日々の生活をほんの少し面白くするくふう
情報収集をして、資料にまとめる。
社会人なら誰もが経験しているこのプロセス。
ありがちなのは、調べたものを全部詰め込め込んでしまうこと。
苦労して調べたものには少なからず愛着があるし、『俺、こんなに頑張りました!』というのもアピールしたい気持ちも数%あってか、あれもこれもと書いてしまう。
必要なことだけ端的に書く。
そうすべきだとわかっていても、なかなか実行に移すのは難しいですよね。
ただ、これって資料化の作業だけではなく、普段の生活にも通ずる部分があるかと思います。
何か、新しい経験をしても個別事象として色々と細部を語ってくれるけどいまいち『面白さ』が伝わってこない人がいる一方で、短い言葉でもこちらがグッと引き込まれるような伝え方をしてくれる人もいる。
これは、表に出ているアウトプットだけれども、各人の頭の中の整理具合も反映していると思う。
もちろん、言葉にできない感覚(クオリア的なもの?)もあるので、全てがアウトプットされるわけではないだろうけど、少なくとも表に出して面白さを表現できている人は、その楽しさ、面白さを享受してるとも言える。
となると、堀本さんの言う「おもしろ説明おじさん」を目指すことは、すなわち人生を面白く生きることにつながるんじゃないか、と思うのだ。
投稿の中にサイモン・シンの著作が挙げられていたが、たとえば自分が最近読んだ「エネルギーをめぐる旅」という本も、無味乾燥なエネルギーというものをここまで面白く説明できるのか!と驚嘆した一冊であった。
石油がどこで取れる、賦存量がどれくらいか、温暖化の進行度合い。
それぞれに無機的なデータも、構成次第(料理の仕方)でいかようにも面白くなる。
これは、自分自身の生活にも当てはまるというわけだ。
皆さんも、身の回りのことで興味のあることに対し、「どうやったら他人に面白く説明できるだろうか?」という視点を持つと、もしかしたら日常生活が少し面白くなるかもしれません。