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グローバル多国籍外資 vs 日本式労働文化
これは私の会社が、というわけではなく、どこの会社でも日本向け仕事や日本企業の労働文化全体傾向がそうなので書いてみます。
(もちろん例外はあることでしょう。また、私の経験からの見方として受け取ってもらえればと思います。違う人なら違う視点かもなので。)
・日本は過剰ケアを求める
(他国はそこまで求めない代わりに効率と結果だけ最重視、日本は効率よりも手厚いケア重視、先回りして対処するレベルまで求められ、それがないと日本から良い評価は得られない)
・日本は大して重要でない細かいことまで完璧を求める(海外に慣れた身としては過保護そのもの、グローバル外資は大事でない細かいことは切り捨てる、じゃないと仕事追いつかない)
・ゆえに日本はマニュアルワークが多い(効率化簡略化などしようものなら苦情が来そう、でもグローバルの方針はそうなので、板挟みに。。。)
・マイクロマネジメントの横行
(日本独自のホウレンソウという概念然り。グローバルでは日本式のようすべてに対し自主報告とかの概念はなく、知りたい側が働きかけ確認 ←これすら効率化の一種)
・加えて、20年前とかと変わらない昭和的な方法やテクノロジーへの依存
(日本はいまだ多くが紙ベース。私の今の職場はFAXどころか電話機すらありません。プリンターも社内のどこかにはあるけれど場所がわからない。仕事上で紙をプリントするという行為がそもそもほぼない)
というような傾向が日本の労働文化にあると思います。
グローバル多国籍企業(日本にある日本化した外資を除けば)では、日本式に細かいことまで完璧にしていたら仕事が追いつきません。仕事に求めるものが日本式とグローバル外資では完全に違うのです。
世界トップ5内にランクインする多国籍外資での経験、またグローバル外資企業他社数社の経験で、痛いほど学びました。
日本人の仕事は無駄が多いとよく言われます。私も過去に指摘されたり怒られたのですが、「丁寧過ぎる」「メール長すぎる」「メッセージ長すぎる」「もっとシンプルに」ってな感じです。
日本で喜ばれるような、日本レベルの丁寧さ、完璧さ、細かさは、超大手グローバル企業では求められません。それをやり過ぎるとむしろ仕事できない扱いすらされてしまう。無駄が多い理由で。とにかく効率と成果が最重要、最重視。
日本ではどちらかというと経過重視で、そこにおいての丁寧さが最重要。結果以上に、経過における丁寧さが欠けると苦情になる。
そんなわけで、自分を含め、少なくない数の人が、この板挟みに苦しんでると思います。自分も長く葛藤に苦しみました。
グローバル基準でどんどん仕事が降ってくるけれど、日本は日本で独特の労働文化があり、それに合わせないといけない(苦情になる)ことで板挟みにもなり、激務化も長時間労働化もする。。。。。
といった構図があると思います。
ただ雇用元が海外法人の場合は、グローバル側の方針とKPIに従わないとどんな頑張っても良い評価を得られません。
そこから外れてしまうと、日本側に評価されたとしても、自分の仕事の成績には反映されないのです。これは給料査定にも響くので重大です。
なので、
「いかに許される範囲で、日本式を切り捨てていくか?」
が、「板挟み難民(笑)」に求められている課題だと思います。