〈防災減災〉水の確保と水質のお話「あなたの街では何を準備すべきなのか?」by Yoron天人
まってましたー✨
久々の防災記事、みまもりアクションが与論島ではじまった( ´ ▽ ` )Here we go!!!
2022年10月27日
< 防災減災 >
水の確保と水質のお話
〜あなたの街では何を準備すべきなのか?〜
※こちらの記事は、Jun Amanto主催のオンラインサロンEART LIFE LABOに投稿された記事を、みなさんの今に緊急で必要な情報から公開しています!気に入ってもらえたらぜひ、ラボにご参加ください!平時のためはもちろん、僕らの未來をかえるアクションと学びのオンラインネットワークは、緊急のとき、いざというリアルに必要な仲間つくり、地球を踏みしめ一緒に響き合う、そんな仲間と一緒に歩むことなんです!
与論島で行われた防災のためのサバイバル講座!
サロンメンバーとYoron天人のメンバーが中心になり、緊急時の水の確保と島の被災時に使える水源を考える会が行われました!
自分でメンテナンスできるものが実用的
僕は、緊急時に自宅で作れる水の浄水ボトル作りのレクチャーと、僕の被災地での体験談としての事例報告をさせてもらいました!
高級な浄水器も長い被災生活ではカートリッジなどが詰まり、それから飲み水が入手困難になる…そんな経験を何度もしています。
結局、自分で作れてメンテナンスできるものが最後には頼りになるというお話をさせてもらいました。
技術を覚え、特徴を理解し、やってみる
小石や炭の活性炭を使った浄水器は泥水などから真水へ透明に出来るし、臭いもかなり除去出来ます。
しかし、大腸菌やピロリ菌などは取り除くことはできません。
これは濾過した後に別に煮沸しないといけないわけです。
又、泥水を飲むには浄水器の作り方にコツも必要です。
そこら辺は実際にやってみると一目瞭然、水が美味しくないので、よーくわかります。やはり一度でもやった事があるのとないのとでは全然違うものです。技術を覚え、特徴を理解しながらやってみる事が大切です。
実例を知って自分の地域を想定する
与論島で参考になりそうな僕の体験談として!
東北大震災時の気仙沼大島の時の事例を話させてもらいました。
今は橋ができた大島ですが、震災当時、大島は離島でした。
大島の向かいの気仙沼港の石油コンビナートの大爆発と火災が酷すぎて、島では水道が寸断され一か月以上誰も救助が来ず、最後は学校のプールの水でご飯を炊くなど、大島は水で大変な苦労の経験をしています。
災害時、中学までしかない島では、大人と高校生以上はおらず、お年寄りと中学生以下の子供たちで津波と火災から島を守りました。
また、島ではないけれどネパール大震災で震源地だったラプラック村の事例もお話ししました。
ネパール大震災の震源地が、たまたまヒマラヤ山岳地帯の高度被災であった事から震源地の村ラプラックは陸の孤島となってしまいます。
道は寸断され支援物資を運ぶ車はいけません。
僕は徒歩で2日かけてラプラック入りしました。
その当時の水に関していえば、山の中で閉じ込められた2600名の村人の糞尿により、グプシキャンプの全ての種水から大腸菌が検出されるという事態に陥ります。
そこで、水の定期的な検査の為の検査キットを配り、炭焼きを伝え、家庭用の浄水器作りの技術提供をしました。
今回、与論島で作った浄水器は、僕がラプラック村で広めてほしいと、被災した青空小学校にプログラム提供したものと同型の浄水器です。
島の皆さんと一緒に実際に浄水器を作り、雅代さん達が事前に準備してくださった島にある各地の水源の水を実際に水質調査しました。
水質検査の結果と被災時の水源確保
実験は、浄水器を通した事による臭いや色などを観察し、次に水質検査キットで見えない有害成分の有無の変化を調べるというものでした。
調べてわかる驚きの結果
水質結果により一番の驚きの結果は、手作り浄水器は、匂いや泥、不純物は除去出来ましたが、検査キットによると窒素、リンなどの有機成分の数値の値が逆に悪くなったという事!
つまり、浄水器を作るのに使った材料が汚れていた事になります。
これは盲点であり貴重なデータとなりました!
聞くと、素材に使った砂利や小石は、自然からとってきたものではなく、既存の量販店で買ってきたものを洗浄して用意したという事でした。
つまり、ここから言える事は、建材などで使われるこれらの素材はどうせコンクリートで埋めてしまうという事で飲み水を作る為のものとしては想定されていない…という、盲点だったわけです。
考えたら当たり前なんですが、結構これはうっかりやってしまいがちな所!
