万年筆のインク。
どうも純一です。
万年筆に手をにしたら、次に迷うのがどんなインクを入れるかだ。
染料インクにするのか、顔料インクにするかだ。
(古典インクは染料インクに含まれる)
正直、紙やノート選びをしっかりすればどんなインクを選んでも、万年筆ライフを楽しめると思います。好きな色のインクがあるなら、インクからそれに合うノートや紙を探していくのも一興です。
ですが、仕事で使うとなると普通紙やコピー用紙にも筆記する機会があると思うので、ざっくりですがインクによってどんな違いがあるのかを知っておくと万年筆ライフをより楽しめます。万能なインクもご紹介します。
染料インクのメリット、デメリット
・染料インクのメリット
それは水に溶けやすい染料を使って調合されたインクなので発色がよくて、透明感があったり、インクの濃淡が味わい深かったりします。メンテナンスしやすい。
各メーカーから素敵な色のインクがたくさん売られています。
僕はセーラーが発売している四季織シリーズの【利休茶】や、パイロットが発売している色雫シリーズの【山栗】が好きでよく愛用しています。
利休茶は書いた直後は深みのある濃い緑ですが、乾くと茶色っぽくなります。淹れたての緑茶が、段々とカテキンの酸化によって黄色っぽく変色していくようです。名前の通りで本当に綺麗僕は大好きで、一番最初にインク瓶を使い切った思い出のインクです。
・染料インクのデメリット
裏抜けしやすい。書いた文字が滲みやすい。書いた線が太くなりやすい。
水に弱い。
万年筆を使った事がある人が離れる理由の大半がこれが理由ではないだろうか。書き味や書き心地が良くても字が滲んでたり、潰れてしまったりしたらストレスに感じるだろう。
万年筆は、書く為に必要なのはインクという液体。そして相手は紙なのだ。
水と紙なんて、本来は犬猿の仲なのだ。
それでも万年筆を使うことを諦めなかった先人達が作り出したのが顔料インクなのである。
顔料インクのメリット、デメリット
・顔料インクのメリットは滲まない。裏抜けしにくい。紙を選ばなくて良い。
発色が濃い。耐水性、耐光性に優れている。線が細く引ける。(染料インクに比べて)
・顔料インクのデメリット
水に溶けにくいのでメンテナンスしにくい。
毎日使うなら問題は無いです。
僕のお勧めする顔料インクはパイロットの【強色】というインクです。
つわいろ と読みます。
こちらのインクは裏抜けしにくく、コピー用紙に書いても滲むことはないです。
3色展開でブラック、ブルー、ブルーブラック。
ブラックは黒よりの黒。
ブルーは落ち着いた雰囲気で目に優しい色味。
ブルーブラックはビンテージデニムを彷彿とさせる大人の渋さを感じさせる色味。僕はブルーブラックが大好きです。
こんなにカッコイイブルーブラックはないと思います。
メンテナンスは必要だけれど、基本的にどんな紙でも気にせずに、ガンガン書き込めるのは心強く、まさに強色という名前にふさわしいインクだと僕は思います。また洗浄用のキットも売られているので万が一の時も安心して、洗浄することが出来ます。
紙を気にせずに万年筆が使えると、万年筆ライフがより楽しい物になりますよ。
ではまた!
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