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サイテーがサイテーを上回る話

週刊文春を毎週読んでいます

私自身が定期購読しているわけではなく職場に置いてあるのです。本来、お客さん向けに用意しているのですが手が空いたときは誰でも閲覧自由なので、空き時間に文春が読めるよう仕事に励んでいます

こんなことを書くと

「仕事の合間に文春?」
「なんてユルい職場」

と驚かれるかもしれませんが
繁忙期と閑散期がある、
そう言い訳しておきます。

何より個人経営の雇用主自ら

「松っちゃんの事件どう思う?」
「ワタベ、佐々木希という美人妻が
いるのに信じられない」
「小室圭、落ちました」

と共感や感想を求めるのです。
そう、完全公認の福利厚生

私は雇用主に全力で応えます

「松っちゃんの事件、飽きました」
「性加害か被害はどうでもいい」
「それより松っちゃんがケチだったと知ってショック」
「ワタベがマシに思えました」
「小室さん、メンタル鋼です」

個人の見解をつらつらと述べていくと雇用主は

「うんうん、ですね」
「わかります」

と大抵は同意してくれます。
たまに意見が違ってもお互い様
そういう意見もあるのだと参考になります。

文春を読んでいて、ふと気づきました

サイテーがサイテーを記録更新していく週刊誌の世界

ワタベがトイレで不倫したのが
報道された時は衝撃でした
女性軽視 侮辱
道徳心の欠如

しかし、どうでしょう
今は慣れました
風化したとも言えるのでしょうか
1万円だなんて端金で酷いというのが
当時、職場での総意でした
...時が流れて 見解が変わります

ワタベの1万円は妥当という業界の
悪しき相場があったのではないか

やはり芸能界は感覚がズレてるね

従業員同士で積極的に意見を交換
しました。

ついでに、小室さんは3度目にしてNYの司法試験にパスされました。その途端、文春の興味は他へ移ります。

様々なサイテーがサイテーを更新する中、私が変わらず愛読しているのは林真理子の連載「夜ふけのなわとび」です。日常のホンの一コマを平易な文体で分かりやすく面白く綴ってくれるので毎週購読は欠かせません。日大が色々モメているようですが、私としては連載が終わったら困る...この穿った観点で報道を見ています。個人的には「真理子のなわとび」と親しみを込めて呼んでいます。加えて、少し前は伊集院静の「悩むが花」も併せて楽しみにしていたのですが伊集院氏が文春の編集部とモメたらしく、激烈にキレたコメントを最後に遺して去っていかれました。その連載枠を継いだのが何と上沼恵美子です。

やったーーー!!

お笑い好きにとってはたまらない人選。昨年末より「上沼恵美子の’’人生笑談''白黒つけましょ」がスタートしました。期待を裏切らない安定した面白さです。文体がちょいちょい関西弁なので、恵美ちゃんの声が聞こえてくるようなテンポの良さ。

こんな相談が寄せられます

「夫が、人様の家の洗濯物を眺めているとその家族の生活振りも垣間見えると言います。うちの夫は変態予備軍でしょうか」

という半ばギャグみたいな質問が
ありました

笑いの巨匠
上沼恵美子は痛快に斬ります。

ホントの変態は
とっくに下着持ち帰るから
気にせんとってください

爆笑

週刊文春は手ひどいネタを沢山バラ撒いて物議を醸している面がありますが、良質な連載も存在しています。

サイテーとサイテーの狭間に
笑いと愛あり

文春の発売日は毎週木曜日

明日は新作読むのが楽しみな
Junko Summer


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