特に安価なものは、海外などから輸入されている場合もあるわけで、中国など環境汚染の基準のない国からのものは何が入っているかわかりません。
皆さんも気をつけてください!
今から素材を探しておく
つまり!
島や田舎の人は、自分の身の回りで浄水器を作るのに必要な砂、砂利、小石などを普段から探して汚染度を定期的に調査して、その安全な素材の場所を把握、もしくはキープしておく必要があるという事です!!
都会の人は、あらかじめ必要な素材は採取してキープしておく必要がある…というわけですね!!
勉強になるなー!
次に、与論島の場合、全般的にアンモニアの汚染が多く、これは島民の人口より多い牛さん…つまり、畜産業の影響であると考えられます。
地域の特性を考え実際調査する事の大切さがここでも明らかになりました!
島の南部と東部は、リン酸の濃度が高かった(東大研究チームの研究結果) 。
リンや窒素は、化学肥料や生活排水の有機分が、変化しながら水に含まれていき、畑の野菜に再吸収していく過程で水を汚していく原因になります。
東南海トラフの時の注意
更に島に津波が来た時を想定して、東北大震災の津波20メートルを参考に30メートルまで水没した事を想定した水没マップを用意します。
そして、津波を免れる溜池、貯水池を割り出し、そこの水質はまめに検査する必要があります。(水質は同じ溜池でも場所によって随分変わるものだからです)
川のない珊瑚礁の島、与論島では、水の確保は島民が生き残る一番の生命線です。
これらのデータを元に、島全体で議会を巻き込んでその地区の生きる為の水源の確保を始める必要性があります。
被災時は電気が止まるので手動で水を汲み上げるポンプも必要でしょう!
畜産、農業の被害を最小限にして、水質基準を上げていく努力を島一丸となって今から始める必要性がある事がわかったと思います。
次回は「しまんちゅ防災エコゲーム」など作れたらと企画されているみたいです!
引き続き、僕のサバイバル経験が島の防災減災の仕組みづくりに役に立てればと思います!!
皆さまどうぞ宜しくお願いします!!
新しい試みは島の人々の与論の自然への愛から始まっています!
未来を作る島の子供達の為に
素敵な島を残そう!
僕もお手伝いさせてもらえて光栄です!
頑張るぞ!!
与論島Yoron天人
to be continued!!
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●What’s New with Jun?! Junの講座など、最新情報
これからJunは、関東のワークショップに訪問します。数々続く機会があります。東京のあまんとびと、ぜひお会いしましょう!!
3日 縄文式護身術 みまもりすべワーク 指導員養成コース
4日 みまもりすべ初茨城開催
5日 Anemone ワークショップ
瀬織津姫意識を降ろす、奥義・秘技“天響ノ道(あまゆらのみち)”
2022年11月5日(土) 10:00~16:00
6日午前武術天手(あまんて)
6日午後「天響説明会(動くヨガ天踏の体験ワークショップ)とJunを囲む会」
ALL powerd by Tokyo AManTo
=天響ノ道=
NEW !新規開講!
大阪 2022年12月・東京2023年1月
JUN AMANTOが身体哲学構築のため環太平洋を旅し、先住民やその民族に伝わる伝統や古代の叡智をまとめた奥義秘技が開示される「天響ノ道(あまゆらのみち)」。
この道に入門できる稀有なチャンスがもうすぐです。
11月は、東京にて、説明会。
=EART LIFE LABO=
この記事は、オンラインサロン EART LIFE LABOに投稿されていましたが、一部抜粋で特別公開しました。
最新の記事が読めるだけでなく、本気で学び、繋がりを作り、社会を具体的によくしていく学びと実践の場のサロンです。関心を持たれた方は、ぜひご入会検討ください。
=参考動画「ネオ縄文」=
=JUN AMANTO=
幼少より武道武術をたしなみ、スタントマンから大道芸人を経てパフォーマーに。
世界を旅するうちに日本人独自の運動特質と環太平洋の古い部族の動きを各地の格闘技、伝統舞踊学び、研究しその共通点を編集、独自の哲学をもとに傾舞(かぶくまい)を創始した。
アートパーフォーマンスとして、単独で古民家の公開改装パフォーマンスを行いカフェ、サロン・ド・アマントを設立。 中崎町を中心に、アートスペース等活動拠点を展開中。
サポートありがとうございます!よければ僕のオンラインサロンEART LIFE LABOに入会しませんか?月1000円で、毎日記事が配信されるのはもちろん、実践で全世界と繋がって具体的に社会を変えていきます!http://amanto.jp/index.php?cID=339