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フランス留学生におすすめしたい欧州MBA留学中の自炊11選〜パリ編〜

皆さんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか。
パリに来てから1年と2ヶ月が経ちました。こちらは夏の終わりを感じる涼しい季節になってきました。朝と夜は15度くらいでとても快適です。

さて、今回のnoteは今までの学校生活とは異なり、毎日どんなもの食べてるの?という自炊編です。パリは美味しいもので溢れています。日本と同じで季節ごとに旬の食べ物があり、マルシェに行けば季節の移り変わりを感じることができます。

マルシェやスーパーでどんなものを買って、どんなものを食べているのか。食材・レシピ・金額も書いていくので、この記事でこれからパリに住む学生生活が美味しくなることを願います。

01 フランスの国産牛「シャトーブリアン」

皆さん、シャトーブリアンは聞いたことがありますか?きっと日本の方で知っている人は高級なレストランで食べるステーキを想像したと思います。実際今ググったら6,000円くらいでした。レストランだと1-2万円コースになると思います。なんとフランス、1人6.5ユーロ(約1,000円)でスーパーでシャトーブリアン買えちゃうんです。

希少な赤身なので脂肪がなく右下の栄養スコアもAです。

このCHARALというブランドがほとんどのスーパーに置いてあるんですが、色々な種類のステーキを販売しています。フランスに着いてから半年間は”Onglet"(アングレ)という肉汁の旨味が濃い部位を食べていたんですが、半年後にふとスーパーで買った"CHATEAUBRIANDS DANS LE FILET"を一度食べてからは戻れなくなってしまいました。

ナイフで切るとミディアムレアです。

コツは最初は高音で色をつけて、すぐに低温にして中をレアで食べることです。フランスのステーキはだいたいの確率で固いんですが、このシャトーブリアンだけは和牛のように柔らかく、とてもジューシーです。ほとんどのスーパーにあると思いますが現地の人にも人気で結構すぐ売り切れます。我が家の鉄板メニューです。フレンチ料理で有名なジロル茸と一緒にぜひお試しあれ。

秋にスーパーやマルシェに並ぶジロル茸(Girolles)は一番左の濃いオレンジ色です。

02 モンサンミッシェル産ムール貝のワイン煮

次は海鮮です。フランスのスーパーではムール貝が年中売っています。その中でもこのモンサンミッシェル産のムール貝が特に美味しかったです。モンサンミッシェルに旅行に行った時に現地で食べた味が忘れられずスーパーで買って調理してみたら想像以上に美味しかったんです。Moules Mont Saint-Michaelと書いてある生のムール貝がおすすめです。

作り方はムール貝を濯いでから、エシレバターとエシャロットと白ワインとお塩(カマルグの塩)を入れて煮込むだけです。家のオーナーが置いてってくれたフランスのル・クルーゼが大活躍です。

焼きたてのバゲットと一緒に食べると至高。
カマルグの塩はスーパーで2ユーロほど。甘くて美味しいです。

03 エシレバターとエシレ牛乳

日本の丸の内にもエシレバター専門店がありますが、フランス中西部のエシレ村で作られているバターです。日本だと100グラムで3,150円という超高級バターなんですが、フランスのスーパーだと2.7ユーロ(432円)です。7分の1ってすごいですね・・

ちなみにマルシェで買うとこんな風にパッケージも無く作りたてのエシレバターを買うことができます。エコですね。スーパーで買うときは"ECHIRE"と書いてあるのでわかりやすいです。

毎週通ってるマルシェにて

エシレバターなんて知ってるよ、って人は是非エシレ牛乳を試してみてください。これは日本未入荷で丸の内の専門店にも置いておらず、フランスのスーパーにもほとんど売っていないレアな牛乳です。1本1.6ユーロ(256円)とブランド品なのに格安で、我が家の常備品です。

