『劇映画 孤独のグルメ』鑑賞して孤独にブデチゲ食べてきました
孤独の喫茶が日常のじゅんぷうです、こんにちは。
松重豊演じる輸入雑貨商を営む井之頭五郎が商談先の土地土地で一人で淡々と食事を楽しむテレ東の深夜ドラマシリーズ『孤独のグルメ』。飯テロの元祖ともいえるこの人気作品、過去に〈韓国出張編〉もありましたが、今回の劇場版に韓国俳優のユ・ジェミョンが特別出演…見たい見たい!ということで『劇映画 孤独のグルメ』見てきました。
パリ、長崎・五島列島、韓国の離島と本土南部の港町、そして東京。ご縁のある老人に頼まれての、スープ探しの旅。これぞスープ!スープ!!スープ!!!の映画でした。何ならまさかの小道具SUPもスープと読めますよね?
1発目のパリのビストロのオニオングラタンスープからもう爆弾投下でした。パリパートに出演していた杏が、ご自分のYouTubeで撮影に使われたお店を紹介しています。映画には出てこないけど前菜のチーズシューが気になりすぎる。
かつての恋人の娘、千秋(杏)とその祖父(塩見三省)の依頼でパリに赴いた五郎さん。五島列島出身のおじいちゃんの思い出の汁を再現するべく、食材とレシピ探しで五島列島に向かいます。ところが目的の食材を求めて福江島に向かおうとするも台風で…そんなことありますか?という展開も五郎さんならありえるんです。いい大人が、いや男子中学生でもぜったいやらない選択を迷わずした五郎さん、とにかく福江島をすっ飛ばして韓国の離島に上陸します。
韓国上陸のくだりは無茶苦茶でしたがやっぱりスープはやさしさでできているし『孤独のグルメ』もやさしさでできていました。えっと…全然「孤独」じゃなかったし、ある人物の再生の物語でもありました。やさしさに飢えている人はぜひご覧になってください。ただし物理的な空腹状態はキケンです。私は上野の映画館で鑑賞しまして、近くにはドラマロケで使われた羊料理のお店もあるのですが〈韓国〉〈麺〉のお口になっていたのでブデチゲを食べに行きました。
映画の韓国パートで、五郎さんが最初に上陸した島での生活はある意味、究極の理想郷だと思いますが、それから本土の港町の食堂で酔い覚ましスープとして有名なファンテヘジャングッ(干しスケトウダラを煮込んだスープ)が登場します。このシーンがユ・ジェミョン演じる入国審査官との貴重な交流。といってもとくに何かが起こるわけでもない(五郎さんがそこにいること自体が事件)、地方の食堂のワンシーンだけど流石ユ・ジェミョン。今まで見たことのない味わいでした。あとはいつまでも可憐な内田有紀がおそろしい。
◆韓国のスープ文化は分け合う文化