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詩の本棚

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いただいたり買ったり。大好きな詩集を気まぐれにご紹介。 元気なときも凹みかげんなときも、言葉をおともに。
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#泣きたいときに読む本

『四角いまま』武内健二郎

『四角いまま』武内健二郎

舌。体位。のっけから誘うような言葉に操られる。

遠い身体の記憶が/私の今を開く

帯の言葉に誘われ四角いはずの世界が小さな扉をきしませてまるく開くような。なんと傷つきやすい身体。声が届かないだけで傷つく身体。

金魚のような白い手。ミヒツノコイ。チンムク!イルカ!

空ハ、雲ハ、・・・・ポケットのなかのレゴ。

ああ、でも凹凸の背骨にいちばん親しみがあるのは、わたしのなかにおなじものがあるから?

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ーーまるらおこ詩集『つかのまの童話』ーー

ふと目にとまって開く。

「死んだら浄土で/またあおうね」

宇治の平等院を見学しながら母親に言われて思わず「嫌」と答える私。振り返ると母親が泣いていて・・・・

詩の世界で続きが気になることってそんなにないけれど、続きがとても気になって頁を繰る。母親と私のやりとりの決着を見てほっとする。そして気が付くと泣きたい自分になっていた。

そうだ。この詩集

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