家族のありかた~四則和算を知って
珍しく腹痛がわたしを襲いました。
もともとお腹が弱くないうえに日ごろ麹やらミキやらで腸内環境を整える志はたくましいせいかお腹が不調になることはめったにありません。
昨日、起きた時から違和感がありましたが、朝食の後は「おなかが痛い」とはっきり思えるほどになりました。午後から中学校のPTA本部集まりがあるからそれまでになんとかしないとと思い整腸によいアロマを使ったり少し寝たりしたらましになったので、午後は予定通り中学校へ。全く暖房の利かない部屋で4時間弱作業し、冷え切った身体で雨の中帰宅するとまたお腹が痛くなっていました。空腹感はあり、腰が痛いのでこれは胃腸ではなく婦人科系のことかなと似たような過去の体験を思い出しました。そうなら一定時間経てばおさまるはず。
こたつにひっくり返ってしばらく身体をあたため、甥っ子へのオンライン音読指導は断念し、息子のオンライン英会話までにご飯を支度しなければと思いつつ、もう中学生なのだから自分で用意させることにしました。
「ぼぼくん、お母さんはお腹が痛いからご飯は自分で用意してくれる?」
「コンビニで」
「だめ、家に食べるものあります」
「5分くらいでできるものないの?」
「やってごらんなさいよ」
息子にいくつか選択肢を与えたら、以前作ったことのある豚丼をつくることにし、寝室に移り寝ているわたしに時折確認しながら台所で作業を始めました。
野菜を切る音、米を研ぐ音、炒める音と匂い、なかなか楽しいものです。
息子は作り終えたらそれを夫と食べようと思ったようで、しばらく好きにした後オンライン英会話を受け始めました。夫が帰宅し、息子の英会話も終わり、楽しそうに二人が食べ始めました。
だいぶ腹痛がおさまったので、ダイニングに行ってみました。
豚丼の他に、蒸して冷蔵庫に入れてあったブロッコリーを出してサラダにしていました。夫が見つけたようです。
それなりに食事と呼べるものを食べていました。
「量は少ないけど味はいいよ、ぼぼ」
夫が褒めています。
わたしは息子が炊いたご飯だけ少し食べました。柔らかめのご飯。おいしい、と言うと夫が「ぼぼ、よかったな」。
前日の天真体道の曾禰田先生から「四則和算」というものを教わりました。
まだほんの聞きかじりですが、割り算についての考え方の違いに目が開きました。
1÷2といえば、0.5と思うけれど、1を2つに割るのだから、0.1と0.9でもよいし、0.4と0.6でもいい。今までの考え方は0.5と0.5という組み合わせだけ強要し、しかも0.5と答えを片方だけしてもう片方を見せないという不自然なもの。それに割り切れなければ余りをだすというのは変ではないか。
0から1の間にレバーがありその動かし方で1÷2の答えが変化する、そんな考え方だそうです。
筋骨隆々の東大大学院の先生光吉俊二氏が考案したこの四則和算、そのうち小学校の算数に登場するとか。
「四則和算が広まると世界で戦争がなくなると言われているんだよ」と曾禰田先生が言いました。
話は我が家に戻ります。
食後、自分達が食べたお皿を洗ったけれど、料理したフライパンやまな板、包丁、生ごみなどはそのままでした。それを指摘し、父子に最後まで片付けてもらいました。それでも不完全だったけれど。
我が家に分担という割り算があるとして、わたしができないと、そこが穴あきになり、いやいや誰かが担当する。もし三人の間にレバーがあったら、そのレバーをグイッとずらして、はい今日はこうね!とできるかも。
平和じゃないか!戦争なくなる♡
光吉氏は「そういうことじゃなーい!」と言うかもしれませんが、興味深いことを知りました。
学校の勉強ができずにコンプレックス抱えたり、「勉強できない」のレッテルを貼られたり自ら掲げたりという事例は無数にあると思います。自分だってそういう基準がゼロではない。学校で教えることは一方方向だったりするということがはっきりわかりました。
ふいに訪れた腹痛、前日にたまたま転がり込んできた四則和算によっていい機会に変身しました。
よかった、ありがとう。
ご興味ある方ぜひ♬