当事者意識を持つこと
当事者意識を持て。
表現は違えど、会社でもよく耳ににしますし、ビジネス書でもよく書かれてますね。自責思考たるべき、とか、自分ゴトとして捉えよう、といった主張も同じことを言ってるかと思います。
自分は今、部門の教育担当をしているのですが、この、「当事者意識」を持ってもらうのって結構難儀。
口ではいくらでもいえますが、本当に腑に落ちて行動にまで結びつけるとなると、自分も完璧にはこなせてないと思います。
原点に立ち返って、会社の中で当事者意識を持ってもらうことはなぜ大事なのか。それは、事象を他人事で捉えていると何も行動に結びつかないから、というのが理由の一つかと思ってます。
何か対処しなきゃいけないことや改善すべきことが見つかった場合、「誰かがやってくれるだろう」という人ばかりでは、組織の規模に関わらず運営が成り立たないのは自明ですね。
ボーナスが減ったのは、会社の業績が悪いのは誰のせい?
で、適切な例かは分かりませんが、自分は教育の受講生の方に当事者意識を持ってもらうための例え話として、
「ボーナスの額が下がったことに文句を言う」
ことについて話をします。
「今期うちの会社の業績が悪くて、ボーナスも低かったわ〜」
「頑張って働いてるんだから、俺らにもっと還元してほしいよねー」
なんて会話を耳にすることも少なくありません。
確かに会社という組織から賞与が支給されるということを考えると、組織に文句を言いたくなるのも分かります。
でも、組織って何?と聞かれると社員一人一人の集合体なわけで、その文句を言ってる本人も組織の1部だったりします。
もちろん、一定規模の会社であればそれぞれに役割分担がありますし、業績の良い悪いを個人の責任だというつもりはありません。
でも、少し引いてみると、自分で自分に対して文句を言っている構図にもなり、ちょっと滑稽な気がします。
ボーナスが下がっても身を粉にして会社に尽くせ、と言うつもりももちろんありません。
ただ、自分自身も会社の一部である、というのは持っていても良かと思いますし、その方が仕事にも身が入るかと。
家族がいることで、家族のために!というのが自分を突き動かすドライバーになるのと同様、会社や仲間のためにというのもモチベーションの1つになればベストですね(良い会社、良い仲間に恵まれることが前提にはなりますが・・・)
冒頭の本は、自分が以前読んで「当事者意識」についての認識を大きく改めさせられた1冊です。
身内を公害により亡くした著者の緒方さんが、結局は訴訟を取り下げるというお話。結局、公害の原因は自分自身だったのではと思いに至るプロセスが細かく買いてあります。一読の価値ありの1冊。