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音読のポテンシャル~一音一音を読む威力
色々なフェスや集まりに顔を出し、目まぐるしい日々を数週間続けていましたが、だいぶ落ち着きました。今週はゆったり過ごせそうです。毎日読む洋書に加え、和書も読んでいこうと思います。
本を読むことは、文字で書いてある内容を受け取れて、なおかつ文字になっていない行間を感じることでもあります。ノウハウ本や啓発本からは難しいですが、文学や小説だった場合、二次元の文字と行間から受け取ったものはそれぞれの読者の中で成長し、三次元・四次元、時には五次元?に展開していきます。
イマジネーションを育てる読書。
息子は本を読むのが好きでいつも読んでいますが、図鑑やマンガ、子どもの好きな〇vs△のバトル本が多く、小説や文学はめったに読みません。絵がないと読めないそう。
昨日は音読のレッスンがありました。1年ほど割とコンスタントに受け続けてくださっている生徒さん、とても音読が上手になりました。
ひとりで読んでもらっても一音一音がしっかり発音されているのがわかります。たまに一音の発音が雑になってしまうと氣が付けるようになったそうです。こういうことができると人の話も一音レベルでよく聞けるようになり、読むことも一文字の使い方に氣を配れるようになります。
日本語には助詞があり、「~だけど」の逆接の意味で「~が」や、疑問の意味で「~か」など一文字で文調を決めることができます。ゆえに一音一音を意識することは日本語の理解したり使いこなすうえでとても有効です。
それに日本語の一音一音には思念があると言われており、動詞にする「る」をすべての音に付けると「ある、いる、うる、える、おる、かる、きる・・・」と意味のある動詞になります。一音一音が意味を持っているということになります。
わたしが師事している松永暢史氏の提唱する音読法は、一音一音を切って発声することを大事にしています。もう一つの特徴は古い日本語から読んでいくこと。いにしえの日本人が語っていた言葉が現代に継がれている。その中でも現代に残っている古典はよく読まれてきたから伝わっている。
「つ・れ・づ・れ・な・る・ま・ま・に」
一音一音均等に区切って発声していると、日本語の持つリズムを感じることができます。今でも和歌は詠まれているし、歌も調子のいい歌は五七調であることが多く、意識していなくてもリズムの日本語は愛されています。
音読で一音一音にもれなくついている母音を響かせながら読んでいると一文字に強くなる。文章を精読でいるようになります。すなわち本をよく読めるようになる。
息子は音読テキストを一周したので、今はぐるぐると回して行ければとカタカムナから始まる24の古典を音読させています。本人の持つ癖、滑舌の悪い息子でもあるので、まだ一音がおろそかになっていることもしばしば、都度矯正しながら進めています。
本人の趣向もあるけれど、息子の読む本がイマジネーションを育ててくれる類のものになればと思っています。どんな本でも読めるようになれば彼の世界はぐっと広がるはず。古い文学を読めば昔の人の常識や考えを知ったりもできる。読書には無限の可能性がある。
環境も大事。秋というには突如ずいぶん寒くなってしまったけど、息子と読書タイムを取ってみようと思います。