「ありのままの姿見せるのよ」ー ありのままの自分自身を受け入れることで手にする人生最大の喜び!
数年前大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let it Go~ありのままに」は、今でも私の生きる上でのエネルギー源となっています。辛いときや悩んでいるとき、また自信を失いかけているときに、この曲はそんな私を励まし、元気づけているようにも思えるのです。
ありのままの姿見せるのよ、ありのままの自分になるの
私は、正直子供の頃から自分に自信がありませんでした。他の人と比べ、自分なんて出来やしないなんて思っていました。勉強を覚えるのが人よりも時間がかかり、かけっこも遅く、また失敗も多く、学校や家ではよく怒られ、自分なんてと卑下することが多くありました。
降り始めた雪の足跡消して、真っ白な世界に、一人の私。
友達がなかなか出来なかった私は、教室ではいつも絵を描いたり本を読んだりして過ごしていました。傍で楽しそうに遊んでいるクラスメートたちを羨ましそうに眺めたりもしていました。校庭では、隅っこに座り、雲梯など遊具で奮闘している子達をじっと見つめていました。そのうち、私は一人でいることにだんだんと慣れていきました。中学のときも、高校のときも、ずっと。だけど―
風が心にささやくの、このままじゃダメなんだと。
私の心は、だんだんと違和感でいっぱいになっていきました。何故か、他の人達が楽しそうにしているところや、部活動や文化祭等で頑張って活躍しているところをただじっと見ているだけの状態に、だんだんと耐えられなくなっていったのです。このままでよいのだろうか。ずっと何もしないまま、消極的に日々を過ごしていくことに、なんの意味があるのだろうか、と。
戸惑い、傷つき、誰にも、打ち明けられずに。悩んでた。
時々、人と話したり交わったりする機会もありました。でも、上手に打ち解けられないのです。私だけ、皆と同じようにすることが出来ないのです。頑張って一緒に笑ったり、頷いたりしてみんなについていこうと必死に努力をしたりもしました。でも、それは正直本心からそうしたいと思っていたのではなく、その場の雰囲気をよくしたかったから、あとみんなと仲良くしたかったから。でも、自分を必死に繕って頑張った後は、どっと心に疲れが出てしまうのです。そして、私は、本当は何がしたいのだろう。一体何を望んでいて、ここにいるんだろうか、と自分自身に問いかけるのです。
大人になっても、人の輪に入れず、また皆と同じようには出来ず、悩み、もがき、そして苦しんでいました。大事な進路を決める段階になっても、自分だけ迷い続け、皆からは取り残されていきました。このままで大丈夫なのか、と心配されたりもしました。
私自身は、もう自分なんて何もできないし、と自己卑下していました。何をやってもどうせ上手くいきやしないんだなんて、下ばかり向いていました。悩んで膝を抱えて蹲ったり、泣いたりもしていました。けれど―
悩んでた。それをもうやめよう。
自分なんてと言っていては、何も変わらないじゃないの。もう下ばかり向いているのは、これでおしまいにしようって思ったのです。
ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるの。
そうだ、私は私一人しかいないのだ。私はもう他の誰でもないのだから、他の人のようにはなれないのは当然なんだ。私は私のままでいていいのだし、自分自身を無理に繕おうとしたり偽ったりしようなんて思わなくていいのだ、とあるとき確信を持ったのです。そう、自分自身を受け入れること。
もうこれでいいの。そのままの自分を好きになろうって。
悩んでたことが嘘みたいね。だってもう自由よ、何でもできる
そうすることで、なんだか今まで自分の中で抱え込んでいたということが信じられないという気持ちになるのです。もう、自分自身を抑圧する必要がないんだと思うと、まるで私の身体を縛って自由を奪っていた鎖が、一気に断ち切れていったような感じがするのです。
そして、前へ前へと踏み出す。だからこそ、
どこまでいけるか、自分を試したいの、そうよ変わるのよ私。
自分から動き出さなければ何も変わらない。白馬の王子様も、素敵な幸せも、自分自身の手で掴みに行かなければならないのです。だからこそ、今の状況から一歩踏み出し、そして自分自身をもっと変えようと行動を起こさなければならないのです。そうすることによって、今まで誰にも見出されてこなかった、自分だけの原石がダイヤモンドになって光を発し、それはやがて皆を振り向かせるのです。
これについては格言ですが、
心が変われば行動が変わる。行動を変えれば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命は変わる。
だから、自分自身の物語を変えたかったら、向こうから変えてくれる人がくるのをひたすら待ち続けるのではなく、自分から行動を起こし、少しずつでも自分の未来を切り開いていくしかないのです。
でも、それは今までのように自分自身に嘘をつく必要も、自分自身を繕う必要もないのです。ありのままの自分自身を肯定し、その自分自身の持っている物を活かして、何ができるのかを考えるべきなのです。
よく、「ありのままでいいのよ」とは何もしなくてもそのままでの自分でもいいのだという意味のような解釈も出てきていますが、私自身は、ありのままの自分自身を受け入れることで自己肯定感を身に付け、そのことで自分自身に価値を感じ、それを高めようとひたすら努力し続けることが大事ということなのでは、と感じるのです。そうすることによって、今まで絶望に感じていたことが希望に変わり、ますます前へ進んでいこうという気持ちが強くなっていくのだと思います。
たとえ、今までがネガティブな気持ちやコンプレックスでいっぱいだったとしても、その面も含めた自分自身を受け入れることが出来るようになることで、私達は決してヴィランになんてならないのです。
もう、自分自身を抑え込まなくても良いから。正直に気持ちを受け入れることが出来るから。だからこそ、
少しも寒くないわ。(少しも辛くないわ)
私自身のままで。ありのままに。他の誰でもない自分自身の道をこれからも歩んでいきたい!