運動のススメとそのワケ
「なんとなく運動した方がいい」
というのは、誰しもが分かっていること。
でも、なぜ?
と言われると「なんとなく」「気持ちがいいから」「動いた方がいいでしょ」的な答えが返ってくることも。
トレーナーとして、理学療法士として、なぜ運動すべきかというのを、わかりやすく、適度にそれっぽい表現も使いながら話してみようと思います。
ウゴクと何が起きる?
運動した方がいい理由を理解していただくために、
ウゴクと、運動すると何がカラダの中で起きるのかについて簡単いセツメイします。
ウゴク=筋肉を使う
ヒトはもちろん動物が動くためには、筋肉を使う必要があります。
筋肉は「収縮ー弛緩」を繰り返し、その先端についている骨を引っ張ることでカラダが動きます。骨が自分の意思で動くことはまずありません。必ず筋肉を介してヒトのカラダは動きます。
どんな細かい動きも、筋肉が絶妙にコントロールされ、それぞれの動きが可能となっています。
ウゴクと筋肉が活動するのです。
筋肉の特徴
筋肉は「収縮ー弛緩」を繰り返しています。
収縮とは「力を入れる」こと、弛緩とは「力を抜く」ことです。
お分かりの通り筋肉は、収縮させると太くなり、弛緩させると元に戻ります。
我々は、筋肉を自分の意思で、収縮させること、弛緩させることはできます。極端に言うと、それしかできません。
ある筋肉だけを自分の意思で伸ばすことはできません。
また筋肉の中には、たくさんの血管が通っています。
筋肉と筋肉の間、筋肉と骨との間などを縫うように血管が通っています。
ではこのような特徴を持った筋肉を動かすと、何が起きるのでしょうか?
筋肉がウゴクと何が起きる?
筋肉は自ら伸びることができないので、しばらく同じ姿勢でいるとカラダが硬くなり、動かしにくくなります。
長時間の乗り物による移動や、デスクワークなどにより、カラダを動かさないと、硬くなったような感じがするのはそのためです。
筋肉は使う(収縮させる)ことで、その他の筋肉が伸ばされるという特徴もあります。これがストレッチですね。
それ以外の方法で筋肉を伸ばすことはほぼできません。他の誰かが介入すればもちろん可能ですが、、、
また、筋肉が動くことで、筋肉の中にある血管が押しつぶされて血の流れ「血流」が促されます。
「足のむくみなどを取るためには足を動かしましょう。」
「マッサージでむくみがとれました」
これらも、筋肉によって中の血管を押しつぶすことで、血流が生まれることが機序となっています。
※むくみが取れるメカニズムはこれだけではありません。。。
まとめと余談
動く、運動すると、筋肉が動きます。
筋肉が動くと、自身の可動域(動かせる範囲)が維持されやすくなり、血流も促されます。
もちろん筋肉を使うので、筋力も維持されやすくなります。
ここで注目は「維持されやすくなる」ということ。
あくまで、ある程度の運動では、可動域も血流も筋力も、維持されやすくなるだけ。。。
やはりある程度の負荷をかけたエクササイズ、トレーニングをしないと狭くなってしまった可動域も、落ちてしまった血流も筋力も、10代、20代の頃には戻りません。
なぜ血流を保たないといけないのか、可動域を保たないといけないのか、、、
それはまた別の記事で。。。
ちなみに、、、
1週間寝たきりの状態だと、20%も筋力が落ちるという報告もされています。
週に1度は今持っている可動域をフルに使うことで維持できるようです。フルに使わないとダメですけどね!
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