わたしの宝石箱
レジでお会計待ちの列を並ぶ中、
私は一時間以上かけて厳選したお気に入りを握っていた。
顔は高揚し、手は汗ばんでちょっと震えていた。
・・・
大好きなお友達に
「誕生日プレゼントは何が良いかな?」と聞かれ、
「色えんぴつが良いです!」と即答した。
つ!ついに!念願のっ!
欲しかった色の色えんぴつ!
「え?色えんぴつ?」と思われるでしょう。しかも同じような色ばかりじゃないの?いえいえ微妙にというより全く違うんですよ!芯の硬さで質感変わるし絶妙な色合いがステキ。私は何色も重ね塗りするので最初の方に使うのと最後に使うのとは違う色えんぴつなんです。例えば同じピンク系でも種類によって照明の当たり具合の角度までも影響して仕上がりが全然変わります。画像ではその変化がなかなか伝わらないのが悔しいです。私の拙い画力でも少し上手く見えるような素晴らしい色えんぴつ達なんです!
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「色えんぴつ愛」強すぎて息継ぎなし。
私にとって色えんぴつは
『ダイヤモンド、エメラルド、サファイヤなどの宝石』よりも
美しくて愛おしい
『宝物』なのです!
※お恥ずかしながらどの宝石も持っていません。
チビチビ色えんぴつ達が歓迎している。
新しい色えんぴつは緊張しながらも嬉しそうに見える。
まあ、見てくださいよ。
すんばらしい!じゃぁあーりませんか!!
発明した人、神!しかも190円!
このチビチビ達は、私が30年近く大切に大切に使ってきたお気に入りと、息子の大切な色えんぴつ家族達だ。
「あたし達まだまだ活躍するからね!」と聞こえてくる。
私は「よろしくお願いします!」
と頭を下げる。
私は、絵を描く時の色塗りには、80%色えんぴつを使っています。
柔らかい雰囲気、微調整が好きなんです。
私が学生時代に買った宝物の60色の色えんぴつ。
そして、ちゃんと美術を学んで、社会人になった今でも作品を作っている息子が、少しずつ買い足して大切に使っていた色えんぴつのお下がり達。
残り1cmになり、小さい鉛筆削りも使えなくなり、カッターで丁寧に削り、ついに役目を終え、泣く泣くお別れした子達もいました。
あとは、オイルパステル、ソフトパステル、水彩色えんぴつ、水彩絵の具、アクリル絵の具、白い修正ペン、極細マジック、いろんな太さのペンなどで色塗りしています。
その画材達は私にとって
『宝石箱』なのですよ!
きゃー!みんなキラキラと輝いている!
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そのプレゼントしてくれたお友達は「よく分からないけど、嬉しそうで良かった」と喜んでくれました。
2020年からnoteを始めて、読み専だった私。
息子の「自分でも記事を書いてみたら?」一言から始まり、記事を書くようになりました。
絵は、2023年現在、絵本も含め150枚以上描きました。
・・・
文章は子どもの頃から苦手過ぎて、仕事の報告書、会議の議事録、仕事用のブログくらいしか書いたことがなく、
「私が自ら文章を書くなんて、これから絶対ないだろうし、ましては人様にお見せする文章を書けるはずがないだろう。」と思っていました。
始めは単純に自分の泥沼のような気持ちを吐露しただけの文章。
誰かに読んでもらいたいのではなく、自分自身のアウトプットのためだけに書いていたので、スキがつくと「ヒョエー!ほんとですか?ありがたい!」と倒れそうになっていた私です。
今でもスキがつくとスキップ♪してスマホの前でお辞儀してお礼をしています。
今はエッセイだけでなく、小説や詩、童話まで書くようになりました。
もう、いくつ記事を書いたのか自分自身でも把握していません。
どれも下手なのですが、楽しくて仕方ないのです。
そしてnoteに記事を投稿するようになってから、絵を数十年振りに描き始めました。
私は絵をちゃんと習ったことがありません。
子どもの頃、病弱で家にいることが多く、絵を描くのが大好きだったので、毎日たくさん描いていました。
「おえかき帳」だと直ぐに描き終わるので、祖母が「裏が無地のチラシ」を集め、ホチキスで留めてくれたチラシの束を大量に用意してくれて、ウキウキ描いていました。
ですが、学生時代「図工」や「美術」で賞をもらったことは一度もありません。
イメージはモクモク湧くのに、画力もないし、他の同級生よりとても時間がかかって授業中に描き終わらなかったのです。
息子はサラサラと個性的な絵を描くので何度も賞をもらっていて、ちょっと悔しいし羨ましい、そして反面、母として嬉しく誇らしいのでした。
・・・
noteの絵、最初は「たった8色の色えんぴつ『penco』」を駆使して色塗りしていました。
息子がnoteで楽しく絵を描いている私を見て、色えんぴつやパステルなど「俺は違う画材で作品を作っていて、もう使わないから」と、沢山お下がりをくれました。(私が学生時代に使っていて、息子にあげたものも含め)
後から息子に「これだけは返して」と言われる色がほぼ同じお気に入り。
「ぐぬぬ…これか」となりますが、「ありがとね」と返します。
心の中で泣いてます。←大袈裟
画風が全然違うのに、なぜ好きな色は同じなのだ?謎。
絵の具は友人がプレゼントしてくれました。筆も息子のお下がり。
そして自分でもほんの少しずつ買い足し、宝物が増えました。
今の私にとって、絵を描く楽しさは『最高にしあわせ』な時。
日常の様々な悩みや苦しみや自己否定、バタバタから離れ、絵の世界にどっぷり入り込み、モヤモヤだった頭がクリアになるからです。
父の若き頃、ロードバイクに乗る写真の模写です。
タイトルは濃淡無し。
背景はラインのみ。懐かしいなぁ。
pencoで背景も塗ってみた。
と言っても、色んな色の線だけなのですが、夜の闇と少しの明日への希望のイメージで。
たまに過去の絵を見ては「8色でどう工夫するかも楽しかったなぁ。」と振り返ります。
ホントに普通のノートに描いてたんですよ。
息子にお下がりをもらい、色えんぴつやソフトパステルを使い始めた。
色に深みが出る。
座布団や髪の毛、空は、5色くらい重ねています。
想像で童話のような話しを作り、出てくるnoterさんを想像して描きました。
大好きで尊敬している「ねじりさん」の描かれる可愛い「おふたりさん」の絵を描くのが難しい!
