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そうか、空を飛ぶ映画が好きなんだ

映画鑑賞

気がついたら自己紹介欄に記載する項目の一つになっていました。人生初、映画館で鑑賞したのは

E.T.

当時小学生だった私はE.T.を乗せた自転車の列が空中に浮かんでいく様にワクワクがとまりませんでした。早速、補助輪付きの自転車を団地の前の細い通りで漕ぎます、漕ぎます!
あの頃、私は若かった

自転車で空を飛ぶことができない代わりに「映画って面白い」と認識します。今振り返ると、これがはじめての趣味でしょう。「監督」という言葉を覚えて、映画に紐付きE.T.の監督はスティーブン・スピルバーグだと知ります。外国人のフルネームを覚えてちょっぴり鼻高々。未知の世界、子供が大人を困らせているアドベンチャー、子供だって大人に負けないくらい凄いんだぞ!と息巻きたくなる、可愛いE.T.に夢中になり母性すら芽生えます。同時に、人気のある映画は学校でも話題となります。「E.T.」観た?凄いよね!とサンリオのマイメロディとキキララで統一した文具を愛用しながら「外国の映画を観た自分」にちょっと酔っています。
あの頃、私は若かった

その後、宮崎駿監督が日本中に大ブームを巻き起こします。今現在でも大活躍中の宮崎監督は日本のレジェンド。幼少期当時は「こんなにワクワクするアニメーションがあるんだ」とジブリの世界へ一気に惹き込まれました。物心がついた頃に観た未来少年コナン、アルプスの少女ハイジ、風の谷のナウシカは何度でも観たくなります。そして小学6年生、親の転勤で3回目の転校をして友達ができずにいた心細い乙女心にヒットした映画は

天空の城ラピュタ

映画館で見たかったけれど叶いませんでした。引越しのアレコレで親も忙しかったのでしょう。クラスの皆んなは口々に「ラピュタ」を話題にします。テレビのコマーシャルだけでワクワクする...あぁ映画館で観たいよーーE.T.でちょっと大人ぶった私は今回アウェーです。

映画館に観に行ける人が羨ましい

そんな残念な気持ちを抱えているため天空の城ラピュタは今でも憧れのような存在です。もしラピュタが今公開されていたら映画館で何遍もおかわりしている事でしょう。アニメーションの素晴らしさ、空に浮かぶ島の美しいこと!ラピュタと飛行石の秘密を追い求める登場人物達

飛行石は人を選ぶ

この選ばれし者のストーリーが堪りません。ラピュタ王国の後継者である少女シータは言います

どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ

シータ談

高貴な人が求める先は物理的に届かない空飛ぶ島ラピュタ。高度が上がり酸素が薄くなり生物としての生きづらさや人が地に足をつけて生きる大切さを真面目に考えるのはだいぶ先のこと。
だってあの頃、私は若かった

時が流れて
絵本の読み聞かせボランティアをライフワークとしていた母が言いました

Junちゃん
この本は絶対に世界的ヒットをするよ

母の言葉

それはハリー・ポッターと賢者の石

とりわけて母の審美眼が優れているわけではなく、英国発の児童書は世界を唸らせるとてつもないパワーを持っていました

ハリーポッターの世界は今までに観たことがないくらい魔法使いや魔女が「魔法を使える普通の人」として登場します。そこが惹かれるポイント

魔法使いや魔女が箒に跨り、コツコツ練習を重ねて飛行術を会得する

ハリーとその仲間達が空を駆け抜けている様を非魔法族であるマグルは視認できないという設定が秀逸で、知らないうちに私も魔法界の誰かとすれ違っているかもしれないという期待に胸が膨らむばかりです。

さらにお約束の「選ばれし者が空を飛ぶ」設定にロマンが溢れています

選ばし者が空を飛び
世の中にある善を求める

これって王道のストーリー

若くない私は思うのです。王道のストーリーは夢がある、元気をくれる存在であると。若さに別れを告げて時間の大切さが身に沁みます。

E.T.でSF映画を知りスターウォーズやターミネーター、バック・トゥ・ザ・フューチャーに出会えました。天空の城ラピュタは私をジブリファンへ決定付けた作品。国内海外を問わず旅行へ行くと

あれ、ここってジブリみたい
という原風景に出会えるのが楽しいのです。私の心にジブリが住んでいる証。

ハリーポッターの世界は魔法と現実が溶け込んだデラックスボックス。日常のアレコレを何でもハリーに例えます。体調不良のときは「ディメンターに襲われました」と言うのを唇を噛んで我慢しています。死の秘宝は三種の神器かな...日本にもマホウトコロという魔法学校があるし、なんて想像はエンドレスに続くのです。

観た映画の数だけ思い出が増えていく、映画のおかげで遠い海外にも興味を持つようになり旅へ出かけたくなります。

そう、聖地巡り

今度は映画の中ではない、現実の私が文字通り空を飛んで感動した映画に思いを馳せる番です。

その時間が愛おしい

Junko Summer

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