【今ならアマプラ無料】もう一度記憶を消して観たい映画シックスセンス
シックスセンス
1999年公開の映画です。
アラフィフ以上、アラフォーくらいまでの方ならば、観たこと聞いたことあるのではないでしょうか。当時、大ブームになったきっかけはストーリーの中における「しかけ」です。ミステリー映画だけど怖すぎない、無駄に怖がらせてこない、それよりも精神的に驚かされる…ラストを知ったら衝撃。
とても勘のよい人は、この映画のからくりがわかってしまったかもしれません。その点、私はキレイに騙されました。この映画は、勘が良くない方が楽しめます。
今日は25年ぶりに鑑賞したシックスセンスについて綴ります。
主演のお願いからスタートする映画
公開当時は、映画の冒頭で主演ブルース・ウィリスからのお願いがありました。(現在サブスクでは表示されません)
ネタバレ厳禁を主演俳優自ら発信しています。それくらい「結末を知ったら面白さが半減する」映画です。最近、忘れっぽくなっている私ですが若い頃の記憶は意外としっかりしており、この映画の結末は色濃く脳に残っています…良い意味で衝撃でした。もう一度観たい映画リストに入っていながら月日が経ち、サブスク内でも「有料」扱いのVIP作であるため、追加400円の支払いの壁が(もったいなくて)越えられず今日に至ります。それがなんという事でしょう。たまたまAmazonプライムのサイトを開いてみたら、「無料」になっていたので「即鑑賞」しました。
あれから25年。沢山の名作が生まれ続けているハリウッド作品群の中でも、色褪せない作品ということが令和6年で確認できました。
内容をふんわり表現するならば、
母子家庭で暮らす少年コールは「特殊能力」を持っている。その能力は
「死者が見えてしまうこと」
大人でも尻込みしてしまう辛い能力が幼い学齢期の子どもに発現しているため、コール自身は病んでいるし母リンも子どものことが理解できません。学校では気味悪がられるし孤立する、虐められる…そんな時に出会ったのが著名な精神科医マルコムです。マルコムは持ち前の実績と信頼を基に「この子を救えるのは自分だ」と使命感を持ち少年コールの心を解きほぐしていきます。マルコムの献身的なカウンセリングのおかげでコールは自身の能力と向き合えるようになります。
人は見る角度によって騙されることを教えてくれる映画
初めてこの映画を観て感動したときは「しかけ」そのものに感嘆しました。シャマラン監督は凄い、こんなストーリーを作り上げるなんて天才だ!と思いました。25年後の今もその思いは変わりません。この面白さに加えて、
目に見える出来事をそのまま信じても、現実はそうではないかもしれない
自分が役に立っていると思っていたら、実は自分が救われていた
シックスセンスを鑑賞したあと、同時にこの思いがよぎります。人間には社会貢献欲求があるそうです。この「役に立ちたい」という欲求がプラスに作用したとき、素敵な人間関係をうむのではないだろうか。映画シックスセンスにおいて、主人公マルコムと少年コールの間に芽生えた感情は間違いなく「役に立ちたい」欲求が正しく作用しています。マルコムは医師として生きづらそうな少年を助けたいという思いが冒頭から芽生えています。一方、コールはマルコムに対して警戒心を立てていましたが、その結界を解いたのはマルコムの医者としての能力の高さと誠実な人間性。年齢が離れた2人が正しく「欲求」を付き合わせた結果、暖かい感情が芽生えてお互いが救われます。この2人の暖かい交流があるからこそ、ストーリーの中にゴーストが登場しても無理なく受け入れられます。(驚くのはゴーストのメイク技術が素晴らしいので感心する)
シャマラン監督の「しかけ」は観客に対してのメッセージだと思っています。
観客の皆さん、普段目に見えている出来事を疑ってみませんか?
シャマラン監督はヒル医師として本作品に出演しています。
誰かとシックスセンスの答え合わせがしたい欲求を持つ
Junko Summer
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