味はとてもコクがあり、甘いのにすっきりとした感じでとても飲みやすいです。自分の家の近くのマルシェではたまたま取り扱っているので毎週のように買っていますが、ぜひマルシェのフロマージュリーで探してみてください!ちなみに単体購入は安すぎてクレジットカード使えないこと多いですw

うちのタフィーちゃんとエシレ牛乳

04 自家製牛のタルタル

またお肉に戻ってきました。フランスではどこのフレンチレストランに行ってもだいたいあるメニューが「牛のタルタル」と呼ばれる生肉に薬味を添えて味付けしたものです。お店によって配合が異なるんですが、生の牛肉とケッパーと玉ねぎが混ざっていることが多いです。そのまま食べてもいいですし、アレンジしてユッケ風ビビンバにして食べても美味しいです!

自家製 牛のタルタル

フランスのスーパーでは先ほど紹介したCHARALが牛のタルタル用のお肉を出しています。5ユーロ(800円)で2人で食べてちょうどいいくらいの量です。

この生肉に白玉ねぎと呼ばれるフランスの玉ねぎを刻み、ケッパーとオリーブオイルと塩を加えて混ぜて、型を抜いて完成です。塩は肉を固めてしまうらしいので最後の方に入れるのがいいらしいです。ちなみにケッパーのおすすめはフランスのマスタードで有名なMAILLEブランドのものが美味しいです!

MAILLE、マスタードだけでなくピクルスやケッパーも出してます。マドレーヌに専門店あります。
アレンジするとこんな感じ。これにライムをかけるとさっぱりして美味しいです。

05 鴨のローストとカマルグの塩

お肉が続きます。フランスではレストランでも鴨のステーキがあるところも多く、スーパーでも買うことができます。日本から友達が来てフレンチを食べに行くとなったら大体ビストロ・ヴィヴィエンヌというレストランに行くのですが、そこの鴨のステーキがとても美味しく、自分で作ろうと思ったのがきっかけです。

この素敵なお皿、リモージュ焼きなんですが専門店で2枚で12ユーロでした。

鴨もシャトーブリアンと同じく高温で表面をこんがり焼き、中は少しレアくらいで食べるのが美味しかったです。確か10ユーロくらいです。ソースはバルサミコ酢と赤ワインを煮詰めたもので、バルサミコ酢はMonoprixグルメのものが5ユーロで美味しいです。お土産にもおすすめ!


チーズやサラダにかけて食べても美味しいです。

06 マルシェのアボガドサーモン丼とメカジキのソテー

マルシェでは野菜や果物だけでなく、海鮮も売られています。海鮮はその日にとれたものをその日の朝に捌いて売っているのでとても新鮮です。中でもSaumon fuméと呼ばれるスモークサーモンが美味しいです。マルシェで1枚6ユーロくらいです。スーパーにもあります。

地味に下に敷いてあるサラダ菜もマルシェで買った新鮮な野菜です。

そのままマルシェでアボガドを買って、わさび醤油でアボガドスモークサーモン丼でいただきます。マルシェでアボガドを買う時はオージョードゥイ(今日という意味)って言って熟してるものをもらいましょう。麦茶とともに日本を感じながら食べるのが我が家のルールです。

パリに住んでいようが、完全に日本食。

同様に、マルシェではEspadonと呼ばれるメカジキが売っています。生姜醤油で軽く煮込んで茅乃舎だしのお味噌汁と一緒にいただきます。ついでにマルシェで売ってるどでかいナスとトマトの麺つゆ揚げ浸しも作って食べると完全に日本を感じられます。日本が恋しい時にどうぞ。

07 海老とブロッコリーの胡椒ライムがけ

これはとってもシンプルです。スーパーに売ってる海老、ないしは海老のガーリックバジル漬け9ユーロ(Monoprixにあります)と、ブロッコリー(2ユーロ)とライム(0.5ユーロ)をオリーブオイルと塩で炒めれば完成。時短料理の一品です。

