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思考は現実化しない理由

はじめに

昔から「思考は現実化する」という考えは昔から根強くあります。
しかし当たり前ですが思考は現実化しません。
思考が現実化していたら世の中は滅茶苦茶になります。

今回はなぜ思考は現実化しないのか?その理由を説明していきます。

人間の思考は当てにならないという現実

「思考は現実になる」「理想のイメージを寝る前に想像すると現実化する」まるでおとぎ話のような話があります。

この思想はかなり昔からあります。
最近は「引き寄せの法則」という名前で広まっているようです。

この思想はもともとキリスト教からきていてニューソート思想と言われています。

本屋にいくと先のようなキャッチーなタイトルがついた本がたくさん並んでいます。

現実が厳しくなるとそのようなメソッドの本がよく売れるようです。
セミナーなどで真剣に学んでいる人もかなりいるようです。

さて話を変えましょう。

仕事をしていると色々なことが頭に浮かんできます。

「あの時○○の失敗がなければ...」

「あの時○○していたら...」

「あの時は○○で上手くいった...」

僕たちはどうしても過去の成功体験や失敗体験を思い出します。

でも不思議なのですが、他人や自分に対して過去のこと話す時、その内容は本当に正しいのでしょうか?

仕事だけではなく人間関係はどうでしょう?

学生時代の思い出

親に言われたこと

友人のこと

どれも記憶は正しいのでしょうか?

いいえ、正しくはないでしょう。

人間の「脳」は自分の都合の良いように記憶を作るので
正しいはずはありません。

過去の記憶は基本全てそうです。

(だから小さい頃の記憶はかなり怪しい場合が多いです。)

僕たちの「脳」は過去の経験だけでなく、全て自分の都合の良いように常に「観念」を作り出しています。

つまり、思考は「観念」をただ回しているだけになります。

理論的に考えていけば、過去のことを考えるのは空想していることと同じだと言えるでしょう。

自分の思考や信念の大切さを説いている本などもありますが、果たして本当でしょうか?

なぜ思考は現実化しないの?

なぜ多くの人が、成功している自分の姿を想像して日々努力しているのにイメージが現実化しないのでしょうか?

またネガティブなことをイメージしたからといってそれも現実化しません。

もう答えが出ているようなものですが「思考は現実化」するという非論理的な考えはきっと無くならないでしょう。

人間は基本努力をしたくない怠け者なのでこのような夢物語を持っておきたいのでしょう。

(思考が現実化したらどんなに良いかとは思いますが..)

つまり「思考は現実化する」と非合理的な考えを持っている時点で自分の思考は信用できないのです。

つまり思考は現実化しない。

現実的に考えれば思考は少なくしていった方がいいでしょう。
思考が多すぎると行動が取れなくなります。

そして今現実的に取り組めることをしっかりやっていく方が上手くいく可能性が高くなるでしょう。

それでは頑張っていきましょう。

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