積み重なる日々の短歌2407
一日を残してノルマをクリアする。この挑戦もあと半年とか
ミニトマトあと2回くらいとれるかも、しかし襲ってくるかも、虫が
朝のうちに歩けばよいとの習慣を今さらながら確かめる夏
お仕事は明日すればよいはずとトリストラム氏の能弁を聞く
町田までお祝いに行くも夕方のエアロに間に合う時間に帰る
畑から駅まで往復歩くなら八千歩など難なくクリア
Hまで本借りるため一万歩。炎天下での苦行に臨む
原稿を次々整理するせいで冷涼な部屋に甘んじる午前
畑での作業のあとに踊らんと扉を出たら胸がドキドキ
エアコンは私ではなくパソコンを守らんがため使うのですね
外出はエアロに行ったついでとし、猛暑をやんわり回避する人
「戦争と平和」もついに最終巻。明日には終わると思いしんみり
危篤から一週間後の義母さまは意思の疎通も図れてびっくり
新しいパソコン設定に手こずるも慣れるほかない。文句言わない
読むだけで8年生活した分の知恵得るという本を抱える
パソコンが急に壊れてセコハンの安価なものを探し求めた
引き続き「戦争と平和」を読んでいる。彼らの歩調も一進一退
呼び出しはなく一日が過ぎていく。懸念を胸にダンスを踊る
不忍の蓮を見た後呼び出しの連絡がありM西へゆく
ギリギリで無理に走って行ったのに出発時間一分過つ
義母さまの「危ない」という連絡に再び西へ電車に乗る午後
予約した運転免許の更新も待ちに待ったり、理不尽だなあ
寝転んで読書するのが常である。でも見られるのはストレスである
チャーハンを餐したのちに図書館で本貸し借りする猛暑日の昼
古書店の界隈で支持される人が当選するわけないよ。マイナーだもの
住む場所に執着するが思考には執着しない。それが民衆
一本の矢をそのたびに放ってきた。負けても負けても放ち続けた
たたかいは終わることなく続くもの、そしてたれかに引き継がれるもの
たたかいに終結はない少なくもわが命数が尽きるときまで
近隣の倉庫会社の記念日で花火が上がると聞き歓喜する
夏野菜担いだ帰路に図書館で十冊弱を束ねて担ぐ
鳥越の形代流しの船団が小雨の中を静かに進む