ブルターニュ産のエビとライムがよく合います。

08 冷製ライムそば

ライム続きます。すだち蕎麦ならぬ、ライム蕎麦です。
日本にいた頃、よくすだち蕎麦を食べていたのですがパリでも恋しくなりGoogle Mapで調べたらレストランでなんと4,500円・・・そう、パリでちゃんとした日本食を食べようとするとマジで高いんです。高い授業料を払った貧乏学生に手が出るはずがありません。なので作っちゃおうと思ってできたのがこちら。

ACE MARTかK MartかKIOKOかIRASSHAIに行けば5ユーロ(800円)で出雲蕎麦が買えます。万能つゆは5ユーロで買えます。海苔も色々あります。そして近くのスーパーかマルシェで新鮮なライムとともに、冷製ライム蕎麦の完成です。コツは麺が少し硬めの状態で冷水で滑りを取り、氷(氷作るトレイ買いましょう)で締めてしっかり冷たくすることです。麦茶と共に日本を味わいましょう。

09 キンパブ(韓国海苔巻き)

突然の韓国料理です。笑 自分は和食と同じくらい韓国料理が好きで、短期でホームステイもしてたので現地の味が忘れられません。韓国の学生メシと言えばキンパブと呼ばれる韓国海苔巻きと辛ラーメンです。韓国だとセットで500円、海苔巻き単品で250円です。が、ここパリだと2,3倍します。なのに味はあまり・・ということで、作っちゃおう!というノリで出来ました。

まずルーブル美術館近くのエースマートルーブルに海苔巻きを作る巻きすを買いに行きましょう。なんと2.5ユーロで買えます。

巻きすはグラウンドフロアーのコメとか置いてある奥の方にあります。

ついでに冷蔵コーナーにあるキムチ(5ユーロ)と、海苔巻き用のたくあん(3ユーロ)と、ちんげん菜(3ユーロ、高い・・)とごま油(8ユーロくらい)を買います。気が向いたら冷蔵の薄切り豚肉(20枚くらいで確か7ユーロくらい)も買ってキムチと和えると美味しいです。そしてスーパーでにんじんときゅうりを買いましょう。意外とスーパーでピクルス用の大きなフレンチきゅうり売ってます。それで大丈夫でした。

そして写真のような感じで配置して巻いていきます。出来たのがこちら。ポイントはご飯にごま油かけて少し冷ましておくことと、巻く時に海苔の切れ目がしっかり隠れるように2回ほど位置を変えて巻き直すことです。Jinラーメン(2ユーロ)と一緒に食べればもうそこは韓国です。

これ初回の写真なのであまり上手く出来てないんですが、徐々に上達してきます。笑

10 キムチチゲとキムチチャーハン

韓国が続きます。キムチは大体1回では使い切れないので別の料理に使い回すことになります。そこで出来たのがまずキムチチャーハン。ただご飯に入れてごま油入れて炒めるだけの手抜き料理です。笑
アジアスーパーで買えるマンドゥ(韓国餃子)と一緒にどうぞ。

11 夏野菜の冷やし素麺

さあ今度はさっぱりとしたものいきましょう。フランスには冷房がありません。どうやら建物が古く室外機が取り付けられないのが理由みたいですが、そんな暑い夏の日に食べたいのがこの夏野菜の冷やし素麺。

アジアスーパーで素麺が5ユーロで変えます。素麺と言えば兵庫県の揖保乃糸が有名ですが、8ユーロくらいでACE MARTの地下やKIOKOで買えちゃいます。ついでにチューブの生姜と万能つゆも買いましょう。マルシェで買った夏野菜を炒めてつゆにつけておいたものを入れれば完成です。アレンジで梅干し(5ユーロくらい)や納豆(3パック4.5ユーロ)を載せても美味しいです。ちなみに我が家はK MartかACE Mart(レアール近くの方)の冷蔵コーナーにあるおかめ納豆しか買いません。

