世界的企業の裏にドラマあり〜ユニクロ/杉本貴司
前から読んでみたいと思っていて、ちょうどKindleでポイント還元セールがやっていたのでポッチっと。
Amazonでやたら高評価となっていますが、それも納得の一冊
本書を読みながら自分の過去と照らし合わせながら拝読しました。
現在、自分はやく40歳。
ユニクロという企業を明確に認知したのは多分高校生くらいだったと思います。
今となっては有名デザイナーとコラボをしておしゃれな製品を世に出したり、ものによっては売り切れて入手困難なものも多数売り出しているユニクロ。
でも、昔のことを振り返ってみると、確かに自分を含めた周囲も
・ユニクロってちょっとダサいよね
・あの人も同じユニクロの服着てる→恥ずかしい
・下着と靴下だけはユニクロでいいけど、表に出るものはユニクロは避けたい
という、ちょっとネガティブな捉え方をしてた時代がありました。
確か、高校〜大学の頃だったと記憶しています。
それが今や、というところ。
柳井正さんの考えが性別と年齢を超越した服というのもの納得できるレベルで、赤ちゃんから年配の方まで、ユニクロの製品を1つも持っていないという人を探す方が難しいような状況です。
ちなみに、世界規模で見ても業界3位、だそう。
自分はあまりオシャレに興味がないですが、ユニクロに行けば間違いなくしっかりした製品があるという認知の仕方をしており、普段着でも仕事に来ていく服でも、まずユニクロで買うか!というのが選択肢の第一にくる感じです。
ただ、自分が本書の中で面白いというか興味深かったのが、若干39歳という年齢で社長になった玉澤さんと、社長にはならなかったけど澤田さんという2名の人物でした。
高い意識、持ててますか?
創業者の柳井正さんは、原宿でのフリース宣伝大成功の立役者となった澤田さんという人物を近くで見、もと伊藤忠からユニクロに転職してきたこの人物にユニクロのバトンを渡そうと打診します。
ちなみに、この澤田さん、ファミリーマートの社長をしてたりします。
本書でも彼の伊藤忠時代(というより、慶應大学でラグビーをしていた時代)から丁寧に描かれていますが、その行動力と胆力が若手とは思えないほど。
1平社員が社長に対してこれから小売業の波が来るから、新しい部署を作れ!というレポートを直接提出するレベル。
この行動力は、ユニクロに入ってからも健在。
以下、ちょっと長いけど引用です。
ちなみに、この引用には前段があって、澤田さんは入社するときに1年で結果を出します。結果が出なかったらクビにしてもらって結構、と不退転の決意で入社を決めてます。
社会人になり、日々何となく「おかしいな」「なんでこんな制度になってるのかな」と思う機会は、自分でも多々ありますが、思って終わり。
そんな方が大半ではないでしょうか?
確かに、自分が上司というか社長だったら、こういう些細なことでも気づき、報告し、改善しようとする奴に会社を牽引してもらいたいと思うかと。
39歳の社長
柳井さんは上述の澤田に社長就任を打診しますが、結果、断られてしまいます。
次いで白羽の矢が立ったのは澤田の後輩でもある玉塚さんでした。
就任時、何と39歳。ほぼ、今の自分と同世代です。
どんな企業なり団体にお勤めの方でも構いません。
一度、胸に手を当てて自分が39歳の時に社長就任を打診されたとして、YESと答えられる人間は何人いるでしょう?
自分なんかお恥ずかしいことに、自分の所属している部署以外のことに関する知識が極めて少なく、かつ財務会計を含めた事務系の知識もほとんどありません。
全部身につけてから出ないと社長になれない、なんてことはないでしょうが少なくともそういう高い視座での仕事はできていないな、と自戒の念も込めて思うわけです
些細なことでもいい。
業務の不満やおかしいと思うところをメモに取り、1mmでも改善に繋げるところからスタートしてみてはいかがでしょうか?
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