrison - Astral Weeks
今回紹介するのは、ヴァン・モリソンが1968年11月にリリースした「Astral Weeks」だ。ポップ、ブルーアイドソウルなどのジャンルに形容されることの多いヴァン・モリソンだが、彼は元々ガレージロックバンド、ゼム(「グロリア」で最もよく知られる)出身。本作もフォーク、ブルースに接近したルーツ・ロック志向であるため「ロック名盤100」として取り上げることにした。このアルバムは言うまでもなくヴァ
もっとみる【ロック名盤100】#45 David Bowie - Station to Station
今回紹介するのは、デヴィッド・ボウイが1976年1月にリリースした「Station to Station」だ。最近ではローリング・ストーン誌のベストアルバムリストでTop100に入るなど評価も鰻登りで、デヴィッド・ボウイのカタログの中でも前回紹介した「ジギー・スターダスト」に次ぐ傑作だと思う。
とはいえ「ジギー・スターダスト」とは全くサウンドが違う。デヴィッド・ボウイとはそういう人で、違うジャ