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時は金なり?否、時のほうが大事じゃんという話

書店のビジネス書コーナーを除くと、時間の使い方に関する書籍が山のように置かれています。時間術、というカテゴリがあるくらい現代のビジネスパーソンにとって関心の高い問題なんでしょうね。

1社会人(会社員)としても、この感覚はわかるところ。
会社に行けば膨大な量の仕事があり、直接仕事に関係ないことでも、A Iに仕事が奪われるだの、D Xの知識を身につけておかないと時代に置いてかれるだの、不安を煽るような喧伝は枚挙にいとまがありません。

で、私生活は落ち着いているかというと、山のようなコンテンツが控え、取捨選択に苦労するほど。
TSUTAYAでC Dをレンタルし、ダビングして大事に大事に聴いていた時代はどこへやら。

脳科学に即したTIPSを紹介したような軽めの本もたくさんありますが、(書影の通り)根本からある意味精神論も交えて「限られた24時間をどう使うか?」というのを年始に真剣に考えるのも良いかもしれません。
ちなみに本書はDaigoさんのyoutubeでも紹介されていて、アマゾンのベストセラーになっております。

ポイント

・週に決まった時間、自己投資に当てよう。
・詩はおすすめ。興味を持って深掘りすると人生は豊かになるよ。
・幸せになるには自分の行動原則と実際の合同が合致しているか内省する必要があるよ。

といった主張がなされています。以下、抜粋とコメントです(備忘録)。

幸福になるためには、自分の人生はどうあるべきかを頭で考え、自分の行動原則に行動を合わせる、つまり、人生に 於いてこうすべきだと信じることを自分が行えていなければならないと。
〜略〜
自分の行動原則に合わない行動をするような人生は、馬鹿げた人生だということだけである。そして、行動を行動原則に合わせるには、日々確認し、内省し、決意を新たにするほかない。

人生の目的の一つが幸せになることであるならば、日々の行動が「幸せ」につながっているかを日々内省しましょうという主旨ですね。
(ここでいう行動原則は、自分の価値観に則った行動、と読み替えても良いかもしれません)
考えてみると、当たり前のことです。
部活に励んでいる人は「〇〇の大会で優勝する」とか「級、段を取得する」とか。
学生であれば、ある大学なり高校に合格する、とか。
社会人であれば、どういった数値目標を達成する、とか。
多くの人はある目標に向かって日々を送っており、目標達成のためには、その目標が大きければ大きいほど、途中で「道を間違っていないか」を確認する必要があるのは言わずもがなかと思います。

受験を控えた学生を例に取ってみても、「今日は息抜きで遊んだ」「今日も息抜きでテレビを見てしまった」「今日は旅行にいった」という日々を送り続けていると、目標が達成できないのは自明ですよねw

一方、これが人生をかけた目標となると話は別。
しかも、仮に幸せがゴールとすると、”幸せ”は状態であり、どうすればゴールに辿り着く、という明確な答えがないわけです。

個人的には没頭とか、自分の能・才能に適した活動が1つの鍵だと思っています。
自分の価値観は何か、自分がどういう時に幸せを感じるのか。
まずはそういったことを漠然とでも言語化し、確たるものにしていく。

そして、日々の活動が自分の軸に則していたか、則していなかったらどうすればよかったのか、明日から工夫できる点はないか、といった振り返りをしましょうということだと思います。

今の自分は、簡単ですが日記を書く時間が振り返りの時間になっています。

自分が進みたい方向を決め、どれほどの努力をするのかを見定めること。時代を限定し、主題を限定したほうがいい。あるいは作家一人を選んでもいい。そして自分にこんなふうに言うのだ──「フランス革命について調べてみよう」、「鉄道の起源について知りたいな」、あるいは「ジョン・キーツの作品について調べてみよう」などなど。  そして一定期間、決めたことに集中して、それだけをやるのだ。何かの専門家になると、かなり楽しくなるものである。
二つ目の注意は、読むだけでなく、考えること。ひたすら読みつづける人もいるが、そこから何一つ得ていないなら、読書などせずパンでも食べつづけていたほうがましだ。まるで酒に 溺れるように、読書にふけっているだけだ。文学のあちこちの風景を車で駆け抜けているだけで、動いていさえいればいいかのようだ。そういう人は、一年間に何冊読んだなどと言いたがる。  少なくとも四十五分は、読書内容を、疲れるほどに慎重に熟考しないと、一晩の九十分はほとんどむだになる。つまり、ゆっくり進めるしかないということだ。  スロー・ペースでかまわない。

自分の周囲の人を観察してみると、サンプルが少ないので確実なことは言えませんが、仕事でのパフォーマンスが高い人は何かしら休日に没頭できる趣味を持っている人が多いように思います。
カメラ、ゴルフ、釣り、旅行、マラソン・・。
趣味がない人が皆パフォーマンスが低いというのは成り立たない印象です。

なぜか、というのを考えてみた時に
・没頭体験によるストレス解消
・何かに熟達するプロセスの経験の仕事への相乗効果
の2つが影響しているのではないかと仮説を持っています。

仕事はその範囲が膨大で、「どうすればプロフェッショナルになれるか」というのが明確化されていません。
それは、多くの趣味も同じところですよね。

どうすれば上達するのかを模索し、試し、失敗しながら習熟していく。
その経験やそこから抽象化して得たノウハウは人生の他の場面でも生きてくるものと思います。

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