小球根 豆まき方式の植え付け
ムスカリやクロッカス、イリス、シラー、原種系シクラメンや原種系チューリップなど秋植え球根の中には小さな球根で草丈も低いものが多くあります。
これらの球根はまとめて植えるとインパクトのある花壇や寄せ植えを作ることができます。
一方、春咲きの宿根草などのあいだにこれらの植物を植えておくと自然な感じのナチュラルガーデンを演出することができます。
ここでは簡単にナチュラルな風情を出す方法を解説します。
豆まき方式
豆まき方式とは小球根を豆まきするようにまいて、その位置に植え付ける方法です。
1種類だけでなく、色の違う複数の品種の球根をまぜてまくとより自然な感じになります。
また性質の似ている複数の植物の球根をまぜてもいいですね。
大事なのは自然にばらつくように球根を撒くことです。
撒いただけではもちろんダメで、その場所に球根の高さの3倍くらいの深さに穴を掘って球根を植え付けていきます。
浅植えしすぎると冬の寒さで凍ることがあるので注意してください。
土質が悪いときは市販の園芸用土などを加えて土壌改良します。
植え付け後の管理
植え付け後にしっかり水やりしたあとは、通常は土の乾き具合を見ながら水やりしてください。
品種によっては意外と弱いものもあるので、展開してくる葉の様子を見ながら水やりをする必要があります。
また一般的に秋植えの小球根植物は強い寒さには弱いものも多いので、寒冷紗で北風よけをしたり、防寒のために腐葉土を上から覆うなどの対策も頭に入れておきましょう。
同じ地域でもお庭によって日当たりや風通しはかなり違うので植物の様子を注意して見てください。
春に花が咲いたあとは種ができないように花がらを摘みます。
水はけが良い場所ならたいていの球根は植えっぱなしで夏越しして秋になると自然に芽がでてきます。
むしろ環境が合いすぎて球根が増えすぎて他の植物を圧迫することがあります。
その時には2,3年に1回、球根を掘り上げて、最初と同じように豆まきしましょう。
増えすぎた球根は別の場所に植えるかお友達にプレゼントするといいでしょう。