市役所から転職したら、コロナが大流行して給料100万円下がったけど藁にも縋る思いで始めたYouTubeで一本の動画が66万回も再生されてチャンネル登録者が6000人を超えた話。
2020年の2月某日、僕は地元の市役所を退職した。
最後の出勤を終えると、気分がとても晴れやかで、スキップしながら自宅へと帰った。
「やっと辞められた!!」
「遂に、辛かった市役所の仕事から解放される!!」
そんな思いで自宅へと帰り、転職先の会社、引っ越し先の大阪に思いを馳せていた。
2020年の3月、僕は大阪に引っ越して新たな会社で働き始めた。
入社から一か月後、緊急事態宣言が発令され在宅ワークとなった。
2020年の4月、コロナの影響により、転職先の会社の業績が急激に悪化したため1年間ボーナス0が確定した。
慌てて2020年の年収を概算してみた。
市役所の時の年収より100万円減ることが予想できた。
さらに、市役所時代は実家暮らしだったため、大阪で一人暮らしを始めた途端に月の支出額が大幅に増えた。
毎日、毎日電卓を叩いては年収と月の支出額を概算した。
タイミングが悪かった。
まさか、転職した途端にウイルスが大蔓延するなんて思ってもみなかった。
年収だけを考えれば、市役所に残っていればよかった。
実家暮らしだから貯金もできただろう。
美味しいお母さんの手料理が毎日食べられただろうに。
でも、僕は転職をしてしまった。
安定した給与と身分が保証された市役所を最悪のタイミングで辞めてしまった。
自分に残っていたのは、毎日辛い思いで市役所へ行き、憂鬱ながらも配属先の税務課市民税係で必死に習得した住民税の知識だけだった。
そこで市役所税務課で培った住民税の知識を武器にしようと思った。
2020年の4月、YouTubeチャンネルを立ち上げた。
YouTubeで必死に住民税について解説をした。
慣れない動画編集ソフトを使って動画を編集し、マスクで顔を半分隠しながらカンペを読んで必死に動画を撮った。
「全然再生されない。」
「誰も登録してくれない。」
諦めようと思った。
でも、住民税の知識は求められているという確信があった。
税務課で毎日毎日、電話越しに市民に住民税に関して説明をした。
窓口に来庁された多くの市民に必死に分かりやすく住民税について説明した。
住民税の知識は必ず需要がある。
そう思って、一カ月頑張った。
5月中旬、僕はある動画を作成した。
住民税の決定通知を解説する動画だった。
住民税の決定通知は毎年、5月中旬頃に市役所税務課から一斉に発送される。
その時期に合わせて、この「住民税の決定通知」の読み方を解説する動画を投稿した。
正直、自信があった。
なぜなら、全ての人が知るべき知識であり、かつほとんど知られていない知識だと分かっていたから。
「住民税の決定通知」の動画を投稿してから一か月後、その日は突然やって来た。
動画が一日で一万回以上再生され、チャンネル登録者数が一日で1000人増えた。
そんな日が2週間近く続いた。
気が付けば、動画投稿を始めて3ヵ月でチャンネル登録者数が1000人を超え累計の動画の再生時間数が4000時間を超えた。
収益化の申請に合格し、僕が作った動画に広告が付いた時は涙が出そうだった。
飛び上がって喜んだ。
最悪な時期に市役所を辞め、給料が100万円下がったけど僕はYouTuberという仕事に巡り合えた。
これはこれでよかったと思う。
1年前の僕は、まさかボーナスが0になって苦肉の策でYouTuberに挑戦しているなんて信じられないと思う。
コロナは僕から100万円近くのボーナスを奪っていった。
でもそのおかげでYouTubeに挑戦できた。
今ではチャンネル登録者数が6000人を超えた。
これからも頑張っていこう。
せめて、もらえるはずだったボーナス100万円分の収益を稼いでパーッと使いたい。
これからも動画投稿を続けていきます。
66万回再生された住民税の決定通知を解説してる動画はこちら↓↓↓
▶税務課時代に参考資料として使用していた書籍
『要説住民税』 市町村税務研究会