もはや自分がパリにいるのかわからなくなってきます。

11 マルシェ野菜のカレーとシチュー

はい、あと3つで締めます。本当はもっとあるんだけど。
友人を家に招く際はかなりの確率で日本のカレーかシチューです。カレールーやシチュールーはアジアスーパーで5ユーロくらいでS&Bのやつ買えます。ポイントはマルシェで買った採れたて野菜で作ることです。

フランスでは基本的に野菜や果物はなんと日本より安く買えます。じゃがいもも人参も玉ねぎも1つ0.5ユーロくらいです。アスパラだけ質が高い分日本よりちょびっと高いくらいですが、それでも日本のフレンチレストランで出てくるクオリティーのアスパラがマルシェで買えます。

アスパラカレー
ジロル茸のシチュー

ちなみに我が家は炊飯器がないので、ル・クルーゼの鍋で炊飯をしています。浸水30分、強火1分、弱火15分、そして一回かき混ぜて10分おいて完成です。炊飯器よりもふっくら炊けて美味しいです。2合以上炊く時は気持ち水多めで炊くといいです。

果物編:ペシェブランシュ・デーツ・クレモンティーヌ・

最後に果物編です。フランスは果物も安くてクオリティーが高く美味しいです。特に個人的に好きなのはペシェブランシュ(Peche=桃、Blanche=白)と呼ばれる白桃と、デーツ(Dattes)と呼ばれるナツメヤシの実のフルーツと、クレモンティーヌと呼ばれるみかんと、さくらんぼです。

桃はPeche Plateなど他の種類もありますが、このPeche Blancheが個人的には大好きで、とてもみずみずしく甘いです。形もこの平べったいものと日本によくある丸いものがありますがBlancheであれば両方とも美味しかったです。1つ0.6ユーロくらいと安いので夏は毎週食べてます。下のデーツも1つ1ユーロくらいですが、人生で食べたどのフルーツよりも糖度が高くてとても美味しいです。食感はプルーンとさつまいも混ぜた感じですね、説明が上手く出来ないのでぜひ食べてみてください。笑

上がペシェブランシュで、下がデーツです。ちなみにマルシェでは全て紙袋です。
このブランドのクレモンティーヌが美味しかったです。
さくらんぼ
メロンも5ユーロくらいで1玉買えてとっても美味しいです。
あとマルシェで売ってるフレッシュジュースも美味しいです!

番外編:マルシェのハンバーガー

ようやく最後です。5000文字超えてしまいました。最後を飾るのはマルシェのハンバーガー屋さんです。多くのマルシェにはキッチンカーがあるんですが、マルシェの前、ないしは中にあるキッチンカーのハンバーガーはとてもおすすめです。

マルシェでバーガー買って家の近所の公園で食べるルーティーン

肉も野菜もマルシェで採れたものを使ってる場合が多く、自分の場合は家の近くのマルシェに行きつけのハンバーガー屋さんがあるのですが、たまにオーダーを受けた後に目の前のマルシェに食材を調達しに行ってから作ってくれます。笑

うち泊まりに来る人は一緒に食べにいきましょう。インスタ友達になったハンバーガーショップのイケてるお兄さんが揚げたての甘いポテトと一緒に待ってます!

おわりに

ということで、パリの自炊編いかがでしたでしょうか?
フランス生活は外食が高いので自炊が欠かせません!いざ自炊を始めると、フランスってこんなにも美味しいんだな〜〜と感動の嵐です。ぶっちゃけ着いてから3ヶ月くらいはフランスの食の良さがわからなかったんですが、今日書いたような自炊を始めてからは自信を持って美味しい国だと言えます。

マルシェの新鮮な食材、移ろう旬の食材、行きつけのスタンドで交わす挨拶、もはや何も言わなくてもいつものやつを出してくれる店主、フランスの観光スポットを教えてくれるハンバーガー屋さん、日本語で話しかけてくるモノプリのおじちゃん、全てが日常として記憶に残っています。

フランスの留学生はもちろん、旅行に来る人もマルシェからの自炊ぜひやってみてください!ではでは〜👋


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Jun Saso
最後まで読んでいただきありがとうございます!

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