世界50ヶ国訪れた私が選ぶ「underrared cities 」~もっと行ってほしい隠れた名所
旅好きな私は、YouTubeでよく旅行系動画を観るのですが、時折「underrared cities 」と書かれた動画を見かけます。
過小評価された都市、つまりはメジャーな観光地より知名度で劣る街を言っているのでしょう。
それらの動画では、ややマイナーながらも魅力溢れる国や地域が紹介されています。
私自身も、旅するときはメジャーな地域よりも、マイナーな地域の方が安心で充実した旅行ができることが多いです。
大都市では人が集まりオーバーツーリズムになりがちですが、マイナーな場所では過剰に人が集まる心配が少なく、その分悠々と観光を楽しめ、犯罪リスクも小さいからです。
今回は、私がこれまでに旅してきて印象に残った「過小評価」された国と地域を取り上げて行きたいと思います。
これらの場所には、メジャーな地域に負けない、あるいはそれ以上の魅力が備わっていると思っています。
なお、ここで言う「過小評価」とは、あくまで大都市に比べて知名度が低いという意味で、観光地としての評価が低いということではありません。
夏の旅行先を検討している人にとって、参考になればと思います。
スロバキア
東欧の小国スロバキア。
1993年に、チェコスロバキアからチェコとスロバキアに分離されました。
多くの日本人にとっては、チェコの方はだいぶメジャーになってきたものの、スロバキアはまだあまり馴染みがないのではないでしょうか。
スロバキアには日本からの直行便はありません。
首都ブラチスラバの空港へは、ヨーロッパ各地から便がありますが、日本からの接続はあまりよくない印象です。
そんなスロバキア・ブラチスラバへは、オーストリア・ウィーンからバスが出ています。
ウィーン~ブラチスラバのバス所要時間は2時間程度。
ウィーン国際空港からの直通バスもあり。
意外とアクセス良好です(笑)
オーストリア旅行のついでに足を伸ばしてみるのもいいですね。
ブラチスラバ城が聳えるブラチスラバ旧市街は、パステルカラーのかわいらしい街並みながら、他の中欧諸国の首都に比べ、小規模で落ち着いた雰囲気です。
ウィーンやプラハに比べると、一段トーンダウンした感じとでも言いましょうか。
が、その分素朴さが際立ち、温かみを感じられると思います。
いい意味で気張らずに歩ける街です。
そんな中一際目を惹くのは、住宅地にひっそりと建つ「青の教会」です。
ところで、スロバキアってチーズケーキが凄く美味しいんです。
街中のおしゃれなカフェでは、ほぼ必ず提供しています。
チーズケーキ発祥はお隣のポーランドだと言われていますが、スロバキアのそれはポーランドをも上回る美味しさです。
甘いもの好きな人はぜひお試しください。
アイルランド
多くの日本人には、イギリスはメジャーで馴染みある国ですが、お隣アイルランドはマイナーで馴染みの薄い国ではないでしょうか。
英ロンドンからアイルランドの首都ダブリンまでは一時間半程度(LCC含む便多数)なので、イギリスへ行ったらぜひアイルランドにも足を伸ばしてほしい。
ケルト神話が息づくこの国は、独特の神秘的な雰囲気と温かさに溢れていて、私は大好きな国の一つです。
アイルランドの魅力については下の記事にも書きましたので、ご参照ください。
そんなアイルランドは、実はグルメ大国でもあります。
四方を海に囲まれた島国なのでシーフードが豊富。
酪農大国で乳製品がハイクオリティー。
ラムを始めとする肉料理もボリューミーでおいしい。
お酒好きな人は、地ビールや地ウィスキーも外せないでしょう。
中でも特にお勧めしたいのは、アイルランドのスイーツです。
バトラーズ・チョコレート、以前職場のお土産に買っていったら、女性陣に大好評でした。
アイルランドは世界一のチョコレート消費国だとも言われています。
そんなアイルランド国民に愛されてきた老舗チョコレート、一度お試しあれ。
スイス・サルガンス
サルガンスと聞いて、どこの地名かピンとくる日本人はあまりいないのではないでしょうか。
サルガンスは、スイス・ザンクト・ガレン州の山合の小さな町です。
人が少なく自然が豊かなこの町は、静かで空気が澄み、訪れる人を癒してくれるでしょう。
そして地名を知らなくても、ここを訪れた日本人の多くは、懐かしさを覚えるのではないでしょうか。
サルガンスの山の景色は、昔アニメで見た「ハイジ」の世界そのままだからです。
なお、サルガンスからはリヒテンシュタイン公国行きのバスが出ています。
サルガンスへのアクセスは、チューリヒから鉄道で一時間半程です。
クロアチア・プーラ
クロアチアは近年、日本人観光客からの人気が急上昇した国ですね。
特にドゥヴロブニクは、「アドリア海の真珠」と呼ばれ、観光地として評価の高い街です。
ただその分世界中から観光客が押し寄せ、オーバーツーリズム感は否めない。
夏の観光シーズンの混雑ぶりは半端ありません。
個人的にお勧めしたいのは、イストリア半島の港町プーラです。
プーラには、古代ローマ時代の面影が色濃く残っています。
プーラのランドマークは、街外れに聳えるプーラ円形闘技場です。
1世紀に建設された、ローマ時代の闘技場です。
旧市街にも、ローマ時代の遺跡が散見されます。
また、プーラ近郊には海水浴もできるビーチも広がっています。
解放的なリゾートタウンでありながら、古代ロマンも感じられる素敵な街です。
プーラへのアクセスは、首都ザグレブからバスで5時間弱です。
夏期にはヴェネツィアからフェリーが繋いでいます。
所要時間は3時間程度です。
……以上が私がおすすめしたい「underrared cities 」です。
隠れた名所はまだまだたくさんあるのですが、今回はメジャーな国や地域の近隣で、ちょっと足を延ばせば行ける場所をピックアップしてみました。
いつもの旅先にこれらの地を加えることで、一味違った旅行が楽しめるかもしれません。
また、大都市からこのような場所に人が流れることで、少しでもオーバーツーリズム解消につながるんじゃないかと思っています。
次のバカンスにいかがでしょうか。