何度も何度もねじりさんの描いた絵を見る。
緊張するけど、とても楽しい!
絵の具も登場!
生まれて初めての絵本作り。
小牧幸助さんの「一分ショート」を元に描かせていただきました。
1枚の絵を描くより、小説に合わせて数ページの絵を描くのは、とても難しかったです。
11日かけて描き終え、完成した時は号泣しました。
その後も小牧幸助さんの「一分ショート」を元に2冊目の絵本作り。ショートストーリーに感動すると頭の中にワァー!っと絵が浮かびます。
その時は、おとなのふりさんにもお声掛けして、小牧幸助さんの話を元に、おとなのふりさんの素晴らしいお話と、私で続きの話を考えて絵本を完成させました。
3人のお話は画風を全て変えました。日常生活をしながらで、完成まで1ヶ月以上かかりました。
おとなのふりさんの「シロクマたちの居場所」は、怪物が女の子の弟に読んであげた絵本のお話にして。
私の「怪物と絵本」は、小牧幸助さんのコメントに書いてあった「怪物とおむすびの裏設定」をヒントに、続きのお話を作りました。
裏表あり、文章のページ、裏表紙を含め28枚。
今でもたまにこの絵本を見ると涙が出ます。
立体感を意識して、絵が紙から飛び出て、光と影を感じるように色塗りしてみました。
白いクレヨンで絵を描いて、ソフトパステルで色を乗せるまで、どんな絵になっているのか分からない。
こういう絵も楽しくなりました。
そして今では…宝箱の中に「宝物」がいっぱい!!
にゃんこ監督は、長女ちゃん、三女ちゃんと受け継がれ、今はオトンも監督しています。
家族も協力してくれて、周りの友人達もアドバイスしてくれます。
絵本「星の子のシャボン玉」
生まれて初めて自分でお話も考えました。
これも完成した時、泣きました。
noterのtenさんの絵のカードのお礼に作った絵本です。
tenさんにプレゼントしたら、とても喜んでくださり、また泣きました。
私は、絵を描くのも見るのも大好きなので、その方達をご紹介させていただいた記事のヘッダーに尊敬する大好きなnoterさん達の絵を模写させていただきました。
みなさん個性豊かで素晴らしい絵なので、物凄く難しかったです。
こちらの3枚の絵は、販売用に描きました。
やはり「色えんぴつ」大活躍!
↓
今までの全ての絵は主に、
私の宝物である『色えんぴつ』で色塗りしています。
さらに他の画材もプラスして。
たった5分しか描けない時も、
3〜4時間くらいご飯もトイレも忘れ集中して描くこともあります。
数日間、全く描けないことも多いです。
上手く納得できる色塗りができず、どうしたら良いのか分からずに絵をずっと眺めている時も。
もっと沢山描いていきたい!
長い間活躍してくれている、そして新しく仲間になった「色えんぴつ」
私の宝物「色えんぴつ達」これからもよろしくね!
頼りにしています!
大切な家族とのしあわせな思い出の絵です。
ある方の家族を想い、昭和の時代に笑点を見て楽しそうに笑っているイメージ画を描きました。
私の幼少期にはなかった家族団欒。だからこそ心を込めて、ほんの少しでも喜んでくださったらと。
『さんぽ道』は一度、全ての絵を濃く色塗りして、消しゴムで部分的に薄く消して濃淡を付けました。
背景は水彩絵の具を何色も重ね濃く塗り、その上からソフトパステルで淡くして…。
今は、最終チェックいるところです。納得いかず描き足したり、色を引いたり。原画と撮影した絵を見たり。
あと少し!あと少し!
バタバタしていて、なかなか描ける時間がとれず、
作業時間はオトンが寝て、家事が全て終わってから、深夜2時頃まで。
朝6時前に起床なので、睡眠不足でちょっと(かなり)イライラしており、オトンに厳しくなる…。
ごめんなさい。
『さんぽ道』の歌を聴いて深呼吸。
・・・
私が楽しんで絵を描くことが喜びとなる。それがしあわせ。
そして、その絵をを見てくださった方のたった1人でも良いから喜んでくださったら。
『宝物の色えんぴつ達』も
とっても嬉しくてしあわせになってくれるんだろう。
・・・
大切な大切な私の宝物であり
相棒です!
いつもありがとう!
私の『宝物・色えんぴつ』の話でした。
・・・
書き始めたら色えんぴつへの思いがどんどん熱くなって、予定より長い記事になってしまいました。
最後までお読みくださり、ありがとうございます!