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本と共に生きたい~夢中飛行

「読書教育をしたいと思っています」

音読指導者仲間から昨日聞きました。読書には限りない可能性がある。

土曜日、午前中は吉祥寺のブイネットで子どもたちに教え、午後は部活から帰宅した息子と「夢中飛行」という書店でもありカフェでもあるスペースに行きました。大宮駅から徒歩数分かかる場所にありますが、自転車で行くことになりました。息子は普段電車や車で行くところに自転車で行くことに大興奮、マンションのエレベーターの中で飛び上がりそうでした。

自転車で約30分、氷川神社の参道を抜けたところにその店はありました。
夢中飛行は本棚オーナーの本がメインです。幅90センチほどの本棚を借りたオーナーは自分の書店の名前を決め、「〇〇な本を主においています」等思い思いのコメントを書店名の横に書き、自分セレクトの本を置いています。本の後ろ表紙に貼ってあるシールに貸出し可・不可のどちらかがまるで囲んであり可のものは借りることができ、値段が書いてあるものは購入することができます。年会費550円を支払うと1回に5冊まで2週間の期間で借りることができます。会計や貸出業務はお店のスタッフが請け負ってくれます。

ひとつひとつの棚の書店名とそこにかかれた説明を読み、「この棚は美術関係が多い」「古代文明の本ばかり!すごーい!」、「司書の人の本棚なんだ」、ポップなどつけて展示を工夫している棚、自分の活動のものかチラシも一緒に置いている棚、ひとつひとつの棚から本に対する愛が溢れて出ていました。親子で本棚を借りて、各々の趣味の本を置いているところもありました。普通の本屋や古本屋とは違う温かみ。

本棚の手入れに来た方と店主のフランクな会話。知っている住所のことを話していたので会話に割り込んでも自然に入れてくれました。その後に来た女性もやはり知っている人の話をしていたので、そこでも会話に入れてもらいました。お友達が本棚オーナーしているんだと教えてくれたこのお店、浦和コモンの田中ぶちょーとも関係があるようで人のつながりにもわくわく。

店主の趣味が心地よいカップとお皿で美味しいコーヒーとアップルパイもいただきました。カフェスペースはほんの数人座れる程度、味のある陶器と後ろに本棚、個性が調和する最高の場所だと思いました。

変わった形だけどすごくコーヒーを飲みやすいカップ☕️

小さいお店なんだから、思い切りこだわれる

こんなことを店主が言ったのが超印象的でした。

小さいころから読書が好きでした。
大学生のころは文学作品にはまり、手帳にリストを作り、一冊読み終えては横棒で消しながら長い通学時間を読書にあてました。今思うと当時スマホがなくて本当に良かった。間違いなくこの読書時間はわたしのアイデンティティにつながっているのだから。

息子が生まれてからはせわしない生活と英語の勉強にかまけて本を読まなくなりました。それが日本語音読指導者になり、日本語と向き合い音読して文章を書くようになって、若いころ本をたくさん読んできたことが今日の自分に大いに関わっていることがわかりました。

ノウハウ本とか実用書が幅を占め、わたしも今そういう本を読みがちですが、目先のことではなく自分が心底楽しめる本を読みたい。本を読むことを楽しみたい。

夢中飛行は本好きな人が共有できるわくわくが詰まっている。
本棚オーナーになると、読書イベントなどにも参加できるようです。
いいなあ、できたら息子と本棚を運営したいなあ。

まずは土曜に借りてきた本を読もう。そして積読本を片付けてから考えよう。

「読書教育」
そんなことに関われたら幸せと思います。
音読はそのベースになる。多くの子が本が好きになるエッセンス。

読書の季節、再び本を読み始めます。



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